2022年1月17日月曜日

石棒(Stone rod)の3Dモデル観察

 3D model observation of Stone rod


I used a 3D model to observe the stone rod (Kamiyatsu Daini Site, Chiba City) exhibited at the Chiba City Folk Museum "Exhibition of Excavated Archaeological Materials in Chiba City".


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、石棒(千葉市上谷津第2遺跡)を3Dモデルで観察しました。

1 石棒(千葉市上谷津第2遺跡) 観察記録3Dモデル Stone rod

石棒(千葉市上谷津第2遺跡) 観察記録3Dモデル Stone rod

長さ90㎝、千葉市内最大、全国第43位

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 123 images

Stone rod (Kamiyatsu Daini site, Chiba city) Observation record 3D model

90 cm long, the largest in Chiba city, 43rd in Japan

Location: Chiba City Folk Museum “Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition”

Shooting date: 2021.12.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 123 images


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 展示説明

「石棒(せきぼう) 上谷津第2遺跡(若葉区上泉町)

縄文時代中期以降の東日本で盛んに用いられる男性器を象った祭祀の道具。大型のものは2.5mに達するものもある。

本資料は住居跡から横倒しの状態で出土した。現在確認されている中では市内最大の例で全国では43位。」


展示説明パネル

2-2 学習課題

出土状況等を発掘調査報告書で確認し、今後この石棒がどのようにつかわれたのか、学習を深めることにします。


2022年1月15日土曜日

ブログ開設11周年通過にあたって

 On the passage of the 11th anniversary of the opening of the blog


Today (2022.01.15) is the 11th anniversary of the opening of the blog "Walking in the Hanami River Basin".

I am grateful to many people both inside and outside of Japan for reading and supporting this blog over the last 11 years.

Following the precedent, I summarized the 11 years of blogging and made a note of the small dream of 2022.


本日(2022.01.15)はブログ「花見川流域を歩く」開設11周年通過日となります。

11周年を通過できたことは、ひとえに多くの内外皆様にこのブログ及び関連ファミリーブログ、Twitter、Facebook等を閲覧していただき、コメント・いいねなどをいただき、さまざまなご支援、ご協力をいただいたおかげです。

皆様方に心からの感謝を申し上げます。

先例にならい、この記事では11年間のブログ足取りをまとめるとともに、2022年のささやかな夢をメモすることにします。


●過去のブログ開設記念記事

2012.01.15記事「ブログ開設1周年

2015.01.15記事「2015年ささやかな夢リスト 趣味生活における埋土種子群落

2016.01.15記事「ブログ開設5周年通過

2017.01.15記事「ブログ開設6周年通過

2018.01.15記事「ブログ開設7周年通過にあたって

2019.01.15記事「ブログ開設8周年通過にあたって

2020.01.15記事「ブログ開設9周年通過にあたって

2021.01.15記事「ブログ開設10周年通過にあたって


1 ブログ「花見川流域を歩く」11年間の足取り


ブログ花見川流域を歩く11年間全3429記事の分類と主なテーマ

1-1 趣味活動のきっかけ

趣味活動をどのように展開するか考えるために、最初に、自宅がある花見川流域を隅々まで全部歩いてみました。全ての支水系をそれが側溝のようになっても、暗渠になっても源流まで確認してみました。花見川流域を歩いて、心や知識のフィルターを取り払って観察することに面白さを感じました。一人で歩くという行為が自省的感覚を促すという快もありました。この現場歩きで多様な興味の種を収穫できたことは素晴らしいことです。

1-2 趣味活動のテーマ

花見川流域を歩く中で様々なことに興味を持ち、大局的には次のようなテーマを変遷して趣味活動を深めました。そして現在の3Dモデルを活用した考古趣味に至っています。

1 下志津演習場や花見川トーチカなど戦前軍事に関する興味

2 花見川河川争奪など台地地形に関する興味

3 東海道水運支路仮説や墨書土器など奈良時代前後の古代に関する興味

4 千葉県小字地名に関する興味

5 大膳野南貝塚や西根遺跡など縄文時代遺跡に関する興味

6 3Dモデルを学習ツールとした縄文土器に関する興味

7 加曽利EⅡ式期をピークとする縄文社会消長に関する興味

8 3Dモデルを活用した縄文遺物観察に関する興味

私の趣味活動の特徴は、いつも、対象物に関する興味と観察方法に関する興味の2本建てです。対象物(戦争遺跡、台地地形、墨書土器、地名、縄文遺跡、縄文土器、縄文社会・・・)自体を深く知ろうという欲求が趣味活動の原点です。同時に対象物を深く知るためには、自分が実現可能な技術で自分なりの観察をしたくなります。その観察技術向上にも興味が深まります。地理情報、地形情報、各種データベース(墨書土器、遺跡)などをGISソフトやDBソフトを使って情報処理する技術、フォトグラメトリーで遺物を3Dモデルにして観察する技術は対象物を深く知るために大切です。

