縄文土器学習 93
縄文早期の井草式土器を観察しています。
この記事では船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展(ここまでわかった!1万年前の取掛西貝塚)で展示された取掛西貝塚出土井草式土器を観察します。
1 展示土器の観察
井草式土器 取掛西貝塚出土 船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展展示
井草式土器 「ふなばしの遺跡」(船橋市教育委員会)から引用
2 模様の詳細観察
模様の観察
口唇部の撚糸文は斜行(左上→右下)、口唇部直下には無文部があり、その下胴部には撚糸文斜行が2種類あり、さらにその下は撚糸文縦走となっています。
3 参考 取掛西貝塚の場所と情報
ちば情報マップ 埋蔵文化財包蔵地 から引用
4 感想
・東峰御幸畑西遺跡、権現後遺跡、取掛西貝塚の井草式土器を観察して、井草式土器のイメージを自分なりに持つことができました。
・展示土器を写真撮影して、それを後日拡大表示して観察しても観察が不十分であることを実感しました。パンフレット「ふなばしの遺跡」では照明により撚糸文の模様が鮮明ですが、展示土器撮影写真では模様が不鮮明で正確に観察できない部分があります。
・展示土器現物をガラス越しに観察する場合でも、正確に観察できない場合が過去にありました。(加曽利E式企画展)
・完全な観察は土器を手に取り、光線と目の関係を任意に調整できるようにすることが必要であると考えます。
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