縄文土器学習 527
有吉北貝塚学習に関連して急遽阿玉台式土器学習をしています。この記事では阿玉台式深鉢(成田市久井崎Ⅱ遺跡)を3Dモデルで観察します。
1 阿玉台式深鉢(成田市久井崎Ⅱ遺跡) 観察記録3Dモデル
阿玉台式深鉢(成田市久井崎Ⅱ遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:成田市下総歴史民俗資料館
撮影月日:2019.09.05
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 29 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察メモ
これまで観察してきた幾つかの阿玉台式深鉢とこの土器の文様構造はほぼ同じです。
口縁部の下端線が約3.5°傾いています。しかし口縁部全体は直立円柱的に見えます。高さが一番高くなると大きな把手はそこに太い隆線で特別の楕円区画が設けられています。
口縁部下端線が傾いている様子
土器文様は次のように空想的に解釈しました。
阿玉台式深鉢(久井崎Ⅱ遺跡)文様の解釈
口縁部は天空界、頸部は天(空)、胴部は地上界と想像します。
口縁部のA区画は現代人の言葉で例えるならば神の領域であり、B区画は人(死者)の領域であると想像しました。
4 撮影技術メモ
この土器が置かれたショーケースは上から明るい照明が当たり、かつ背面が白色系統の明るい色となっています。そのため土器外面がほぼ完全な影となっています。通常の土器展示ショーケースでは照明は下や横から当てて土器外面が明るくなるように設定されます。このような照明特性を理解することなくシャッターを切ったため露出が明るいショーケースに合ってしまい、土器は真っ黒に写ってしまいました。撮影技術が未熟とはこのような撮影であるという典型例です。
撮影写真(未調整)
その後撮影写真の露出をlightroomclassicで変更しましたが、望んだような写真にはなりませんでした。
このような事情と撮影枚数が少ないなどの理由により、この3Dモデルは出来の悪いモデルとなりました。
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