2 2022年のささやかな夢リスト

2-1 縄文社会消長分析学習の継続深化

加曽利EⅡ式期にピークを迎える縄文房総社会の消長の姿を、自分の目で見る(自分が直接生データをいじるなかで見る)ことを目指します。どのような要因で社会が発展したのか、どのような要因で社会が衰退・崩壊したのか、2022年も学習を継続し深化させます。

2-1-1 有吉北貝塚学習の継続発展

有吉北貝塚を具体事例として、2021年に進めた発掘調査報告書掲載データ詳細分析活動を発展させます。有吉北貝塚発掘調査報告書には現場で得られた精細な情報が掲載されていますが、その精査さに応じた分析が行われているようにはみられません。そこで、発掘調査報告書から関係者が気がついていない有用情報を引き出すことができるよう取り組んでみることにします。新たな有用情報を汲みだすことができれば楽しいことです。趣味活動の醍醐味になります。

具体的には北斜面貝層形成意義について検討を深めます。(仮説:人口急増→裸地化→ガリー浸食発達による集落存続危機→集落による特別の対応(土木工事的意義のある土器等投棄祭祀))

2-1-2 祭祀に関わる遺物の観察

各地博物館に展示されている祭祀に関わる縄文遺物の3Dモデル観察を継続し、土偶・土面・顔面把手(突起)や動物土製品など学習を深め、縄文時代祭祀の様子を詳しく知ります。その中で、祭祀遺物面から縄文社会消長の様子を考えます。

2-2 展示施設の展示物3Dモデル観察の継続

房総及び全国の展示施設を訪問して、展示縄文遺物を撮影して3Dモデルを作成し、じっくり観察し楽しみます。

2-3 観察分析技術の向上

写真撮影技術、フォトグラメトリー技術、空間分析技術などに習熟します。

・3Dモデル作成・操作・表現技術の向上

Photoshop、干渉色、Blender、3DF Zephyr Lite、GigaMesh Software Frameworkなど

・GIS技術、DB技術の向上

QGIS、GRASS、DEM-Net Elevation API、SQL、FileMakerなど

・著作物表現技術の向上

illustrator、Premiere pro、InDesignなど

・webメディアの操作技術

Twitter、Facebook、YouTube、Sketchfabなど

3 夢実現のために

人生残時間も刻々と少なくなっていますので、リストアップした2022年の夢はできるだけ2022年中に実現するように活動を楽しみたいと思います。

3年程前に実現できた活動スタイルの変更(「ブログ記事を書くための活動」から「活動が自律的に行われ、その成果が生まれた場合や活動の様子をブログ記事にする」への変更)をより徹底させたいと思います。

今後も、このブログ「花見川流域を歩く」をよろしくお願い申し上げます。

4 参考 ブログ「花見川流域を歩く」統計(2022.01.15)

●記事数(Blogger 2011.01.15~)

3429記事

●閲覧数(Blogger 2011.01.15~)

749435回

●訪問者人数(flagcounter 2013.04.14~)

301692人

●訪問者国数(flagcounter 2013.04.14~)

82ヵ国

●訪問者人数の県・州別トップ10(flagcounter 2013.04.14~)

1 千葉県

2 東京都

3 カリフォルニア州

4 神奈川県

5 イリノイ州

6 埼玉県

7 大阪府

8 茨城県

9 ワシントン州

10 愛知県


縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)4種3Dモデル画像

関連記事 2022.01.11記事「縄文早期土偶の4種3Dモデルによる実験的観察


2022年1月14日金曜日

やまだこーじさん作成「繰返し回数設定機能付干渉色変換ツール」の試用

 Trial of "Interference color conversion tool with repeat count setting function" created by Koji Yamada


I tried "Interference color conversion tool with repeat count setting function" created by Mr. Koji Yamada. I was able to apply this tool to terrain data to create a terrain fine level interference color elevation map that suits my taste. It is a map tool that the world's Mapper, Chizuler(Mapler) has been waiting for.


