鏡味完二の地名型全21の最後の2つである「開墾」と「農場」について検討しました。
1 鏡味完二の検討 地名型「開墾」、地名型「農場」
……………………………………………………………………
-kaikon,-nozyo,-dantaiの地名
"~開墾","~農場","~団体"などという地名は,多くは原住の地名(県名や国名が多い)を冠し命名されている。
これらの地名は,関東地方の周辺部と,北海道とに多く分布している。
その分布の中心は相変らず江戸であるが,江戸時代には未だ北海道はなお開墾が始まっていなかったが,明治以後になると東京中心の政治力の下に,北海道から,遠くは満洲方面に亘って,現代語によるこれらの開墾地名が発達するようになった。
〔地図篇,Fig.212〕
鏡味完二(1981)「日本地名学(上)科学編」(東洋書林)(初版1957年) から引用
……………………………………………………………………
2 千葉県における小字「開墾」、「農場」の検索結果
千葉県小字データベースから「開墾」、「農場」それぞれ1件つづがヒットしました。
小字「開墾」及び農場
分布は次の通りです。
小字「開墾」、「農場」分布
なお、「開」のつく小字は千葉県で55あり、「新開」、「開発」、「~開」、「開~」、「古開」などがあります。いずれも農地開発に関わる地名であると考えられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