八千代市の歴史 資料編 紹介

花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介　9

「八千代市の歴史　資料編」を構成する11冊の図書を紹介します。

1　八千代市の歴史　資料編　11冊の諸元・内容

書名	諸元・内容・目次
八千代市の歴史 資料編　自然Ⅰ	【諸元】A5判　298頁　昭和61年3月25日刊、1000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】市民が歩いて八千代市の自然を調べた記録 【目次】 第1章　さぐってみよう八千代のいまとむかし-勝田をたずねる- 第2章　八千代の自然のおいたちをたずねて-桑納川と新川の自然- 第3章　わたしたちの街をみよう-八千代台から高津を歩く-
八千代市の歴史 資料編　自然Ⅱ	【諸元】A5判　410頁　平成10年3月20日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】有識者執筆による八千代市自然の説明 【目次】 第1章　八千代市とその周辺の地形と地史 第2章　花粉分析と八千代市の森の変遷 第3章　八千代市の天気 第4章　農村の景観を構成する自然 第5章　村の生活と自然 第6章　村の自然の変貌 第7章　生き残った虫たち
八千代市の歴史 資料編　原始・古代・中世	【諸元】A5判　565頁　平成3年3月25日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】発掘調査成果資料の掲載を主内容とする 【目次】 第1章　原始・古代 第2章　中世 第3章　遺跡総覧 【附録】遺跡出土状況図等10葉
八千代市の歴史 資料編　近世Ⅰ	【諸元】A5判　430頁　平成元年3月25日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】江戸時代の市域村々の様子を伝える史料の掲載 【目次】 第1章　村の様子を知る史料 第2章　五人組に関する史料 第3章　村の財政に関する史料 第4章　家族や人口に関する史料 第5章　土地に関する史料 第6章 第7章
八千代市の歴史 資料編　近世Ⅱ	【諸元】A5判　420頁　平成6年3月22日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】大和田宿の様子の史料等の掲載 【目次】 第1章　交通と大和田宿に関する史料 第2章　小金牧、鹿狩、御鷹場に関する史料 第3章　村政と村役人に関する史料 第4章　魚鳥猟と諸産業に関する史料
八千代市の歴史 資料編　近世Ⅲ	【諸元】A5判　448頁　平成15年3月25日刊、2500円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】印旛沼堀割普請に関する史料の掲載 【目次】 第1章　天明期印旛沼堀割普請に関する史料 第2章　天保期印旛沼堀割普請に関する史料
八千代市の歴史 資料編　近世Ⅳ	【諸元】A5判　475頁　平成17年3月25日刊、2400円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】年貢に関する史料等の掲載 【目次】 第1章　年貢に関する史料 第2章　家との付きあいに関する史料 第3章　商業・金融に関する史料 第4章　寺院と神社に関する史料 第5章　補遺
八千代市の歴史 資料編　民俗	【諸元】A5判　472頁　平成5年3月25日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】民俗に関する調査研究結果の紹介 【目次】 第1章　八千代市の概況 第2章　村と団地 第3章　さまざまな生業 第4章　年中行事と祭り 第5章　人生儀礼 第6章　信仰 第7章　口承文芸 第8章　衣食住 【附録】「音の民俗誌」CD（わらべうた、獅子舞等）
八千代市の歴史 資料編　近代・現代Ⅰ	【諸元】A5判　411頁　昭和63年3月25日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】市域の明治期の史料の掲載 【目次】 第1章　明治維新と戊辰戦争 第2章　佐倉藩における明治初期の政治 第3章　明治初期の村政 第4章　明治中・後期の町村政 第5章　明治の戦争 第6章　市域の養蚕 【附録】附図明治時代の八千代市域図
八千代市の歴史 資料編　近代・現代Ⅱ	【諸元】A5判　457頁　平成8年3月22日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】資料編近代・現代Ⅰの続刊 【目次】 第1章　戊辰戦争と佐倉藩 第2章　産業 第3章　明治天皇行幸 第4章　明治・大正の参詣記 第5章　明治時代の日記
八千代市の歴史 資料編　近代・現代Ⅲ石造文化財	【諸元】A5判　411頁　平成18年3月1日刊、2000円、編集：八千代市史編さん委員会、発行：八千代市 【内容】市域の大正・昭和時代史料の掲載及び石造文化財情報掲載 【目次】 近代・現代Ⅲ 第1章　政治・行政 第2章　産業・交通 第3章　教育 第4章　青年団 第5章　生活・社会 石造文化財 【附録】八千代市小字図

八千代市の歴史　通史編、資料編は八千代市立郷土博物館等で販売している。

八千代市の歴史　資料編　全11冊

2　この図書の特徴

八千代市の歴史資料編は千葉市史史料編のように地域別編集ではないので、どの巻も花見川流域に関連する記述や史料が掲載されています。

資料編ですので、通読に向かない巻の方が多いのはしかたがありませんが、花見川流域について調べ事をするときに利用する図書として必須だと思います。手元に置いておくと便利です。

本のカバーが全てカラー刷りの古絵図等になっていて、手に取るだけで楽しくなります。

資料編自然Ⅱの「第1章八千代市とその周辺の地形と地史」は花見川流域の地形・地史を考える上でとても参考になります。

その執筆者は、2011年にこのブログに投稿していただいていろいろ教えていただいたoryzasan氏です。

資料編近代・現代Ⅲ石造文化財の付録「八千代市小字図」は小字を正確に地図にプロットしたものとして意義の大きな資料であると考えます。このブログにおける地名検討で利用したことが何べんもあります。

2013.07.12記事「八千代市高津は古代港湾（仮説）」等参照

八千代市小字図（部分）

八千代市小字図には次の説明分が書かれています。

「この「八千代市小字図（こあざず）」は、八千代市資産税課が平成元年ごろまでに、その都度修正し使用していた字界資料をもとに、当館が複製したものである。なお、文字・境界線等の不鮮明な部分は加筆修正した。　八千代市立郷土博物館」