地図アート研究所所長やまだこーじさんがとうとう「繰返し回数設定機能付干渉色変換ツール」を公表されました。

このツール画面にはやまだこーじさんFacebook記事から入れます。

とても興味があるので、何はともあれ、早速試用させていただきました。

1 使い方


「繰返し回数設定機能付干渉色変換ツール」の画面

使い方はとてもシンプルで、干渉色繰返し回数を入力して、ファイルを選択し、保存するだけです。

なお、自分はpngファイル、jpgファイルを試しました。tiffファイルは対応していないようです。またサイトに説明がありますが、同じ写真で異なる繰返し回数の変換を連続して行うことは現時点ではできません。いずれこれらの事象ははやまだこーじさんの超人的パワーで解消されるに違いありません。ご本人は「お試し版」と言っていますが、とても完成度が高いものです。

2 地形データの繰返し別干渉色標高図作成


干渉色繰返し回数別干渉色標高図

地図アート研究所所長やまだこーじ氏作成「繰返し回数設定機能付干渉色変換ツール」による干渉色繰返し回数別干渉色標高図の作成

1 標高データ(DEM-Net Elevation APIで取得、Height map[pngファイル]、フランス国トゥール付近、標高50~200mのなだらかな丘陵地)

2 干渉色繰返し:0.5回

3 干渉色繰返し:0.8回

4 干渉色繰返し:1.0回

5 干渉色繰返し:1.2回

6 干渉色繰返し:1.5回

7 干渉色繰返し:2.0回

8 干渉色繰返し:5.0回

地形データは同じですが、干渉色繰返し回数を増加させると、干渉色標高図で表現される地形精細性が増加します。

このツールは、地形をどの程度精細に見るかという自分の好みに応じて干渉色標高図の精度を調整できるという、きわめて画期的なツールです。学術研究にせよ、趣味にせよ、実用にせよ、地形を扱う場合必ずその具体ケースで適切な縮尺があり、それに対応した地形表現精度があります。しかし、干渉色変更を行う場合、その回数が1回に固定されていると自分のイメージにピタリと合うものができるとは限りません。しかし、このツールでは繰返し回数を変更(試行錯誤)することで、自分のイメージ(利用目的)にピタリと合うものができます。地形に関わる世界の人々にとって有用なツールです。国際的意義があるツールです。このツールがQGISプラグインとして使えるようになると世界中のマッパー、地図ラーが喜ぶと思います。世界の地図作りが徐々に干渉色に染まるに違いありません。

3 一般画像への適用


干渉色繰返し回数別干渉色変換画像

地図アート研究所所長やまだこーじ氏作成「繰返し回数設定機能付干渉色変換ツール」による干渉色繰返し回数別干渉色変換画像の作成

1 原画像(NASAサイトから引用 Atlas V発射風景 2021.12.07)

2 干渉色繰返し:0.5回

3 干渉色繰返し:0.8回

4 干渉色繰返し:1.0回

5 干渉色繰返し:1.2回

6 干渉色繰返し:1.5回

一般画像にこのツールを適用してみると、アート的視点からとても面白いと感じました。地図と同じように、自分の好みに応じた「塗り絵」ができます。この例では、原写真は同じにもかかわらず、干渉色繰返し回数が大きくなるほどロケット発射時の迫力が増大するような印象を受けます。

4 感想

やまだこーじさんの干渉色に関わる熱情とそれを支える超人的な知的能力に敬服します。またこのような価値の大きな成果を公表して、だれでも使えるようにされていることに感動し、感謝します。




2022年1月13日木曜日

干渉色変換フィルターの適用と効果

 Application and effect of interference color conversion filter


I applied the "interference color conversion filter" created and published by Mr. Koji Yamada to various photographs and enjoyed what the result would be.

This filter is of great value in terms of practical terrain and general photographic art. It can also be used for texture images of terrain 3D models.


