2012年5月10日木曜日

カシミール3Dによる地形立体画像の立体感増幅アイディア

1 アイディア発生のキッカケ
地形の調査結果や見立てを立体画像で検討したり、説明することにより、地形をより深く理解することができると思っています。
このブログではフリーソフトカシミール3Dを使って、5mメッシュデータに基づいて、地形立体画像をつくり、活用しています。

このブログの記事作成のための検討として、たまたま、昨日の記事に掲載した「地形縦断線図」を立体表示してみました。
この図には地形縦断線が黒線で記入してあり、邪魔ですが、単なる作業ですからそれで地形を立体表示してみました。

そうしたところ、立体表示がいつもよりイキイキしていることに気が付きました。
黒線が地形の凹凸を強調表現していることに気が付きました。

その体験から平面図に格子線を入れておけば、そうでないものとくらべて地形立体画像の立体感が増幅するのではないかというアイディアが生まれました。

2 立体感増幅アイディア実験
早速実験してみました。
次のように立体画像とする前の平面図(地図太郎プラスで作成した地図表記付高度別地形段彩図)に400m間隔の格子線をいれました。格子線の位置は画像ソフトが自動生成するグリッドによりました。

格子線付の平面図

この平面図(格子線付地図表記付高度別地形段彩図)をカシミール3Dで立体画像として表現してみました。

格子線付平面図を基にした立体地形画像
高さ強調10倍

格子線の付いていない平面図からもほぼ同じ諸元で立体地形画像を作成しました。

格子線の付いていない平面図を基にした立体地形画像
高さ強調10倍

2つの画像を比較してみました

3 実験結果
2つの画像を比較すると、私は格子線の付いている平面図から作成した立体地形画像の方が地形の凹凸と位置関係をより的確にかつ素早く理解できることに気が付きました。

風景の検討などでは格子線は邪魔になる場合もあるかもしれませんが、地形の対比など分析的な視点から立体地形画像を利用するときは格子線付平面図から立体画像を作成したほうがよいという自分なりの結論を得ました。

格子線を描く手間を省力化できるスキルを見つけることができれば、大いに使いたいと思います。

また、格子線の間隔や位置を工夫すれば距離や面積の概算を直観的に求めることも可能になると思います。

4 実験作業の状況
3画面を用いた実験作業の状況を示します。

実験作業の状況

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