駒形観音奥の院
駒形観音奥の院に奉納された石製レリーフ絵馬
犢橋川流域紀行で報告しそびれた駒形観音奥の院について紹介します。
花見川の流域界全てを対象に、それに沿って散歩をしたことがあります。水路や谷津と異なり、見どころが少ない単調な散歩になってしまったことが多かったのですが、犢橋川と宮野木の川との分水界付近では駒形観音奥の院を見つけました。
奉納された石レリーフの絵馬の数と保存状態の良さに感動を覚えました。また敷地全体の管理が行き届いていて、この奥の院が地域の人々によって守られてきている様を感じ取ることができました。
レリーフ絵馬の奉納者は犢橋をはじめ検見川、畑、長沼、穴川、高津新田、勝田など花見川流域とその周辺に分布しています。
原著者和田茂右衛門「社寺よりみた千葉の歴史」(千葉市発行)によれば駒形観音奥の院は次のように説明されています。
「奥の院は、身替り観音ともいわれる馬頭観音が祀られており、長沼の本堂より創建が古いと伝えられています。徳川家光が狩の帰途、大日山中で愛馬が小石につまづき、傷つき死んだので、この山中に葬り、小堂を建立したそうです。馬が家光の身代わりになったということで、身替り観音と言われます。」
駒形観音奥の院に奉納された石製レリーフ絵馬
駒形観音奥の院に奉納された石製レリーフ絵馬
石製レリーフ絵馬の展示状況
駒形観音奥の院の位置
1万分の1地形図「稲毛」(国土地理院)
駒形観音奥の院の立地場所がなぜここなのか、分水界上にあることが意味があるのか、あるいはすぐ近くの瀧の山谷津(このブログで谷津頭八景の一つとして選定)と関係があるのか、いつか調べたいと思います。
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