2011年2月21日月曜日

花見川中流紀行 7見どころその2

            長作見晴台からの眺望
 右岸台地上の縁にある諏訪神社に長作見晴台があります。この見晴台からの花見川風景は流域全体で最も眺望の開けたものです。掲載した写真は広がるパノラマの極一部の花見川京葉道路橋梁方向を示しているにすぎません。
 この長作見晴台に来ると、私は、見える平野がかつては縄文海進の時代には海であったことがまぶたに浮かびます。
 私は、「ハナミ」、「ハナシマ」、「イノハナ」など、「花」や「鼻」に関わる地名を残していった人々のことを考えたとき、この展望台からの風景を思い出しました。この展望台から風景を見たとき意識する自分の立っている台地面が「ハナ」だと思います。
花見川からこの展望台のある諏訪神社の鳥居がよく見えます。台地縁と花見川が景観上相互に関連している場所はほかに2~3ありますが、現在はここが最も強く関連している場所です。
            長作見晴台の立て札
 この展望台は地元の方々によって造られ、管理されているようです。他の台地縁展望場所(多くは神社になっている)とは異なり地元の人々の関わりがまだ強く残っている姿が印象的です。

            亥鼻橋から汐留橋右岸の桜並木サイクリング道路
 この桜並木のサイクリング道路は花見川の風景を引き立てるだけでなく、サイクリングや散歩のための快適な環境となっています。堤防上につくられているので、風景の見通しも良いです。

            区役所近くの沿川公園
 京葉道路から下流の左岸側には、公園が連続して上下流の河川区間と雰囲気がガラリと変わります。公園も新しいので現代風の好みに合います。快適、安心な雰囲気の公園です。市販道路市街図をみると、むくどり公園、しらさぎ公園、花見川千本緑地などの名称となっています。隣接して花見川区役所があります。瑞穂橋ができたので、「川向こう」からでも区役所にすぐに来れるようになりました。

 なお、やはり送電線と鉄塔が気になります。地図を見ると送電線は犢橋川低地沿いに走り、勝田川低地に出るなど河川(低地)を利用してネットワークがつくられていることもわかりました。送電施設は社会のインフラとして重要です。そのインフラと河川風景とどう折り合いをつけていくべきか?これを機会に自分自身が考えを持てるように、勉強したいと思います。

            瑞穂橋からの上流風景
 瑞穂橋から上流方向を見ると、遠望する京葉道路がアイストップとなり締まった風景となります。また、左岸の送電線と鉄塔の存在が花見川と併走するため、良いか悪いかは別として、風景に立体感をもたらし、構図的に見せる要素をもたらしています。

            瑞穂橋からの下流風景
 右岸(画面右側)にも低い台地の残丘があり、直線状に花見川をショートカットして造った場所の風景です。浪花橋と総武線橋梁がアイストップになっています。

            浪花橋からの上流
 広々とした花見川の水面を橋でさえぎられることなく、遠くまで見ることができるのは、花見川中流では浪花橋から上流方向が最も下流となります。

            公園
 総武線橋梁と京成千葉線橋梁に挟まれて、清水代公園があります。芝生の広々とした公園です。

            検見川神社
 花見川から少し離れますが、砂丘台地上に検見川神社があります。

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