2022年8月17日水曜日

屋外漆喰炉の基底微地形3Dモデル

 3D base microtopography of an outdoor plaster furnace


A 3D model of the base microtopography was created from the actual measurement map of the outdoor plaster furnace. After trial and error with Blender, it became possible to express complex micro-topography.


屋外漆喰炉実測図からその基底微地形3Dモデルを作成しました。Blenderによる試行錯誤の末、複雑な微地形も表現出来るようになりました。

1 屋外漆喰炉の基底微地形

屋外漆喰炉の基底微地形

BlenderのBsurfaces機能により仮想13断面図から生成。


生成した基底微地形の様子


3Dモデルの動画

2 作業プロセスメモ

・2つの実測図断面図から主要ポイントの標高読み取り。→仮想等高線図作成。→仮想断面図作成→仮想断面図の3D空間配置→Bsurfaces機能による微地形面生成


作業図

3 感想

3-1 技術的感想

Bsurfaces機能により断面図から微地形を生成する試みは成功したと言っていいと思います。今後の各種遺構・遺物を実測図から3Dモデルにする際の有力な技法になると思います。

一方、Bsurfaces機能により等高線から微地形を生成する試みは失敗したと言っていいと思います。Bsurfaces機能では複数の峰とか複数の凹地が存在する形状(地形)を1回の操作で生成できません。そのため複数回の操作繰返しとモデル結合の繰返しになります。そのため、仕上がったものはどうしても違和感が生まれます。

BlenderのBsurfaces機能により、仮想断面図から微地形を生成する方法は別にまとめます。

3-2 考古的感想

屋外漆喰炉が設置された場所は、元々の微地形は周辺より10㎝~20㎝窪んだ場所が選ばれています。屋外で火を焚く場合10㎝~20㎝の窪地であれば風の影響を緩和できるためであると考えます。屋外漆喰炉が設置される前に既に炉として使われていて、そもそもこの凹地地形は人工地形(掘られた穴)であると考えます。


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