世界最初の土偶を図案とした考古学切手といえるものを紹介します。
ヨルダン切手 2004 アイン・ガザルの像
Wikipediaアイン・ガザルの像(英語Ain Ghazal statues)に詳しい説明があります。
漆喰とアシでつくられた像で、先土器新石器時代C期の時代のもので8500年前から9200年前まで遡ります。人間の姿を実際に近い大きさで表現した最初期の例です。15の全身像と15の胸像が発見されています。
切手図案と同じ像の写真
Wikipedia Ain Ghazal statues から引用
像のバリエーション
Wikipedia Ain Ghazal statues から引用
アインガザルの位置
Wikipedia Ain Ghazal statues から引用
●感想
・8500年前から9200年前頃は日本では縄文時代早期で、その頃の土偶には顔はありません。土偶も手のひらに隠れる小さなものです。そのころユーラシア大陸で1m以上ある土偶がつくられ、これほど目鼻がクッキリ描かれていることに驚きます。交流が活発な大陸と交流から隔絶された辺境の島では文化変化のスピードが全く異なることを今更ながら思い知らされます。
・この切手は2021年7月に切手の博物館企画展「切手de考古学」を観覧したさい、売店で購入したものです。
・目打ちがなく切手感が生まれないので残念です。
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