Facebookやまだこーじさん作成公開干渉色変換フィルターをいろいろな写真に適用して、どのような結果になるのか楽しんでみました。

1 干渉色変換フィルターの原理

干渉色変換フィルターは画像をいったんモノクロ画像に変換し、その濃淡を干渉色セットに対応させます。その原理は次の例で直観的に判ります。


やまだこーじ氏作成公開干渉色変換フィルターの原理

漆黒に近いところは白から茶色に、純白に近いところはモスグリーンに設定され、その間に紺、緑、ピンクなどの色が虹色的にグラデーションで3段階にわたって変化します。この干渉色セットの作成がやまだこーじさんの特許的ノウハウになるのだと思います。

2 地形DEMデータ(標高データ GeoTIFF画像)への適用

GeoTIFF画像ではモノクロの濃淡が標高を表現しますから、干渉色変換フィルターを適用することにより、干渉色標高図を作成することができます。このフィルターの実用面最大価値は干渉色標高図作成にあると考えられます。


干渉色標高図の例(リシャット構造 モーリタニア)

3Dモデル(リシャット構造 モーリタニア)

同時にやまだこーじさんが地図アート研究所を主宰しているように、干渉色変換フィルターは各種地図アート創作の重要なツールになります。楽しい様々な干渉色標高図が作れます。


オーストラリアWolfe Creek Craterの写真-写真と干渉色のオーバーレイ-干渉色標高図


参考 Wolfe Creek CraterのGoogle earth pro画像

3 ヒートマップデータ(密度データ GeoTIFF画像)への適用

ヒートマップデータも密度をモノクロ濃淡で表現していますから、標高データと同じようにこのフィルターを適用すればその表現訴求力が高まります。1の原理図はヒートマップの事例です。

ヒートマップは地形よりもまるまった形状になりますから、地形とは違った印象の造形になります。予期しないアートが出来るかもしれません。

4 考古遺物写真への適用

考古遺物写真へこのフィルターを適用してみました。


イモガイ製腰飾


マダカアワビ貝刃


縄文早期土偶(照明不足環境で撮影した画像)

考古遺物から新たな情報を引き出すことを指向する観察に立つと、干渉色変換フィルターの適用は残念ながらあまり効果は無いようです。

アート的立場では全く違った評価になります。干渉色画像を考古関連展示とか記事で「息抜き」とか「アクセント」として背景画像に使うと楽しい雰囲気を醸すことができるかもしれません。

5 戦前モノクロ写真への適用

戦前モノクロ写真(軍事関連写真)へPhotoshopニューラルフィルター機能(カラー化)と干渉色変換フィルターを適用して比較してみました。


鉄道連隊の花見川架橋工事演習(現在の横戸台)


特別騎兵演習(昭和10年)(大久保付近の鉄道連隊演習線路か)

(余談:この写真の騎兵の一人が自分の父である可能性がゼロではない写真です。)

残念ながら干渉色変換フィルターの実用面効果はあまり生まれません。Photoshopニューラル機能(カラー化)はソフトサイドの学習が進んでいて、期待以上のカラー再現効果を生んでいます。

6 終戦直後米軍空中写真への適用

終戦直後に米軍が撮影した空中写真にPhotoshopニューラルフィルター機能(カラー化)と干渉色変換フィルターを適用してみました。


鉄道連隊花見川架橋付近(横戸台)


鉄道連隊花見川架橋付近(現花見川大橋)

干渉色変換フィルターにより、まるでマルチスペクトル画像のような画像が生まれます。モノクロ濃淡を忠実に反映して干渉色セットを適用しています。水田など湿気のある土地や樹木影は黒く、それが青で表現されていて土地条件を表現しているようにも見えます。今後、この画像に実用的価値があるかどうか検討することにします。

アート的には地理や地図などの展示・記事などで背景画(壁紙)として使うにはうってつけです。

Photoshopニューラルフィルター機能(カラー化)はスナップ写真のようにはいかないで、あまり意味のあるカラー化になっていません。

7 感想

干渉色変換フィルターによる処理で新たに意味のある情報を得たいという視点から見ると、このフィルター適用はモノクロ濃淡に意義が存在する標高データと密度データに効果的であることが判りました。

アート面からみると干渉色変換フィルターはとても価値の大きなツールであることが判りました。

やまだこーじさん提供「干渉色変換フィルター」の意義は大きなものがあります。


2022年1月12日水曜日

ヒートマップの干渉色表現

 Interference color representation of heatmap 3D model


I applied an interference color conversion filter to the heat map and confirmed the effect.


