2024年1月30日火曜日

加曽利EⅢ式土器(043)(芝山町古宿・上谷遺跡) 観察記録3Dモデル

 Kasori EⅢ style pottery (043) (Shibayama Town,Hurujuku/Kamisaku Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Kasori EⅢ style pottery (043), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

This pottery is a Horizontal cooperation arc line pottery.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅢ式土器(043)の観察録3Dモデルを作成しました。この土器は横位連携弧線文土器です。

1 加曽利EⅢ式土器(043)(芝山町古宿・上谷遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式土器(043)(芝山町古宿・上谷遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 116 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 メモ

展示ではつぎのような説明がされています。

「加曽利EⅢ式土器の変容

加曽利EⅢ式では、口縁部文様帯+胴部文様の構成が崩壊し、新たな土器が生まれます。横位連携弧線文土器は、胴部懸垂文が伸びて口縁部文様帯と連携する、連弧文土器の影響のもと成立する土器です。

意匠充填系土器は、胴部にも配置される渦巻文と隆線の隙間に縄文を充填する手法が特徴で、大木式の影響のもと成立する土器です。」

043土器は横位連携弧線文土器です。


043土器の特徴

4 参考

古宿・上谷遺跡の読み(フルジュク・カミサク)を確認するためにweb検索している時に、次の論文をみつけ、おもしろいので、時間をわすれて読み通しました。

加納実「山武郡芝山町古宿・上谷遺跡の再検討-小規模集落の分析にむけて-」(千葉県教育振興財団 文化財センター 研究連絡誌82号、令和2年3月)





2024年1月28日日曜日

遺物台帳電子化データの標高別頻度分布検討

 Examination of frequency distribution of digitized relic register data by altitude


I created an altitude frequency distribution graph using the digitized data from the relic register (Ariyoshi Kita Shell Mound North Slope Shell Layer) and roughly observed its correspondence with the cross-sectional map of the shell layer. In the example examined, the appearance of the mixed-soil shell layer, where many excavated objects are found, appears to be expressed in the frequency distribution graph.


遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層)電子化データの標高頻度分布グラフをつくって、貝層断面図との対応関係を大雑把に観察しました。検討例では出土物が多い混土貝層の様子が頻度分布グラフに表現されているように見えます。

1 Ⅱ-24メッシュ 10㎝刻み標高別 遺物出土頻度分布グラフ

これまで電子化作業した中で出土遺物総数が最大のⅡ-24メッシュを事例に、遺物全部、土器、石器、骨、貝製品について標高別頻度分布グラフを作成しました。


Ⅱ-24メッシュ 10㎝刻み標高別 遺物出土頻度分布グラフ

遺物全部頻度分布は大局的には28m付近をピークとする一つの山型として観察できます。遺物全部に占める骨の割合が多いので、骨の分布も遺物全部とほとんどおなじです。土器と貝製品は分布ピークが遺物全部より50㎝高い28.5mになります。土器と貝製品の分布が似ていて、土器と石器が一緒になって3D空間の中で偏在的分布している様子を想像できます。石器は分布ピークが遺物全部とおなじ28mです。土器・貝製品と石器の分布パターンが異なる理由は不明です。

2 Ⅱ-24メッシュ 標高10㎝刻み遺物出土頻度と貝層断面との対応


Ⅱ-24メッシュ 標高10㎝刻み遺物出土頻度と貝層断面との対応

Ⅱ-24メッシュは断面3と断面4に挟まれた場所に位置しています。断面3・断面4と標高10㎝刻み遺物出土頻度グラフの対応関係をみると、つぎの感想を持つことができます。

ア 混貝土層(黄色)より混土貝層(緑色)の方が遺物出土量が圧倒的に多く、その様子が標高別遺物出土頻度グラフに表現されている可能性があります。

イ アの結果から次の作業イメージをより確実にもつことができました。

●将来遺物分布図から遺物平面座標(X、Y)を取得して遺物台帳から取得した標高(Z)と組み合わせて遺物3D座標を入手できます。この遺物3D座標と遺物台帳から取得した層位情報(及び精細な貝層分布図)を組合わせることによって、より精細な遺物-貝層層位対応関係を知ることができることがみえてきました。

●Ⅱ-24メッシュの例でいえば、緑色の混土貝層が層状に斜めに空間分布しているのですが、この空間分布に対応して遺物密集域の分布を観察できることになります。そして、混土貝層では土器・貝製品あるいは石器などが偏在的に分布している様子が観察できることになります。


2024年1月27日土曜日

エジプト発行ネフェルティティ図案切手

 Nefertiti pattern stamp issued by Egypt


Recently, I acquired two types of Nefertiti pattern stamps issued by Egypt. One of these has a "Palestine" reprint. It looks like a stamp that was distributed in the Gaza Strip after the Second Middle East War.


