花見川上流には3つの谷津があります。柏井町の谷津、浄水場の谷津、花島公園の谷津です。私はこれら3つの谷津はいずれも元来、古柏井川の源流部の谷津であったが、その後の河川争奪で花見川が獲得したものであると見立てています。
柏井町の谷津
柏井町の谷津は源流部は現在花見川団地に取り込まれています。それより下流は千葉市の「谷津田の自然の保全に関する要綱」に基づき、良好な景観や自然環境を守るために「谷津田等の保全区域」に指定されています。谷底の大半は耕作されていません。
この谷津は地番割図より「前谷津」と呼ばれ、源流部は「西谷」と呼ばれていたことが分かります。
浄水場の谷津
浄水場の谷津は、源流部の一部が柏井浄水場の敷地として埋め立てられています。谷底は建設関係の作業所などがありますが、雑然としていて粗大ゴミの不法投棄なども見られます。
この谷津は地番割図より「後谷津」と呼ばれていたことがわかります。
柏井町の谷津を「前谷津」、浄水場の谷津を「後谷津」と呼ぶことから、柏井を最初に開拓した人々は西方向に意識の焦点を合わせていたことが分かります。西方向に親近感や強い感情を抱いていたと考えられます。西方向にあった拠点から出動して柏井の開拓が行われたのかもしれません。
花島公園の谷津
花島公園の谷津は花島公園として利用されています。花島公園は追って話題にします。
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