2018年2月18日日曜日

出土物統計の不適切考察記事について

大膳野南貝塚後期集落の出土物による竪穴住居検討 27

「後世の削平」が結果として強選択的に働いた結果、漆喰貝層無竪穴住居の出土物が異常に少なく、漆喰貝層有竪穴住居の出土物が多いことに気が付きました。

これまで検討してきた中テン箱、石器、獣骨の統計の竪穴住居漆喰貝層有無別統計の考察の多くの部分が不適切なものであることに気が付きました。

また出土物時期別統計も覆土層有竪穴住居(遺構に遺物が残っている可能性のある竪穴住居)の数が時期別にアンバランスであることを確かめていませんでしたから不適切であったところが多くなっていると考えるようになりました。

参考 時期別漆喰貝層有無別 覆土層有竪穴住居軒数
母数(遺構に遺物が残っている可能性のある竪穴住居)の数が0、1、2のものが多く時期別比較が困難であることがこのグラフから判ります。

参考 時期別漆喰貝層有無別 覆土層無竪穴住居軒数
そもそも遺構に遺物が残っている可能性がほとんどない竪穴住居の軒数を示しています。

参考 時期別竪穴住居数
このグラフは大いに意味のある重要なグラフです。竪穴住居そのものの統計や分布を検討した結果からは重要な新知見が生れています。
しかしこのグラフを元に出土物の統計を作ったことが結果として不適切であり、その考察において必然的に間違いを生み出しました。

2017.11.29記事「大膳野南貝塚学習の再開」から2018.02.17記事「「後世の削平」が強選択的に働いた理由」までの50記事を読み直し、次の23記事に出土物統計の不適切考察がありましたので確認しておきます。

中テン箱、石器、獣骨関連統計に関する不適切考察記事

発掘調査報告書収録データの統計を作成し、その分析をしていく中で合理的な解釈ができない極端な数値に直面し、アーダコーダと苦悶しているなかで「後世の削平」の強選択性に気が付いたのですから、学習の質を1段階確実にレベルアップできたことになります。

多くの不適切考察を含む記事(間違い)を肥やしにして今後の学習の質を高めていくことにします。

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不適切考察記事に関する対応
中テン箱、石器、獣骨などの出土物に関する検討が進行中であり、今後さらに自分の認識が向上すると思います。従って現時点で過去記事を訂正すると近い将来さらに再訂正が必要になる可能性もあります。従って過去記事は自分の学習記録そのものとして存置します。
なお、学習終了時点で学習結果とりまとめ(論説作成)を行い、自分の最終考察結果を公表することにします。

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