3D model of observation record of hollow clay figurine (Uchino No.1 Site, Chiba)
I created a 3D model of the observation record of the hollow clay figurine (Uchino No.1 Site, Chiba) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum's special exhibition "Faces of Clay Figurines from the Jomon Period." Because the clay figurine is small, the details could not be observed in the exhibit, but with the 3D model, it is now possible to observe them in detail. The right ear has an earring with a circle and a cross pattern.
加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」に展示されている中空土偶(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。土偶が小さいため、展示では細部が観察できなかったのですが、3Dモデルで詳しく観察できるようになりました。右耳に〇に十字文様の耳飾りがあります。
1 中空土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル
中空土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル縄文時代晩期
撮影場所:加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」
撮影月日:2024.07.18
展示の様子
ガラス面越し撮影
3DF Zephyr v7.531 processing 238 images
3Dモデルの画像
3Dモデルの動画
2 メモ
展示では、現物が小さくしゃがみ込む姿勢でないと正面が良く見えないため、細かい観察ができませんでした。しかし、3Dモデルにすると、じっくり観察することができます。
・口と鼻が接触しているように造形されている。
・下顎が出っ張っているような口になっている。
・口の周りにブツブツがあるように感じる。(意図した造形ではない可能性もある。)
・右顔面輪郭が顔から出っ張る大きな耳のような形状になっていて、異様である。
・右顔面輪郭の後ろに〇に十字文様の耳飾りが観察できる。
【考察】
この土偶の顔面は平面的ではなく、とても立体的に造形されています。しかし、顔面輪郭が強調されて造形されていて、その後ろに耳飾りがあります。この造形から、この土偶は仮面を被った顔面(顔面は平面になる)の女神像に由来する造形であると考えます。作者は中空土偶という立体的土偶をつくる際に、リアルな仮面姿を造形するのではなく、自分のイメージでこの土偶を造形したものと想像します。
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