花見川流域の小崖地形 その83 (5mメッシュDEM図を読む 22)
3 横断図の考察
3-1 断面図5
●下総下位面がのこぎりの歯のような形状になるような地殻変動を受けている
イ面は平坦ですが、ア面は金山落を挟んで二つの面が傾斜して相対的に隆起しています。
下総下位面が形成された当時はこの付近は海に近い場所だったので、流れ方向がどちらを向いていたとしても平坦であったことは間違いないと思います。
その平坦であった地形面をこのように変位させた地殻運動について認識を新たにします。
このような激しい地殻運動が当たり前のものとして認識して、これからの検討を進めます。
●金山落の谷津は地殻変動の結果できた湾曲分布する崖下低地に沿って発達した構造起因の谷津です。
●下総上位面と下総下位面の境の比高10mに及ぶ崖は活断層崖と呼んでよいと思います。
この付近は下総下位面の沈降が最も激しい地域ですが、その場所で局地的活断層が下総上位面と下総下位面の段丘崖に重なったために、比高の大きな崖が出来たものと考えます。
断面図5の考察
参考 地形段彩図のGoogle earth表示
断面図5付近(白井市工業団地付近)の地形段彩図のGoogle earth表示
断面図5付近(白井市工業団地付近)の地形段彩図のGoogle earth表示
地形段彩図(半透明)と空中写真のオーバーレイ表示
断面図5付近(白井市工業団地付近)のGoogle earth表示
工業団地造成など人工的な地形改変はありますが、本来地形面の形状の大勢(傾向)は現状地形で把握できると考えます。
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