Reasons for Failure in Creating a 3D Model of the Sonnou Shell Mound Cross Section
A 3D model of the Sonnou Shell Mound cross section, exhibited at the Chiba City Archaeological Research Center, was created in 2020 and is used as educational material. This time, in order to create a more accurate 3D model, photogrammetry was performed using photographs taken in 2025. However, unusually, the 3D model creation failed. This was due to an incorrect method of orbital photography.
千葉市埋蔵文化財調査センターに展示されている園生貝塚剥取断面の3Dモデルを2020年に作成して、学習材料に使っています。今回、より精度の高い3Dモデルを作成するために2025年撮影写真によりフォトグラメトリ作業をしました。しかし珍しく3Dモデル作成に失敗しました。周回撮影方法が間違っていたためでした。
1 2020年作成 園生貝塚貝層断面 観察記録3Dモデル
園生貝塚貝層断面 観察記録3Dモデル平成20年度確認調査
縄文時代後期~晩期(約4000~3000年前)
断面の大きさ:95㎝×270㎝
撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター
撮影月日:2020.08.21
展示の様子
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 102 images
2020.08.25記事「園生貝塚貝層断面3Dモデル」
2 2025年撮影写真に基づく3Dモデル作成作業
2025年2月25日に園生貝塚貝層断面の写真を233枚撮影し、2026年4月14日に3DF Zephyr Liteで3Dモデル作成作業を行いました。
作業前の印象では、2020年撮影枚数より倍以上の撮影枚数があるので、精度の高い3Dモデル作成を期待しました。
ところが、低密度点群は出来るのですが、何回作業してもそれ以上進みません。設定を趣旨とは異なるもの(ドローン撮影用など)に変更して、「だましだまし」作業して高密度点群、メッシュまで作業を進めましたが、最後のテクスチャメッシュまですすむことができませんでした。また、メッシュの仕上がりも2020年のものより劣るような印象をうけます。結論として、失敗を受け入れざるを得ません。
3 失敗の原因
3DF Zephyr Lite画面に、2020年作業と今回作業のカメラ配置を図示すると、失敗の原因が浮かび上がりました。2020年撮影は教科書的に周回撮影しています。従って、難なく3Dモデルが出来ました。しかし今回作業分は周回とは逆に特定場所からカメラを回転させて対象物の異なる場所を撮影しています。これが原因で3Dモデル作成に失敗したことを確認できました。
実際の撮影では「カニ歩き」で横方向に移動して撮影しているので、それでよいと考えたのですが、垂直方向でカメラが回転したため(見上げる-見下げる)、これが良くない結果と直結したようです。
正しい周回撮影と誤った周回撮影
2020年3Dモデル画像(テクスチャメッシュ)
今回3Dモデル画像(メッシュ)
4 3度目の挑戦
千葉市埋蔵文化財調査センターに次に出かける時に、3度目の園生貝塚貝層断面3Dモデル作成にチャレンジすることにします。
5 園生貝塚貝層断面の意義
園生貝塚平面図(「千葉県の歴史 資料編考古1(旧石器・縄文時代)」から引用)
園生貝塚は台地平面に立地していて、剥取断面の貝層は投棄された貝殻がそのまま堆積した結果を表現しているようです。つまり、斜面を移動してソートされた結果ではありません。従って、斜面を移動して貝層がソートされたと考える有吉北貝塚北斜面貝層資料と比較対照できる資料としての価値があります。
たとえば、園生貝塚剥取断面のオキアサリ(二枚貝)の貝殻向き(下凸か上凸かなど)に一定の傾向がなければ、その場にカゴから「じゃらじゃら」と投棄された状況と整合します。本当にそうであるのか、ファブリック観察すれば判ります。一方、有吉北貝塚北斜面貝層のハマグリ純貝層で同様のファブリック観察を予定していますが、そちらでは、貝殻向きに一定の傾向があれば、二つのデータの比較対照は大変面白いものになります。





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