2015年1月15日木曜日

2015年ささやかな夢リスト 趣味生活における埋土種子群落

ブログ開設4周年を迎え、第5年目の第1日をスタートするに当たって、2015年趣味活動におけるささやかな夢を記録しておきます。

このささやかな夢リストは、植物の埋土種子が普段はそのままじっとしていて、水と光と温度等の条件が整った時に発芽するように、何かのきっかけで私の趣味活動で発芽(夢が実現)する可能性のある種子(趣味のネタ(種))リストです。

埋土種子に喩えるように、ささやかな夢リストはその全部を必ず実現したいという意欲の表れではありません。

趣味生活において、実現する夢の量を増やし、実現する夢の質を高めるための背景(予備軍)として用意しておくものです。

趣味生活をギリギリのところで実施するのではなく、ある程度の余裕の控えを用意して実施していこうという算段です。

1 「趣味活動における夢」の分類と私の焦点

私の趣味活動「流域の魅力発見活動」の魅力(つまり私が感じる楽しさ、快感)は次の4つに分類できます。(2013.06.10記事「趣味モデル「流域の魅力発見活動」の魅力」参照)

趣味モデル「流域の魅力発見活動」の魅力

ブログを開始して現在までの活動では、上記魅力の内、主に「機能快」に焦点を当ててたことになります。

それは、2015.01.14記事「ささやかな夢リスト(2013.11.15)をふりかえる」を読んでいただければ一目瞭然です。

趣味活動の基盤整備を先行させ、整備された基盤を活用して趣味活動を発展させたいという潜在意識があったのかもしれません。

趣味活動であり社会的活動と無関係ですから、どのような快に焦点をあてるか、自分の内部欲求に100%従えばよいわけであり、これまではその内部欲求は機能快に属するものが主流であったということです。

さて2015年を迎え、また機能快に属する夢も少しづつ実現しだして、少しづつ探究快や交流快に属する夢が形を整えだしたような感じを持っています。

そうした自分の意識も観察しながら、次に自分の2015年ささやかな夢をリストアップします。

2 2015年ささやかな夢リスト
2015年1月現在で特に関心の強い夢は●●●で表示します。

2-1 探究快の夢(探究活動のテーマ)
【地形】
●関東地方東部における最終氷期最盛期の谷津地形と陸地分布

●最終氷期以後に残存した下総台地面上の湖沼分布と消滅史

●千葉県北部付近の縄文海進最盛期海面分布の精細な把握

【地名】
●香取の海流域周辺における古代開拓と「戸」地名の関係分析

【考古歴史】
●●●花見川船越と古代平戸川・印旛浦水運との関連検討

●●●千葉県北部における縄文時代の交通検討

●関東地方における古代駅路網と津との関係分析

●古代日本駅路網と船越との関係分析

●常総・総武地域の旧石器時代遺跡分布と当時の地形との関係

2-2 機能快の夢
【地形】
●●●花見川流域付近河川の沖積層基底面高度分布図作成
(2012年度千葉県千葉土木事務所実施ボーリングデータを入手して作業する。)

●関東地方東部の沖積層基底面高度情報掲載文献の収集と情報整理
(関東地方東部の各沖積地(谷津)の沖積層基底面高度分布図をGIS上に作成する。)

●最終氷期最盛期の関東地方東岸陸地分布図の作成
(信頼をおける既存資料を使って、関東地方東岸における最終氷期最盛期の陸地分布図をGIS上で作成する。)

●地形説明ブロックダイヤグラム作成技法習得用事例集作成
(地形学や地質学の書籍に出てくる地形説明ブロックダイヤグラムの絵(画像)のデータベースを作成し、表現の類型を知り、その作成技法を習得する。)
(ブロックダイヤグラムの実例が掲載されている戦前~現代の専門和書、洋書がかなり集まったので、あとは時間を割けば実現できる。)

●標高10cm単位の設定と表現が可能な高機能3D地形表現ソフトの入手活用
(カシミール3Dと同等以上の地形3D表現機能を有し、標高が0.1m単位で設定と表現ができるソフトの導入と活用、当座、QGISの機能(grass)を利用してこの表現が実現できるか検討)

