縄文土器学習 470
君津市三直貝塚出土土製耳飾の観察をしています。
1 縄文後晩期土製耳飾(君津市三直貝塚)72 観察記録3Dモデル
縄文後晩期土製耳飾(君津市三直貝塚)72 観察記録3Dモデル発掘調査報告書記載:グリッド出土、径81.0㎜、内径41.0㎜、幅21.0㎜、厚さ18.0㎜、質量52.40g、胎土:長石、砂を多量に混入。焼成、やや不良。風化。砂粒の多い胎土。放射状に4ヶ所3条の沈線が引かれる。3つの破片が接合する。
撮影場所:加曽利貝塚博物館 ミニ企画展示「県内縄文遺跡展」-千葉県の縄文時代研究を彩った遺跡たち- 君津市三直貝塚編
撮影月日:2020.08.28
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.007 processing 51 images
展示の様子
展示の様子
実測図
君津市三直貝塚発掘調査報告書から引用
3Dモデルの動画
2 メモ
・直径8.1㎝で重さは一部欠けて52.4gですから土製耳飾では最大級です。これだけの大きさをはめ込む耳たぶ輪は長さが25㎝以上になります。ひも状になった耳たぶが実はいかに強靭であるかを物語っていると捉えられます。(そんな大きく重いものを耳たぶにはめたら耳たぶが切れてしまうと心配するのは現代人だからのようです。)身体の可塑性と強靭性は想像以上のようです。
・耳たぶに開けた穴が直径1.5㎝以下の場合、その穴は身体の自動修復機構で穴が埋まる方向で推移するそうです。しかし、直径が1.5㎝以上になると穴の自動修復機構は働かなくなるそうです。
マサイ族の耳飾り
https://www.pinterest.jp/pin/675821487826264685/
大きいですが軽そうです。
3 夢
縄文人の顔(首上の頭部)を3Dモデルでリアルに作成し、それに出土耳飾3Dモデルを埋め込んで、着装姿を3Dモデルで観察できるようになりたいと思います。2年後にはそれが見様見真似でできる程度の3Dモデル技術獲得を夢みながら学習を続けることにします。
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