本日(2021.01.15)はブログ「花見川流域を歩く」開設10周年通過日となります。
10周年を通過できたことは、ひとえに多くの内外皆様にこのブログを閲覧していただき、コメントをいただき、さまざまなご支援、ご協力をいただいたおかげです。
皆様方に心からの感謝を申し上げます。
先例にならい、この記事では10年間のブログ足取りをまとめるとともに、2021年のささやかな夢をメモすることにします。
●過去のブログ開設記念記事
2012.01.15記事「ブログ開設1周年」
2015.01.15記事「2015年ささやかな夢リスト 趣味生活における埋土種子群落」
2016.01.15記事「ブログ開設5周年通過」
2017.01.15記事「ブログ開設6周年通過」
2018.01.15記事「ブログ開設7周年通過にあたって」
2019.01.15記事「ブログ開設8周年通過にあたって」
2020.01.15記事「ブログ開設9周年通過にあたって」
1 ブログ「花見川流域を歩く」10年間の足取り
ブログ花見川流域を歩く10年間全3141記事の分類と主なテーマ
趣味活動の最初は花見川流域の水の流れる水系を隅々まで全部歩く、流域観察から始めました。この現場歩きで多様な興味の種を収穫できました。
その後大局的には次のようなテーマを変遷し、趣味活動における興味を深めました。
1 下志津演習場やトーチカなど戦前軍事に関する興味
2 花見川河川争奪など台地地形に関する興味
3 東海道水運支路仮説や墨書土器など奈良時代前後の古代に関する興味
4 千葉県小字地名に関する興味
5 大膳野南貝塚や西根遺跡など縄文時代遺跡に関する興味
6 3Dモデルを学習ツールとした縄文土器に関する興味
7 加曽利EⅡ式期をピークとする縄文社会消長に関する興味
私の趣味活動は対象物の興味を深めるために、地理情報や各種データベースをGISソフトやDBソフトを使って情報処理する活動を伴うことに特徴があります。つまり私の興味とはいつも、対象物に対する興味と、興味を深めるための情報処理に関する興味の2本立てです。
現在の縄文社会消長に関する興味は、3Dモデル作成技術やGIS技術・DB技術を一体的に運用する活動として進んでいます。
2 2021年のささやかな夢リスト
(●はその実現を重視する夢)
●2-1 縄文社会消長分析学習の前進
加曽利EⅡ式期にピークを迎える房総中期社会の消長の姿を、自分の目で見る(自分が直接生データをいじるなかで見る)ことを目指します。どのような要因で社会が発展したのか、どのような要因で社会が衰退・崩壊したのか、2021年に学習を本格軌道に乗せます。
●2-1-1 有吉北貝塚学習を充実させる
有吉北貝塚を最初の具体例として、発掘調査報告書掲載データを詳細分析して遺跡消長の姿を学習します。年内に目標作業の過半を終えるように進めます。
・房総広域的に見ると、有吉北貝塚に中峠式土器が飛び地的に出土する意味について検討を深めます。
・南斜面貝層形成意義について検討を深めます。(貝層内に竪穴住居が存在する意味。)
・加曽利EⅠ式期竪穴住居軒数が最多になるにもかかわらずその出土土器が異様に少ない理由について検討を深めます。
・北斜面貝層形成意義について検討を深めます。(仮説:人口急増→裸地化→ガリー浸食発達による集落存続危機→集落による特別の対応(土木工事的意義のある土器等投棄祭祀))
●2-1-2 養安寺遺跡学習の開始と進行
有吉北貝塚分析学習が軌道にのり、作業の多くが実施された段階で、有吉北貝塚との対比を念頭に養安寺遺跡学習をスタートさせ、しばらく有吉北貝塚学習と養安寺遺跡学習を並行作業して、社会消長の様子を観察することにします。
(学習は2022年に継続することをイメージします。)
2-1-3 加曽利貝塚等関連遺跡学習の着手
有吉北貝塚や養安寺遺跡に関連する加曽利貝塚等関連遺跡学習に着手します。
●2-2 アリソガイ製ヘラ状貝製品学習の完了
アリソガイ製ヘラ状貝製品の用途究明学習の結論を得る方向で学習を進展させます。出土分布特性についても学習します。
