シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第2部 花見川河川争奪に遡る その17
参考までに都川河川争奪を見てみます。
都川河川争奪は争奪河川が東京湾水系都川、被奪河川が印旛沼水系鹿島川です。
東京湾水系と印旛沼水系の分水界付近では東京湾水系の河床の方が低いので(侵蝕力が勝るので)、東京湾水系が争奪河川となります。
この河川争奪は花見川河川争奪(河道逆行争奪)とは異なり、オーソドックスな頭方争奪です。
次の図に示す3箇所の河川争奪が顕著に観察できます。
都川河川争奪
河川争奪aが最も規模の大きな争奪です。
河川争奪bはaより前に行われた争奪です。
河川争奪zは河川争奪bで都川が奪った鹿島川の支流をさらに都川支流が奪うという二重の河川争奪の例となっています。
河川争奪の現場を地図に投影すると次のようになります。
都川河川争奪の地図投影
次に2014.03.31記事「千葉市自然研究会編著「行こうさぐろう緑と水辺 千葉市自然ガイド」紹介」で紹介した、同書所収説明イラストと上記地図を比較できるようにしてみました。
千葉市自然研究会編著「行こうさぐろう緑と水辺 千葉市自然ガイド」所収説明イラスト
この図のaとbはこの記事のaとbに対応します。
この図にはこの記事のzは掲載されていません。
都川河川争奪現場 Google earth表示
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