Topographic reconstruction model of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound before the formation of the shell layer
A 3D model was used to reconstruct the pre-formation topography of the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound.
It can be used to test the hypothesis that topographical features constrain shell midden activities (shell layer formation and relic dumping) and are factors that determine the distribution of relics.
Topographic reconstruction was done with Blender's Bsurfaces function from the shell layer cross section and contour line information.
有吉北貝塚北斜面貝層の貝層形成前地形を3Dモデルで復元しました。
地形の特徴が貝塚活動(貝層形成・遺物投棄)を制約して、遺物分布規定要因になっているという仮説検証に使えそうです。
地形復元は貝層断面図と等高線情報から、BlenderのBsurfaces機能で行ったものです。
1 有吉北貝塚北斜面貝層の貝層形成前地形の復元モデル
有吉北貝塚北斜面貝層の貝層形成前地形の復元モデル貝層断面図と等高線情報からBlenderのBsurfaces機能で作成
平面縮尺:垂直縮尺=1:1
平面図、貝層断面図(塗色)は有吉北貝塚発掘調査報告書から引用
Topographic reconstruction model of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound before the formation of the shell layer
Created with Blender's Bsurfaces function from shell layer cross-section and contour line information
Planar Scale: Vertical Scale = 1:1
The ground plan and cross-section of the shell layer (painted) are quoted from the Ariyoshi Kita Shell Mound Excavation Report.
「有吉北貝塚北斜面貝層の貝層形成前地形の復元モデル」画像
「有吉北貝塚北斜面貝層の貝層形成前地形の復元モデル」動画
2 メモ
貝層形成前地形の主な特徴
・北斜面貝層はガリー谷地形を埋めるかたちで発達しています。
・ガリー谷頭は集落が立地する台地面に迫っていますが、台地面を直接侵食していません。
・ガリー谷頭急斜面の上から貝及び土器等が盛んに投棄された様子が貝層断面図及び遺物3D分布図から判ります。
・ガリー谷頭急斜面直下にガリー流路狭窄部が存在しています。この地形組合わせから、ガリー谷頭急斜面直下にささやかな水場が存在していたと考えることが出来そうです。
・この狭窄部から加曽利EⅡ式土器大型破片や他の遺物が密集して出土しています。
・狭窄部より下流では谷地形左岸(西岸)側に砂層が堆積しています。左岸砂層堆積域の上流側ではその上部が急斜面となっています。下流側では高度も低くなり、砂層上部の斜面は低くなります。
砂層堆積の様子(砂層は貝層形成前に上流から運搬されてきて堆積したものです。)
・この地形の様子から低い斜面から人々は谷に入り込んだことを想定できます。この付近にガリー流路狭窄部と並ぶ遺物集中がみられることと整合します。
・ガリー谷地形は堆積物で塞がれています。流路は脇に逃げています。この様子から谷地形下流部は湿地的環境が存在していたと考えることが出来そうです。
地形復元方法の技術(Blender、Bsurfaces機能)は別記事でメモします。
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