2021.07.29記事「イボキサゴ 観察記録3Dモデル(試作)」で最初のイボキサゴ3Dモデルを試作し、2021.08.13記事「イボキサゴ 観察記録3Dモデル モデルの改良」で3Dモデルを改良しました。しかし撮影でつかった「針」が3Dモデルの中に残ってしまい、及第点レベルを下げるにしても及第することができませんでした。
その後再度モデル改良に取り組み、「針」を除いて3Dモデルを作成できましたので、メモします。
1 イボキサゴ 観察記録3Dモデル(試作4)
イボキサゴ 観察記録3Dモデル(試作4)2021.07.10木更津市盤洲干潟で採取
2021.08.19撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.006 processing 275 images
スケールとイボキサゴ
イボキサゴ撮影の様子
カメラ配置
2 撮影方法
細い針金で台をつくり、その台の上にイボキサゴを乗せ、ターンテーブルで回しながら撮影しました。
3 写真のマスク
全ての撮影写真から「針金の台」部分をPhotoshopブラシで背景色を塗ることにより消しました。
4 3Dモデルの出来ばえ
完全体3Dモデルをつくるという最低限の目的は達成することができました。
・イボキサゴ全体の3Dモデルが結像している。
・精細なテクスチャが表現されている。
試作4 3Dモデルの様子
参考 試作3の3Dモデルの様子
同時に次の課題が浮かびあがりました。
ア 開口部の内部の形状が正確に結像していません。その部分の写真が不足しているようです。
イ テクスチャの精細さが試作4は試作3より少しですが劣るように観察できます。試作3撮影ではイボキサゴとカメラレンズの距離が長く、試作4撮影ではその距離が短かったためであると考えます。対象物とレンズ距離を短くすると対象物の画面上での大きさは大きくなるですが、ピントが合う部分が極限されてしまい、その周囲はピンボケになるためです。結果として判ったことですが、接写すればするほど対象物全体のピントを合わせることは、通常カメラではできないということです。
5 感想
ア イボキサゴを色々な方向で安定して置ける台の自作が撮影に不可欠であることがようやく判りました。対象物が小さいため通常のありもの流用では対応できません。対象物が大きければこのような課題は発生しません。
イ 撮影写真のマスクに多大な労力がかかることも逃れることはできないようです。
ウ 特殊なカメラでは接写撮影で深度合成ができる(奥行のある対象物でも全部にピントがあった撮影ができる)ので、次のステップでこのカメラを試してみることにします。
6 参考 イボキサゴの計測
イボキサゴの軸高、殻高、殻径をノギスで計測しました。
軸高、殻高、殻径
軸高、殻高、殻径の計測値
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