Facebookやまだこーじさんの干渉色変換フィルターはどのような画像でも干渉色に変換しますから、大変便利なツールです。

やまだこーじさんFacebook記事参照

DEMデータ(標高データ)から3Dモデルを作成する際にに、DEMデータ画像(GeoTIFF画像)を干渉色に変換して貼り付けると、訴求力のある干渉色標高図3Dモデルをつくることができます。

2022.01.10記事「やまだこーじさん開発干渉色変換フィルターの威力」参照

この記事では分布密度表現形式の一つであるヒートマップに干渉色変換フィルターを適用して、その効果を確かめました。

1 ヒートマップの干渉色表現


アラスカ飛行場分布ヒートマップとその干渉色表現

QGISチュートリアル画像に干渉色変換フィルターを適用

ヒートマップ画像(モノクロ画像)を干渉色表現すると、判りやすくなることを確かめました。

2 ヒートマップ3Dモデルの干渉色表現


ヒートマップ3Dモデルの干渉色表現

ヒートマップ3Dモデルのテクスチャに干渉色画像を貼り付けるとモデルの訴求力が向上することを確かめることができました。


ヒートマップ3Dモデル干渉色表現の動画

2022年1月11日火曜日

縄文早期土偶の4種3Dモデルによる実験的観察

 3D experimental observation of initial Jomon clay figurine


Four types of 3D models of the initial Jomon period clay figurine (Nakakanoko Daini Site, Chiba City) exhibited at the Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition" were created and experimentally compared and observed. I wrote down the information I received. I imagined that this clay figurine had a head.


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の3Dモデルを4種作成し、実験的に比較観察し、得られた情報をメモしました。

1 4種3Dモデルの作成

1-1 通常の観察記録3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

2022.01.09記事「縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の3Dモデルによる観察」参照

1-2 テクスチャをモノクロにした3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) モノクロ3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

1-1モデルのテクスチャをモノクロに変換したモデル。

1-3 テクスチャを干渉色にした3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 干渉色3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

1-1モデルのテクスチャをやまだこーじ氏作成公開「干渉色変換フィルター」で干渉色に変換したモデル。

1-4 テクスチャに輪郭トレースを追記した3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 輪郭トレース追記3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

1-1モデルのテクスチャにPhotoshopを利用して輪郭トレースを追記した3Dモデル。輪郭トレースは「指定レベル以下の画像の周り、レベル50」、「同、レベル100」、「同、レベル150」、「同、レベル200」の4画像を作成し、テクスチャに「焼き込み(リニア)」でオーバーレイ。

1-5 4種3Dモデルの動画


縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)4種3Dモデルの動画


画像

2 4種モデル比較実験の結果

2-1 干渉色3Dモデルについて

干渉色3Dモデルがどれほどの意味があるか確認することが実験目的の半分を閉めていました。今回の事例では結果として、干渉色3Dモデルから、遺物観察という点で新たな情報を得ることができませんでした。情報量(観察有用性)の大きさとい点でいえば、カラー3Dモデル→モノクロ3Dモデル→干渉色3Dモデルの順になります。

干渉色変換はカラー画像をモノクロに変換し、それをさらに干渉色セットに変換するので、画像内におけるモノクロ分布に特段の意味が隠されている場合、その価値を発揮すると考えられます。

2-2 輪郭トレース追記3Dモデルについて

自分の意思(判断)とはかかわらない輪郭トレースを3Dモデルに追記することによって、観察を深めることができると実感できました。輪郭トレース追記3Dモデルは遺物観察の有用な補助資料となります。

3 実験に伴う土偶観察と想像

3-1 頭

軸受けのように見える溝とそのまわりに黒ずんだ模様が見えます。これから、この土偶には頭部があり、それが木の軸と接着剤で胴部と接合していたかもしれないと想像しました。


頭部存在の想像

3-2 向かって左乳房

向かって左乳房の位置に矩形の孔があります。この孔は乳房粘土塊と胴体を固定する軸受け口であると想像しました。


乳房粘土塊固定のための軸受け口か?

3-3 向かって右脇

向かって右脇に土偶製作時に補正的に貼り付けた粘土面の欠落が見えます。


粘土面の欠落

3-4 縛り跡?

