縄文土器学習 438
2020.07.27記事「異形台付土器(君津市三直貝塚)の観察」で観察した異形台付土器1の3Dモデル展開写真をGigaMesh Software Frameworkで作成し、その結果を考察しました。
1 GigaMesh Software Frameworkによる展開写真作成風景
3Dモデルの投入と展開用円錐体の中心軸の設定
3Dモデルを展開して作成した展開3Dモデルの正面画像
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開写真
展開写真2種(テクスチャタイプ、ソリッドタイプ)をPhotoshopで加工して次の画像を得ました。
3 展開写真による考察と学習仮説
異形台付土器とは、上・中・下3つのパーツから構成されているものと認識しています。
そのうち上と下の文様パターンは反転して同じになっています。
この上下文様が反転して同じ様子は加曽利貝塚出土異形台付土器でも同じです。
上下パーツの文様が反転して同じことは、上下パーツが土器をイメージしているからであると考えます。上下パーツの形状もまさに土器そのものです。
下のパーツは土器を地面にかぶせて置いた様子、その上に柔らかいモノを束ねて置き、さらにその上に土器を置いた装置の様子をこの異形台付土器は表現していると考えます。
現在の学習仮説は、大麻煙発生装置のフィギュア(模型、イコン)が異形台付土器であると考えています。
異形台付土器はあくまでもイコンであり、キリスト教の十字架みたいな役割をしていたと想像しています。実際の大麻煙は祭祀で重要な役割を果たしていたのだと思いますが、毎日大麻を吸っていては生活が成り立ちません。そこでイコン(異形台付土器)の力で大麻吸引と同じような精神的・肉体的効果を得ていたのだと思います。高度祭祀文化活動における究極の発明品です。
この学習仮説が生きることになるとすれば、縄文後晩期社会は大麻中毒があまりにひどく、実際の吸引を抑制するための発明が必要であるほどの非健康社会であったということになります。
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