縄文社会消長分析学習 77
有吉北貝塚学習の一環として中峠式土器の学習を行っています。この記事では参考までに中峠遺跡の地形3Dモデルを作成して眺めてみました。
1 中峠遺跡の位置
中峠遺跡の位置 中峠遺跡…赤〇 縄文中期遺跡…黄色〇
(中峠遺跡のデータベース上の名称は「中峠(中峠A)遺跡」となっています。)
中峠遺跡は谷津奥深くの舌状台地に位置します。周辺は縄文中期遺跡が密集します。
2 中峠遺跡 地形3Dモデル
中峠遺跡 地形3Dモデル5mメッシュDEM(2021.01.27ダウンロード)+1979年~1983年写真
垂直倍率:×5.0
QGIS(プラグインQgis2threejs)で3Dモデル生成
中峠遺跡全体測量図
「下総考古学6」(1976、下総考古学研究会)から引用
中峠遺跡全景(西方より)
「下総考古学6」(1976、下総考古学研究会)から引用
中峠遺跡全景(北方より)
「下総考古学6」(1976、下総考古学研究会)から引用
中峠遺跡地形3Dモデルの動画
3 メモ
新旧写真を較べることで、中峠遺跡地形は大規模改変されることなくそのまま存置していることに気が付きました。そこで地形3Dモデルを作成してみました。
中峠遺跡付近の新旧写真
地形起伏データ(DEMデータ)は現状のもの、写真は1979年~1983年のものを使い、垂直倍率は5倍としました。
千葉県の発掘調査例の多くは大規模宅地開発や高速道路建設に関わるものが多く、発掘調査後に遺跡が完全消滅する例が多いですが、中峠遺跡は違います。10次にわたり熱心な発掘調査が実施されたのにもかかわらず遺跡地形が基本として存置している例は珍しいと考えます。
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