●3Dプリンターによる地形模型の作成
(下総台地の河川争奪地形モデルを3Dプリンターで作成する。)

●使い勝手のよいボーリングデータベースのパソコン内作成とその活用
(花見川流域を対象として、千葉県地質環境インフォメーションデータバンクや千葉市等のボーリングデータの使い勝手のよいデータベースをパソコン内で作成して検討に利用する。)

●ボーリングデータを使った地下3D表現技法の習得

●過去の主要地形・地質学術論文に掲載された全ての露頭柱状図の場所の地図プロット、現場確認、観察可能なポイントの観察、検証

【地名】
●●●小字レベルの地名分布図の千葉県北部地域作成とその歴史検討活用(GIS地名データベース構築)
(地図太郎PLUSでデータベースファイルを作成、そのファイルを汎用書式で書きだし、QGIS等で分析できるようにする。)

【考古歴史】
●●●「千葉県の歴史 通史編 古代2」附録「古代房総三国の郡・郷・里の変遷と比定地一覧」の情報の内、下総国分をGIS上で地図化する。

●●●使い勝手のよい遺跡分布図の作成(GIS遺跡データベース構築)
(「房の国文化財ナビゲーション」で掲載されている情報(文化財マップ)と同じ情報を自分のパソコン内でより使い勝手のよいシステムとして構築する。)
(花見川-平戸川の一部区間を対象にテスト作業を始めている。)

●古代船越に関する海外事例を収集する。
(古代ローマ帝国の版図内、古代中国等に調査されている船越事例がないか調査してみる。)

●土器形式や出土物の見方についての基礎知識の習得と3D画像作成
(土器や出土物の見方について学習するとともに、重要な出土物を3D撮影して、3D情報として分析する。その分析により出土物閲覧を単なる一般的体感として終わらせるのではなく、新たな情報を生み出す場とする。3D撮影分析を可能とするソフトを入手する必要がある。ただし市販品は高価で手が出ない。)

●花見川流域付近の遺跡の全出土物閲覧
(文献情報で遺跡を知るのではなく、出土現物の閲覧を各施設を巡っておこない、主要な出土物全部を見て、体感的に遺跡を知る。)

●花見川流域の全遺跡の現場確認

●花見川流域の全遺跡の報告書入手電子化
(私設電子図書館をこつこつ作る。)

●東海道水運支路に関する遺跡の発掘調査実現
(杵隈…駅家、柏井横戸境界…広幅員道路、高津…土塁と港)

●花見川トーチカの発掘調査実現

●花見川流域と妙見信仰との関係について調べる

【絵図・古地図】
●続保定記絵図の現代地図プロット
(現代地図上で続保定記の内容を再現する。)

●●●小金牧周辺野絵図の現代地図プロット
(過去の地形、地物の復元検討)

●花見川流域における迅速図のGIS投影とその有効活用

【GIS関連】
●●●GISソフトQGISの分析技術の習得と趣味への高度適用
(接峰面図等の作成、流域の自動図化、等高線図から自動メッシュ生成等)

●●●地名、地形、遺跡、歴史情報等のオーバーレイ図作成(GISにおける総合分析技術の習得・開発)
(基礎の実作業は地図太郎PLUSで行い、作成したデータを汎用性のある書式で書き出し、QGIS等で分析できるようにする。)

【空中写真・衛星写真】
●米軍等の空中写真をオルソ補正するソフトの入手と、空中写真のGIS張り付け、検討有効活用

●空中写真からコンターマップを生成する実用ソフト入手活用

●●●衛星写真の入手と自然環境や歴史環境検討活用
(これまで知られていない遺跡の発見を試みる。)

