2013年12月4日水曜日

柏井レーキ近隣のモデル対応とGoogle earthによる鳥瞰的チェック

花見川流域の小崖地形 その69 (5mメッシュDEM図を読む 8

1 柏井レーキ近隣のモデル対応
柏井レーキの両隣(芦太川と横戸川)の水系パターンを真性レーキモデルの成分に対応させてみました。

真性レーキモデル成分との対応
基図は地形段彩図と旧版1万分の1地形図

花見川(古柏井川)と柏井断層の交差部のつくる水系パターンを柏井レーキと呼びましたが、芦太川及び横戸川が柏井断層と交差する部分の水系パターンも真性レーキモデル成分と対応させて考えることができます。

真性レーキモデル成分との対応
基図は標準地図(電子国土ポータルによる)

2 Google earthによる鳥瞰的チェック
2-1 真性レーキモデル成分抽出
上記で作成した図面から真性レーキモデル成分だけを抽出しました。

真性レーキモデル成分抽出図

2-2 Google earth表示
この図を千葉県北部を含む広域を表示したGoogle earth画面上にオーバーレイしました。
更に、地形段彩図もオーバーレイし、その上にも真性レーキモデル成分抽出図をオーバーレイしました。

Google earth画面1
オーバーレイなし

Google earth画面2
真性レーキ成分抽出図オーバーレイ

Google earth画面3
地形段彩図オーバーレイ

Google earth画面4
地形段彩図及び真性レーキ成分抽出図オーバーレイ

2-3 視野拡大によるチェック
これらのGoogle earth画面を見ると図面上の情報はGIS上の平面図と同じにも関わらず、私が受ける印象が全く異なります。
まず視野が拡大したという空間認識上の印象です。鳥瞰的に広域を見ていて、かつ遠方は小さく、手前は大きく表示されているので、視覚的情報処理が「楽」な感じ、「無理が少ない」感じがします。自分を敢えて奮い立たせて情報に立ち向かうという潜在的緊張を伴わないで、情報の咀嚼が簡単です。

次に、こちらの方が重要ですが、視覚的空間認識的にエネルギーを使わなくなった分、考え方、思考の幅が広がった印象を強く受けます。
B軸(柏井小崖[柏井断層])がどこのあたりに分布していて、柏井レーキ付近の場所がそのどこらに該当するということが判ります。(判らせられてしまいます。)そうした全体の位置の中で、A線、C線、D線の分布がどれだけ合理的であるか(必然的であるか)考えざるを得ません。自分の真性レーキモデルを無意識にチェックしてします。
このような発想は、GIS上で限られた範囲の平面図の作業に熱中している時には、生じることが少なくなります。場合によっては、広域的な視点は欠落してしまい、視野狭窄的思考になっていまします。

要するに視覚的空間的視野が拡大したことにより、思考の幅が広がり、自分の仮説(真性レーキモデル仮説)を無意識的にチェックしました。

Google earthを使って、自分が作業した各種情報や各種仮説を、鳥瞰的に見てチェックすることは大変有効であることに、(少し大げさに言えば「生まれて初めて」)気がつきました。

Google earthという使い勝手の大変良いソフトが存在するので、そうした感想がもたらされたのだと思います。

しばらくはGoogle earthのとりこになると思います。


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