2026年10月23日金曜日

伊那市創造館の観覧

 A Visit to the Ina City Creative Museum


I recently revisited the Ina City Creative Museum, where I took another look at several artifacts, including a projectile point from the Mikoshiba Site, a large deep-bodied vessel with a face-adorned handle (from the Tsukimimatsu Site in Ina City), and a hanging-style earthenware vessel featuring a face (from the Gotemba Site in Ina City). Although I did not have time to take photographs for the creation of 3D models, I did notice that the twin-ring handle on the large deep-bodied vessel was crafted in such a way that it appears as a perfect circle when viewed from an angle above.


久しぶりに伊那市創造館を訪問し、神子柴遺跡出土尖頭器や顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)、顔面付釣手形土器(伊那市御殿場遺跡)などを改めて観覧しました。3Dモデル作成用撮影の時間はなかったのですが、顔面把手付大深鉢の双環把手は斜め上からみると新円に見えるように造形されていることに気が付きました。

1 伊那市創造館で観覧した遺物


神子柴遺跡出土尖頭器


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)


顔面付釣手形土器(伊那市御殿場遺跡)


深鉢(埋甕)(伊那市御殿場遺跡)など


土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)


土偶(愛称「つきミン」)(長野県伊那市月見松遺跡)

2 顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状

双環把手の穴形状は水平方向からみると楕円形です。


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状

双環把手の穴形状は斜め上からみると真円になるように造形されているようです。

双環把手の穴形状は水平方向からみると楕円形で、斜めからみると真円になるように造形されています。造形にあたり、穴の見え方を計算して、意識して造形されていることを、確かめることができました。すでにこの土器の3Dモデルは何回も作成しているので、3Dモデルによる見え方の実験をおこない、縄文人は何をこの土器から見てもらおうとしていたのか、検討・思考を深めたいと思います。

3 土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)のマメ圧痕とマメ遺体について

土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)のマメ圧痕とマメ遺体について次の記事を書いたことがあります。

2024年9月22日日曜日 土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル

この土偶のマメ圧痕とマメ遺体についていろいろ調べたのですが、記述がみつかりません。そこで、2024年9月に創造館館長様及び職員の方に面会してこの土偶のマメ圧痕やマメ遺体について既に調べられているのか訊ねました。しかし、考古学芸員の方がたまたま不在なので、あとで連絡するとのことでした。そこで、当方から次のメールをしておきました。

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2024.10.17 創造館メール管理者宛て

伊那市創造館 学芸員 様

大変お世話になっています。

突然の問い合せメールお許しください。

昨日貴館を訪問し、いらっしゃった館長様にもお話した件です。

1 問い合せ

貴館に展示されている「土偶上半身(常輪寺遺跡)」には多数のマメ圧痕とマメ遺体が観察できます。

この事実(土偶にマメ圧痕・遺体が多数練り込まれている)は既に知られていることでしょうか。もし既知の事実なら、関連する文献等の情報を教えていただければうれしいです。

2 私の感想

「土偶上半身(常輪寺遺跡)」には1ツブ2ツブのマメ圧痕ではなく、多数のマメが練り込まれています。重大意義のある土偶であると考えます。縄文中期に伊那(日本中央部)にマメ栽培がありその豊作を祈願している可能性のある土偶と考えられます。縄文中期社会の様子を探求する考古学者にとっては第一級資料であると考えます。

3 参考

ブログにこの土偶について書きました。

ブログ「花見川流域を歩く」2024.09.22記事「土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル」

https://hanamigawa2011.blogspot.com/2024/09/3d_22.html

なお、私は千葉市在住の一般人で考古学習を趣味としているものです。時々伊那に出張する機会があり、その時は創造館によって展示物を周回撮影させていただき、展示物3Dモデルを作成して楽しんでいます。質の高い出土物を展示していただき、感謝します。

よろしくお願い申し上げます。

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メール返答は現在までありません。

なお、2026.10.21に創造館を訪問した際、女性受付けの方に上半身土偶と私が発話すると、すかさず「マメが入っているあの土偶」とのことでマメ圧痕があることを受付女性も既知であるようでした。

いつからこの土偶にマメが入っていることがわかっていたのか、知りたいところです。


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【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

最近何気なくみていたテレビ番組で博物館や美術館のミュージアムショップ販売品の話しが出てきました。作品や遺物の芸術的価値を新たに発掘的に向上させた商品の人気が語られていました。過去作品や出土遺物などの美的価値が高まり、多くの人に利用されるようになることは、その作品作成者や出土遺跡の文化的価値が高まることだと感じました。縄文遺物についもこのような取組みがあり、縄文の造形が人々に商品として親しまれることによって、遺跡の文化的価値が高まり、まわりまわって、遺跡保護とか遺跡研究が進むと思います。


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