土偶の腹部と脚部に紐で縛った跡のような線(溝)があります。


縛り跡?

3-5 考察

この土偶は、高さ約3.0㎝、最大幅約2.3㎝、脚部付近の厚さ約0.7㎝という小さな造形物にもかかわらず、頭や乳房を軸で胴部と結合するという、メカニックな作りになっている可能性が大です。みかけによらない凝った作りです。

その凝りぶりから3-4縛り跡の意味は、この土偶を着せ替え人形のようにしてつかっていたからではないかと想像します。


2022年1月10日月曜日

やまだこーじさん開発干渉色変換フィルターの威力

 The power of the interference color conversion filter developed by Koji Yamada

Mr. Koji Yamada directly told me how to obtain and use the interference color conversion filter in his Facebook article.

 It's a very powerful plug-in. In combination with the DEM-Net Elevation API, you can create an overseas terrain interference color elevation map.

I would like to thank Mr. Koji Yamada.

1 やまだこーじさん開発公表干渉色変換フィルター

Facebookやまだこーじさんが開発公表している干渉色変換フィルター「ice_filter_beta01_210315kyamada.acv」の入手方法や使い方をやまだこーじさんFacebook記事で詳しく教えていただきました。

この干渉色変換フィルター(プラグインアプリ)と画像編集ソフト「Irfanview」で簡単にモノクロ画像を干渉色に変換することができました。あまりに簡単で、その出来ばえの美しさから、感動の波が押し寄せます。


NASAサイト画像から作成した干渉色画像


NASAサイト画像


NASA画像 火星の様子の干渉色画像


NASA画像

画像の干渉色化とは、画像をモノクロにして、その濃淡を標高に見立て、その標高に干渉色セットを対応させて実現しているとのことです。

2 海外地形の干渉色標高図作成

2-1 海外地形干渉色標高図作成のハードル

やまだこーじさんはこのプラグインの他に地図アート研究所で干渉色標高図作成アプリを公表しています。このアプリは地理院地図と連動していて、国内干渉色標高図を詳しいレベルで作成することができます。またその干渉色標高図を地理院地図3D機能により3Dモデルにすることもできます。

しかし、地理院地図は海外での精度は限定されているため、海外における詳しい干渉色標高図はできません。また海外の3Dモデルは全くできません。このような制約をどうにかして突破したいと希望していたのですが、上記干渉色変換フィルターで難なくこのハードルを突破できましたのでその結果をメモします。

2-2 DEM-Net Elevation APIによる海外地形3Dモデルの作成

DEM-Net Elevation APIで海外地形の3Dモデルを多様な選択肢を利用して、自由に作成することができます。

この3Dモデル作成において、Height Mapを入手して、それを干渉色変換フィルターで干渉色に変換すれば、変換された画像が即ち干渉色標高図になります。


Height Map例 (リシャット構造 モーリタニア)


Height Map例の干渉色変換 (リシャット構造 モーリタニア)

そして、3Dモデルのテクスチャ画像を干渉色変換画像と差し替えれば、3Dモデルは干渉色標高図3Dモデルになります。

2-3 干渉色標高図3Dモデル例

モーリタニアのリシャット構造 干渉色標高図

Richat Structure Mauritania  Interference color elevation map

3DモデルはDEM-Net Elevation APIにより作成

干渉色標高図はFacebookやまだこーじ氏開発プラグインアプリice_filter_beta01_210315kyamada.acvにより作成

垂直倍率:×10.0

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Mesh reduction: geometry3Sharp (GradientSpace, Ryan Schmidt) BSL 1.0 License - https://github.com/gradientspace/geometry3Sharp/blob/master/LICENSE

Digital Elevation Model: AW3D30 OpenTopography - https://opentopography.org/

Imagery: Created by ice_filter_beta01_210315kyamada.acv /https://github.com/ymd5022002/map-art-jp/blob/gh-pages/ice_filer/ice_filter_beta01_210315kyamada.acv?fbclid=IwAR3wQthCRbq-kwLAB_cOKjkxR0FGYt27MDqQwx3rEpa66s68zb6X9122ERg


3Dモデルの動画

参考 Richat Structure Mauritania
モーリタニアのリシャット構造
Richat Structure Mauritania
DEM-Net Elevation APIにより作成
垂直倍率:×10.0
Generator: DEM Net Elevation API
Mesh reduction: geometry3Sharp (GradientSpace, Ryan Schmidt) BSL 1.0 License
Digital Elevation Model: AW3D30 OpenTopography
Imagery: MapBox Satellite Street