【ブログ等におけるプレゼン表現技法】
●Illustratorを使った表現技法の高度な習熟
(未知のパソコンソフトを自由に使えるように習熟するまでのプロセスは私の場合次のようになります。
1 ソフトの基本操作がわからない、用語がわからない状況。Aの操作をするために、それを構成するBの操作方法を調べだし、そのB操作方法の説明用語が判らないという連続が際限なく続く状況。
時間ばかりかかってしまい、実用にならないから、Illustratorを使うのはあきらめて、ワードやエクセルの作画機能を利用した方が速いと感じるような状況。
2 ソフトの基本操作は一応理解するが、真に作業を効率化する裏ワザ(参考図書には出ていないようなワザ)が使えない状況。
3 真に作業を効率化するに必要な、その場で必要な裏ワザをWEB検索で見つけ出し、使えるようになる状況。ソフトを使って効率的な仕事ができるようになる。
4 作業効率化の裏ワザの大半に習熟して、その場で必要な裏ワザを検索して知るのではなく、既習熟裏ワザから類推したり、組み合わせて、作業を途切れることなく作業できる状況。
Illustratorの場合、ブログを始めた頃は1であり、現在は3の段階です。これを4の段階に持って行きたいと思います。)

●Photoshopを使った表現技法の高度な習熟
(Photoshopの習熟状況は2~3の状況であり、これを4の段階に持って行きたいと思います。)

【ブログ、WEBページ】
●WEBを介さないで全ブログ記事画面を自分のパソコンで閲覧できるシステムの構築

●常時更新する逆順ブログの併置

●質の高いホームページの作成
(ブログ記事再掲サイトではなく、情報を体系的かつわかりやすく解説するホームページを設置する。)

【散歩】
●再度全流域の踏破とその記録記事掲載

●花見川流域の隣接流域踏破と記事掲載

●散歩用アクションカメラの入手と散歩活用
(主に動物観察用、着用が目立たない実用的なカメラを探す。)

【流域地誌作成】
●花見川流域地誌の作成
(案内書、ブログ検討の概要(仮説集)、本格地誌)

【パソコンハード】
●高性能パソコンハードの導入
(現状パソコン(cpu i7-2600 3.4GHz、RAM 16.0GB、64ビットオペレーティングシステム、Windows 7 Professional)より数段高性能のパソコンハードを用意してヘビーなGIS操作を可能とする。cpuは入手時点で入手可能最高スピード品、RAMは64GB程度、Windows 10 Professional。既成品の枠を超えているので特注になる。)

●Windowsチューニング技術の習得
(Windows自体の知識を増大させ、操作テクニックの習熟を加速させ、Windowsチューニング(特にレジストリーの編集)ができるようになりたいと考えている。)

【書斎】
●手持ち図書・資料の効率的利用のための配置
(その場その場で集めてきた図書・資料等があちこちに山として集積していて、だんだん収拾がつかなくなってきているので、限られている空間利用を抜本的に新設定し、効率的図書・資料利用を可能とする。)

●趣味活動関係フォルダーの抜本的に再配置
(4年間の趣味活動でパソコン内フォルダーの体系性が歪んできてしまっているので、抜本的に再配置して、活動の効率性を取り戻す。)

2-3 交流快の夢
【地形】
●●●花見川河川争奪、印旛沼筋河川争奪を興味のある人々に話してみる

【考古歴史】
●●●「忘れられた古代交通施設」をペーパーにして興味のある人々に読んでもらう

3 メモ
ささやかな夢は合計52がリストアップされました。

このリストをみると我ながら次のようなことがわかります。

・探究快の夢(テーマ)が地形、地名、考古歴史の3領域をカバーしていて、これが私の興味のテリトリーのようです。このテリトリーの中で3つの領域の相互関連性を強化することによって、趣味の特色を出したいと思います。

・機能快の夢ではGIS関連およびICT関連のものが多くなっています。これらは私の趣味活動の主要なインフラとなるものです。夢を実現することで趣味活動インフラ構築を促進し、それを最大限活用して探究活動の効率性と質向上を図りたいと思います。

・交流快の夢は生れたてほやほやの夢であり、用心して育てて行きます。

ブログ開設5周年記念日である1年後に、再びこのリストを点検してみたいと思います。

いつも使っているGISソフト地図太郎PLUSのロゴ

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