縄文土器学習 524
有吉北貝塚学習に関連して急遽阿玉台式土器学習をしています。この記事では阿玉台式深鉢(八千代市ヲサル山遺跡)を3Dモデル(仮)で観察します。
1 阿玉台式深鉢(八千代市ヲサル山遺跡) 観察記録3Dモデル(仮)
阿玉台式深鉢(八千代市ヲサル山遺跡) 観察記録3Dモデル(仮)撮影場所:八千代市立郷土博物館
撮影月日:2019年4月26日
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 5 images
この3Dモデルはたった5枚の写真から生成した3Dモデルであり、把手の一部が欠けるなどガラス面越しとはいえ不十分なものであることから、仮モデルとします。
展示の様子
展示の様子
3Dモデル(仮)の動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察メモ
土器文様が3段階構成となっています。
頸部と胴上部が文様の少ないゾーンとなっています。
把手先端の土器内面に連続する面に点列沈線による小さな区画文が描かれていて、口縁部区画文と位相の違いを強調しています。
これらの特徴からこの土器文様の意味に関する次のような空想が生まれましたので、後日検討のためにメモします。
阿玉台式深鉢(八千代市ヲサル山遺跡)文様の解釈例
胴中・下部は地上界(人の住む現実世界)と考えます。
頸部・胴上部は天(現実世界の空)と考えます。
口縁部は天空界(縄文人が想像した天の世界)と考えます。土器外面を区画するB区画と土器内面を区画するA区画が存在し、それぞれ逆世界と考えます。現代人の言葉で表現すれば、A区画は神になった先祖の世界、B区画はまだ十分に成仏していていない故人の世界というイメージです。
縄文人はこうした土器文様を通じて神話(大地や人の創生、人の生と死と循環・・・)を語り、伝えていたと考えます。つまり、縄文土器とは神話(物語)を伝えるメディアであったと考えます。土器型式の変化とは神話(物語)の変化を意味すると考えます。
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