3 感想

ア 干渉色変換フィルターの活用可能性検討

・干渉色変換フィルターを考古遺物写真に適用して、通常写真分析では得られない情報が得られるかどうか、実験的検討を深めたいと思います。

・干渉色写真(アワビの写真)に干渉色変換フィルターを適用するとどうなるか、実験検討することにします。

・通常の風景写真やスナップ写真の訴求力を高めるための干渉色化で留意すべき条件はなにか、検討することにします。

イ Photoshopプラグインとしての利用

Photoshopプラグインとしてこのフィルターを使う方法を見つけることにします。

4 感謝

先端的で有用なソフトを公開されているやまだこーじさんに感謝します。


2022年1月9日日曜日

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の3Dモデルによる観察

 3D model observation of the Clay Figurine in Initial Jomon period  ( Nakakanoko Daini Site, Chiba City)


I created a 3D model of the Clay Figurine in Initial Jomon period  ( Nakakanoko Daini Site, Chiba City), which is exhibited at the Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material  Exhibition".

I had a super fantasy that there was a fine groove parallel to the small hole in the neck, and if it was a trace of use, it might have had a nut head.


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)を3Dモデルで観察しました。

1 縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

高さ約3.0㎝、最大幅約2.3㎝、脚部付近の厚さ約0.7㎝

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 119 images

Clay Figurine in Initial Jomon period  ( Nakakanoko Daini Site, Chiba City) Observation record 3D model

Height approx. 3.0 cm, maximum width approx. 2.3 cm, thickness near the legs approx. 0.7 cm

Location: Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition"

Shooting date: 2021.12.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 119 images


3Dモデルの動画

2 観察メモ

2-1 展示説明

「土偶 中鹿子第2遺跡(緑区小山町) 市指定文化財

出現期の土偶である。土偶の多くは、人物表現が認められるが、出現期の土偶はシンプルな作りである。しかし、本資料にも乳房の表現が認められ、出現期から女性を表現したものであることがわかる。

縄文時代に盛んに製作された土偶の出現を考えるうえで非常に重要な資料。」

2-2 メモ

ア 左乳房の跡

向かって右の乳房は先端が欠けていますが残存しています。左の乳房は貼り付けた粘土塊ごと欠けていますが、それが張り付いていた跡がかすかに確認できます。


向かって左乳房貼付跡と考えられる跡模様

イ 首にある小孔

首に小孔があります。


首の小孔

小孔を拡大すると、孔方向に平行な微細な溝が複数存在することが判ります。


首小孔の微細な溝

なお微細溝の部分は土偶表面より白っぽくなっています。この微細溝が土偶製作時に小孔を開けるために棒を差し込んだ跡か、それとも使用痕であるのか判断できれば、この小孔の意義解明につながるかもしれません。展示では見にくい位置にあって、肉眼ではなんともいえません。しかし、微細溝が白っぽいことが使用痕であることを示すと考えならば、断面が凸凹の硬い小棒(枝)を差し込んでこの土偶を使っていた可能性が浮かび上がります。小棒(枝)の先には木の実などで作られた頭部があったのでしょうか?

…………………

この土偶は2020.08.04にも3Dモデルを作成して検討しています。この時は展示施設の照明が不足していたため、今回作成の3Dモデルの方が上質になっています。

2020.08.04記事「縄文早期前半の土偶 3Dモデル



人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデル

 3D model observation of the human face-shaped clay tablet (Uchino Daiichi site, Chiba city)


I created a 3D model of the human face-shaped clay tablet (Uchino Daiichi site, Chiba city), which is exhibited at the Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material  Exhibition". I observed it and made a note of the learning task.