2-3 信頼のおける縄文時代気候資料の入手と分析
信頼のおける縄文時代気候資料を入手し、縄文社会消長分析資料として使えるか評価します。
例 氷床ボーリングデータ、年縞データ解析データ等。
2-4 原始神話学の学習
原始神話学の知識全体像を得るための学習を新規に始めます。その知識が土偶解釈などにどのように活用可能か評価を目指します。
●2-5 使い勝手の良い学習参考資料作成
web上から簡易な検索で即座に入手でき、かつ高解像度で、手間暇かけないで即座に引用できる学習参考資料を体形的に作成します。
例 千葉における縄文土器形式変遷、千葉における時期別遺跡数、時期別暦年較正年代…。
よく使う資料は3Dモデルでも作成し、視認性を向上させます。
2-6 近隣展示施設の展示物観察の継続
北総地域の展示施設を訪問して、展示縄文遺物を撮影して3Dモデルを作成し、じっくり観察し楽しみます。
目標 30館・回/年
2-7 全国展示施設の展示物観察の継続
中部高地や東北の展示施設を訪問して、展示縄文遺物を撮影して3Dモデルを作成し、じっくり観察し楽しみます。
目標 10館・回/年
●2-8 3Dモデル作成・操作・表現技術の向上
Blender 現状:入門レベル→年内目標:中級レベル
3DF Zephyr Lite 現状:初級レベル→年内目標:上級レベル(チュートリアルの熟視聴。フォーラムからの情報収集)
GigaMesh Software Framework 現状:初級レベル→年内目標:中級レベル(チュートリアルの熟視聴)
●2-9 GIS技術、DB技術の向上
QGIS 現状:中級レベル→年内目標:上級レベル
GRASS 現状:入門レベルの途中→年内目標:初級レベル(地形分析が自由にできるようにする。)
SQL 現状:ゼロ→年内目標:初級レベル(基礎コマンドを確認することなく自由に使えるようにする。)
FileMaker 現状:初級レベル→年内目標:中級レベル(遺跡・遺物データベースから必要な情報を取り出し、QGISに渡す操作の効率化)
2-10 画像と著作物表現技術の向上
カメラ操作 現状:初級レベル→年内目標:中級レベル(絞り設定不備等による撮り直しの皆無を目指す。)
Photoshop 現状:中級レベル→年内目標:上級レベル(高度加工技術獲得を目指す。)
illustrator 現状:中級レベル→年内目標:上級レベル(高度説明ポンチ絵が自由に描けるレベルを目指す。)
Premiere pro 現状:入門レベル→年内目標:初級レベル(訴求力のある動画作成を目指す。)
InDesign 現状:初級レベル→年内目標:中級レベル(操作に手間取らない程度の習熟を目指す。)
2-11 webメディアの操作技術
Sketchfab 現状:入門レベル→年内目標:中級レベル(フォルダーの作成、フォーラムからの情報収集)
3 夢実現のために
使える人生時間も残り少なくなり、リストアップした2021年の夢はできるだけ2021年中に実現あるいは実現のメドを立てたいと思います。
2年程前に実現できた活動スタイルの変更(「ブログ記事を書くための活動」から「活動が自律的に行われ、その成果が生まれた場合や活動の様子をブログ記事にする」への変更)をより徹底させたいと思います。
今後も、このブログ「花見川流域を歩く」をよろしくお願い申し上げます。
4 参考 ブログ「花見川流域を歩く」統計(2021.01.14)
●記事数(2011.01.15~)
3141記事
●閲覧数(2011.01.15~)
608459回
●訪問者人数(2013.04.14~)
277776人
●訪問者国数(2013.04.14~)
82ヵ国
●訪問者人数の県・州別トップ10(2013.04.14~)
1 千葉県
2 東京都
3 カリフォルニア州
4 神奈川県
5 イリノイ州
6 埼玉県
7 大阪府
8 茨城県
9 ワシントン州
10 愛知県
空
0 件のコメント:
コメントを投稿