花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 5
「千葉市史 史料編」のうち、史料編1~9の構成を紹介します。
1 千葉市史 史料編1~9 の諸元・内容
書名
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諸元・内容・目次
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千葉市史 史料編1原始古代中世
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B5判 357頁 昭和51年3月刊 絶版
【内容】通史(原始古代中世編)の根拠を示す参考史料が収録されています。
【目次】一 原始・古代 二中世
【附図】千葉市内遺跡分布図
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千葉市史 史料編2 近世
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B5判 776頁 昭和52年3月刊 5660円
【内容】佐倉藩領の史料182点が収録されています。
【目次】一 千葉市域における藩政の展開
二 千葉市内の佐倉藩地域村方史料
1星久喜村 2仁戸名村 3川戸村 4坂尾村 5今井村・泉水村 6千葉寺村御達報 7寒川村 8千葉町 9登戸村 10辺田村 11坂月村・小倉村 12金親村 13大井戸村・下田村 14宇那谷村
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千葉市史 史料編3 近世
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B5判 708頁 昭和55年7月刊 5150円
【内容】生実藩領の史料244点が収録されています。
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千葉市史 史料編4 近世
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B5判 702頁 昭和58年3月刊 5150円
【内容】生実藩領の史料220点が収録されています。
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千葉市史 史料編5 近世
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B5判 706頁 昭和62年3月刊 5150円
【内容】旗本戸田氏知行所の史料197点が収録されています。
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千葉市史 史料編6 近世
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B5判 758頁 昭和63年3月刊 5150円
【内容】土気地域の幕領・旗本知行所の史料258点が収録されています。
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千葉市史 史料編7 近世
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B5判 656頁 平成元年3月刊 5150円
【内容】千葉市南部の幕領・旗本知行所の史料260点が収録されています。
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千葉市史 史料編8 近世
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B5判 678頁 平成9年3月刊 4500円
【内容】千葉市西部の幕領・旗本知行所の史料163点が収録されています。
【目次】一 千葉市西部の村々
二 千葉市西部の村方史料
1犢橋村 2検見川村 3畑村 4稲毛村 5園生村 6小中台村 7西寺山村 8宮野木村 9作草部村 10東寺山村 11高品村 12原村
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千葉市史 史料編9 近世
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B5判 666頁 平成16年8月刊 3000円
【内容】千葉市北部の幕領・旗本知行所の史料199点が収録されています。
【目次】一 千葉市北部の村々
二 千葉市北部の村方史料
1北柏井村 2南柏井村 3天戸村 4馬加村 5武石村 6長作村 7花島村 8横戸村 9長沼新田 10小深新田 11川野辺新田 12貝塚村
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千葉市立郷土博物館ホームページの情報に基づく。書籍は千葉市立郷土博物館等で販売している。
上記書籍はいずれも編集:千葉市史編纂委員会、発行:千葉市です。
花見川流域に関連する主な書籍は史料編1原始古代中世、史料編2近世、史料編8近世、史料編9近世の4冊です。
千葉市史史料編1、2、8、9
2 この図書の特徴
史料編1原始古代中世は発刊当時までの遺跡発掘情報等はとても充実している図書です。例えば落合遺跡(縄文丸木舟出土)の情報などについて、私は他の資料では得られなかった情報を得ることができました。
しかし、この図書発刊以降の遺跡発掘の進展は大きなものがあり、私はこの図書を研究史を振り返る資料として活用しています。
史料編2近世、8近世、9近世は花見川流域に関連する村々の現存史料(古文書)を掲載、解説した図書です。
古文書とその解説以外に、通史編には記述できない江戸時代の村の様子が詳細に記述されていて、地域を理解する上でとても役立ちます。
小字分布や支配関係もわかる様になっています。
古文書とその解説以外に、通史編には記述できない江戸時代の村の様子が詳細に記述されていて、地域を理解する上でとても役立ちます。
小字分布や支配関係もわかる様になっています。
一歩踏み込んで地域を理解しようとする時には絶えず参照したくなる図書です。
村の概要記述は興味深いことが書かれているので、私は史料として使うだけではなく、通読本として読み、面白いものでした。
なお「絵にみる図でよむ千葉市図誌 上下巻」(千葉市発行)(別記事で紹介します)と一緒に活用すると地域の歴史を空間的により深く理解できます。
印旛沼堀割普請に関する事項の大半は別図書「天保期の印旛沼堀割普請」として独立させて発刊されています。(別記事で紹介します)
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