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、人面付土版(千葉市内野第1遺跡)を3Dモデルで観察しました。

1 人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル Human face-shaped clay tablet

人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル Human face-shaped clay tablet

縄文時代晩期

右は裏面レプリカ

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 78 images

Human face-shaped clay tablet (Uchino Daiichi site, Chiba city) Observation record 3D model

Final Jomon period

The right is the back side replica

Location: Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition"

Shooting date: 2021.12.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 78 images


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 展示説明

「人面付土版 内野第1遺跡(花見川区宇那谷町) 市指定文化財

縄文時代晩期に特有の遺物で、護符という意見がある。

本資料は土偶と同様に顔面表現がなされ、「クレヨンしんちゃん」に似ているとして話題になった。」

2-2 実測図


実測図

千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書から引用

2-3 問題意識

ア 顔面表現 1

土版の顔面表現は耳飾も付いていて、土偶表現と似ています。同じ顔面様式であるように感じます。


参考 千葉市内野第1遺跡出土 安行式ミミヅク土偶実測図

千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書から引用

土版の頭部が膨らんでいることも、この土版作者が土偶を意識して作成していることを物語っているように受け取ります。

しかし、顔表情という面からみるとこの土版と土偶は大いに異なります。

土偶の顔表情は一般に怪異とか恐怖とか驚異のような異様な雰囲気を感じるものが多く、かつ破壊されて消費されます。しかしこの土版は「クレヨンしんちゃん」に似ているといわれるように「可愛さ」「幼さ」を感じさせます。また破壊されることなく完形で出土しています。

これらの情報から、土版と土偶の顔面様式は同じでも表情と使用方法が異なり、その意義(用途)が違っていたことを納得できます。展示説明にあるように、この土版は護符(お守り)であったのだと思います。土偶は女神を殺害する(土人形を破壊する)という祭祀クライマックスを伴う身近な祭器だったのだと想像します。

イ 顔面表情 2

この土版の顔面表情の「可愛さ」「幼さ」は縄文人作者が意図して表現したものであり、その意図をわれわれ現代人がその通りに感じていると考えます。


認知考古学原理の理解

2021.12.15記事「認知考古学の意義について気が付く cognitive archeology

ウ 三角形

土版表面と裏面に描かれる縄文施文三角形について、他遺物に類似模様を探して対照し、今後その意義を考察することにします。

エ 入組文

土版裏面上部の入組文は吉祥文であると考えています。


入組文の例 手燭形土器(安行3a式)(佐倉市吉見台遺跡)

2021.12.07記事「手燭形土器(安行3a式)(佐倉市吉見台遺跡)の観察 Candlestick-shaped earthenware 2

吉祥文である入組文が描かれていることから、この土版は乳児死亡リスクが低減した一定年齢まで子どもが育ったことを祝う祭祀で使われたお守り、育児に関するお守りであったのかもしれません。


2022年1月7日金曜日

箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚)の3Dモデル観察

 3D model observation of spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City)


I created a 3D model of a dolphin lower jawbone spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City), which is exhibited at the Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material  Exhibition". I observed it and made a note of the learning task.


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、イルカ下顎骨製の箆状(へらじょう)腰飾(千葉市有吉南貝塚)を3Dモデルで観察しました。

1 箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル Spatula-shaped waist ornament

箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル Spatula-shaped waist ornament

縄文中期、イルカ下顎骨製

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 51 images

Spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City) Observation record 3D model

Middle Jomon

Made of dolphin lower jawbone

Location: Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition"

Shooting date: 2021.12.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 51 images


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 展示説明

「腰飾(こしかざり)

県指定文化財

有吉南貝塚(緑区おゆみ野中央)

縄文時代中期、大型貝塚群形成期の男性リーダーが付けていた箆状(へらじょう)腰飾。

イルカの下顎骨(かがくこつ)を用いて勝坂式土器の蛇体文(じゃたいもん)(上向きのヘビ)を模す。成人男性の埋葬遺体腰部から発見。」(展示説明)

2-2 これまでの検討と学習課題

この腰飾は千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示されました。その時観察記録3Dモデルを作成して検討しています。

2020.12.24記事「縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル

2020.12.27記事「縄文中期箆状腰飾の3Dモデルによる精細観察

2020.12.28記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その1 船橋市高根木戸遺跡出土酷似製品

2020.12.28記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その2 超仮説 縄文中期箆状骨器の文様と千葉縄文人世界観の対応

2020.12.29記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その3 疑問・興味・気が付いたこと列挙

この時の検討では今回展示説明にあるような「勝坂式土器の蛇体文(じゃたいもん)(上向きのヘビ)を模す」という研究成果は知りませんでした。

そこで、この腰飾がヘビを表象するという文献を探し出して読み、理解し、それを踏まえて2020年12月検討を深めることにします。