縄文土器学習 528
有吉北貝塚学習に関連して中峠式土器学習を開始しました。この記事では勝坂Ⅴ式深鉢[中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器](松戸市中峠遺跡出土)を3Dモデルで観察します。
1 勝坂Ⅴ式深鉢[中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器](松戸市中峠遺跡出土) 観察記録3Dモデル
勝坂Ⅴ式深鉢[中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器](松戸市中峠遺跡出土) 観察記録3Dモデル展示説明:特徴的な把手、口縁部に「連続コの字状文」、体部には3本の沈線でS字状・弧状の文様、文様間にはヘラ状工具による連続押圧文
撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.01.06
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 56 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察メモ
この土器は中峠式土器の1類型であり、中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器で、中峠式土器見直しの中で勝坂Ⅴ式深鉢として分類されたものです。
2021.01.16縄文時代研究講座では「勝坂の影響を受けた中峠式土器であり、大木化した勝坂土器であるともいえる」旨説明がありました。
胴部の唐草文風沈線文様が大木式土器の影響を受けていると捉えられているようです。
勝坂Ⅴ式深鉢[中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器]の文様
唐草文風の3本沈線による文様はツル植物を表現していると空想します。
器面を埋める「ヘラ状工具による連続押圧文」は雨・雲・湿気など水分を表現していると空想します。(阿玉台式土器の頸部にも同じような文様が見られます。)
連続コの字状文は河川を、丸い中空穴で構成される把手は水中湧水から湧く泡とかふきあがる自噴泉など躍動する水の流動を表現していると空想します。
大きな把手近くに土器完成後に削られてつくられた注口が存在します。
土器を上から見ると2つの把手を結ぶ線を長軸にした楕円となっています。
勝坂Ⅴ式深鉢[中峠4次2住下フラスコ状ピット出土土器] 上から GigaMesh Software Framework画面
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