2011年7月19日火曜日

宇那谷調整池について1 治水効果

            宇那谷調整池(グーグルアースより)

 宇那谷川にある宇那谷調整池の治水効果について、千葉市建設局下水道建設部都市河川課より教えていただきましたので、報告します。

●宇那谷調整池の諸元
 宇那谷調整池は4つの池からなり、平成11年度から工事をはじめ、現在1~3池が完成し、4池が整備中です。
1池:9500平方m
2池:5000平方m
3池:10500平方m
4池:13000平方m
合計:38000平方m

            宇那谷調整池平面図
千葉市建設局下水道建設部都市河川課提供

            1池(中央の池)

            1池への越流施設

            強制排水装置と水位計(手前縦パイプ)

●宇那谷調整池の経緯と機能
 宇那谷調整池上流域の著しい都市化により、雨水流出量が増大し、宇那谷1号排水路(このブログでは宇那谷川)流域では、床下浸水等の被害が頻発したことから、宇那谷1号排水路の整備を進めるとともに、下流部への流出を抑制するために、調整池の整備を進めています。

 具体的には、
 調整池より上流部の宇那谷1号排水路の計画流出量(20m立方m/s)に比べ、下流部の同排水路の計画流下能力(10m立方m/s)が既設構造物等の制約により小さいため、その不足分を調整池で一時的に貯留することにより、流域内の浸水被害の軽減を図るとともに、改修中の1級河川勝田川に対する流出抑制効果を発揮しています。

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