花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 11
1 印旛沼開発工事誌の構成と諸元
書名
|
諸元・内容・目次
|
印旛沼開発工事誌
|
【諸元】B5判 798頁 昭和44年3月31日刊、非売品
執筆者:25名、発行:水資源開発公団印旛沼建設所
【内容】水資源開発公団に移管された以降6年間の印旛沼開発工事の記録
【目次】
1編 序論
2編 計画
3編 設計
4編 施工
5編 管理施設
6編 用地買収、補償
7編 仕様書その他
|
印旛沼開発事業設計図集
|
【諸元】A4判 A3折込図面250頁 昭和44年2月刊、非売品
発行:水資源開発公団印旛沼建設所
【内容】印旛沼開発事業の設計図集
【目次】
一般
疏水路掘削工事
機場工事
調整池堤防工事
長門川改修工事
印旛捷水路掘削工事
河川改修工事
集水路工事
幹線道路工事
管水路工事
低地排水路掘削工事
管理施設
|
印旛沼開発工事誌
2 この図書の特徴
千葉県千葉土木事務所や水資源機構千葉用水総合管理所で花見川に関するお話を聞くと、お話の根拠出典が印旛沼開発工事誌にたどりつくことが多々あります。
印旛沼開発工事によって、新たに花見川流域が生れましたが、その開発工事に関わった当時の技術者は既に行政等を退いています。
そのため、どのような理由で花見川流域がうまれたのかを知るなど、過去の技術的検討について確認するための最初の手がかりが、行政や事業者の方も、この印旛沼開発工事誌ということになります。
幸い、私は、WEBにて古書店から非売品のこの図書を入手できましたので、花見川流域が生まれた経緯などについて、この図書から情報を得て学習しています。
ひとつ、誤解されそうな事項があるので補足しておきますね。「栗原東洋」の名は実名です。
返信削除「東洋」といういかもペンネームのような名前ですが、生誕時からの実名なのですよ(読みはそのまま「とうよう」です)。
ちなみに史学方面では著名なひとだったようで、県立系の博物館への訪問では、どこでも会議室が用意されてました。
ほか、大学の研究室やら考古学系の研究施設やら、「ほんとに入っていいのかな?」みたいな場所へ、随分案内されたものです。
NTJ会長 様 そうでしたか、実名だったのですね。政府の審議会の委員などもしていたと理解していますので、学者肌ではなく、政策肌(シンクタンク系)の人というイメージを持っています。研究者としては一級、しかも実務能力に長けている人と感じています。
削除