2020年10月16日金曜日

アリソガイ(373図18)観察

 縄文貝製品学習 22

千葉県教育委員会の許可で閲覧した有吉北貝塚出土縄文中期アリソガイ製ヘラ状貝製品の観察を3Dモデルを活用しながら行っています。この記事では有吉北貝塚出土アリソガイ製ヘラ状貝製品の最後6点目として373図18を観察します。

1 アリソガイ製ヘラ状貝製品(磨貝)(千葉市有吉北貝塚)373図18表面 観察記録3Dモデル

アリソガイ製ヘラ状貝製品(磨貝)(千葉市有吉北貝塚)373図18表面 観察記録3Dモデル

縄文中期、R、殻長126.6㎜、殻高106.4㎜ 

撮影場所:千葉県教育庁森宮分室 

撮影月日:2020.09.18 

許可:千葉県教育委員会許可による撮影・掲載 

ハイパス調整画像

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.008 processing 24 images


撮影の様子


参考 裏面


実測図

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


3Dモデルの動画

2 観察


観察画像メモ

・表面の下部はほぼ全面にわたって削剥部になっています。擦り作業で表面が摩耗しています。

・腹縁部は本来の形から後退しています。腹縁部の端はエッジとなっています。そのエッジはその部分を硬いモノに強く擦って形成されたと推測できます。

・エッジを硬いモノに擦りつけ摩滅させることが腹縁部後退の主因であると推測します。


腹縁部の先端付近の様子

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