最近、エジプト発行ネフェルティティ図案切手を2種入手しました。考古学切手収集趣味の一環です。そのうち1種は「パレスチナ」加刷があります。第二次中東戦争後のガザ地区で流通した切手のようです。

1 エジプト ネフェルティティ図案切手 1953年発行


エジプト ネフェルティティ図案切手 1953年発行


エジプト ネフェルティティ図案切手 1953年発行

1956年に入手した切手です。当時切手収集が社会の一大ブームで小学校5年生の自分も切手収集に熱中していました。道端の紙屑が全部切手に見えてしまい、一つ一つ確認して歩いていたほどです。

2 エジプト 国際美術館週間切手 1956年10月発行


エジプト 国際美術館週間切手 1956年10月発行

最近切手商から購入(¥200)したものです。

3 アラブ連合共和国 パレスチナ ネフェルティティ図案切手 1959年発行


アラブ連合共和国 パレスチナ ネフェルティティ図案切手 1959年発行

エジプト発行ネフェルティティ図案切手に国名「アラブ連合共和国(UAR)」(エジプトとシリアの合同国家)と流通領域「パレスチナ(PALESTINE)」を加刷した切手です。この切手が流通した領域は第二次中東戦争後のガザ地区のようです。

最近メルカリで購入しました。メルカリで考古学切手掘り出し物を見つけるのが楽しみの時間です。切手商には考古学切手入荷はほとんどありません。

4 参考


トーゴ切手 2013年発行 ネフェルティティ胸像発見100年小型シート


フジャイラ首長国切手 1966年発行 (無目打切手)


グレナダ切手 1980年発行


加曽利EⅠ式土器(009)(銚子市粟島台遺跡) 観察記録3Dモデル

 Kasori EI style pottery (009) (Choshi City,Awasimadai Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Kasori EI style pottery (009), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

The S-shaped spirals and barbed spirals are arranged side by side on the rim of the mouth, creating a crank between them, which deepens my interest.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅠ式土器(009)の観察記録3Dモデルを作成しました。口縁部にS字渦巻文と有棘渦巻文が並んで配置され、その間がクランクになっている様子に興味が深まります。

1 加曽利EⅠ式土器(009)(銚子市粟島台遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式土器(009)(銚子市粟島台遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 148 images


3Dモデル画像


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 口縁部文様

口縁部にS字渦巻文と有棘渦巻文が並んで配置されています。この様子から、S字渦巻文と有棘渦巻文はその意義(意味)が兄弟的関係にある文様だと感じます。

双方の文様ともに口縁部には小渦中心が、頸部近くには大渦中心が描かれています。

S字渦巻文と有棘渦巻文の間の空間はクランク状になっていて、クランク文の萌芽のように感じます。


S字渦巻文と有棘渦巻文の様子

土器を立体的に観察すると、S字渦巻文と有棘渦巻文双方の小渦中心が実は土器開口部を仮想渦と見立てた場合の中心のように妄想することもできます。


S字渦巻文(有棘渦巻文)の小渦中心部が実は土器開口部(仮想渦巻)の中心であるとする妄想



2024年1月26日金曜日

38年前遺物台帳(63000遺物)電子化日誌(2024.01.25)

 38 years ago relics ledger (63000 relics) Digitized diary (2024.01.25)


I have begun work on digitizing the 38 years ago relics ledger (Ariyoshi Kita Shell Mound north slope shell layer, 63,000 relics). After testing and analyzing the processed data, issues regarding data accuracy emerged.


38年前遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層、63000遺物)の電子化作業を進めています。作業済データでテスト分析したところ、データ精度に関する課題が浮かび上がりました。

1 電子化作業進捗状況


電子化作業進捗 2024.01.25


遺物台帳電子化割合 2024.01.25

2 電子化済区域の種別遺物数


電子化済区域の種別遺物数 2024.01.25

3 3D分析検討のためのテスト表示(2024.01.25)

電子化作業済データを使って、メッシュ別遺物標高分布棒グラフを3D空間に表示してみました。メッシュ(2m×2m)別に遺物出土標高最高点と最低点を棒グラフで表現したものです。

3D分析検討のためのテスト表示(2024.01.25)


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

このテスト表示をする中で、データ精度に関する次の課題が浮かび上がりました。

1 遺物台帳入力作業チェックの必要性

作業済みデータの中に自分の入力ミスが幾つか見つかりました。今後電子化作業において、作業済データチェック作業工程を組み入れることにして、入力作業ミスの根絶を目指します。

2 遺物台帳ケアレスミスチェックの強化

遺物台帳電子化活動のなかで、ケアレスミス(標高計算間違いなど)を発見し訂正する活動を意識して行っていますが、より一層注意して電子化作業を進めたいとおもいます。38年前の作業では遺物出土標高の計算を電卓を使いつつ暗算併用で行っていたと考えられ、ケアレスミスが存在します。

3 現場調査時点におけるミス疑義想定

Ⅱ-32メッシュとⅡ-29メッシュでは周囲とくらべて遺物出土最低標高が突出して低くなっています。今後地山標高図などと対比して検討する必要がありますが、現場調査時点における測量ミスの可能性を排除できません。このような現場調査ミス疑義(異常データ)をメモしておき、分析活動で参考データとして活用することにします。


3D分析のためのテスト表示を実施したことによる課題抽出


2024年1月25日木曜日

加曽利EⅠ式土器3点 展示状況素3Dモデル

 3 pieces of Kasori EⅠ style pottery,  exhibition status 3D model


I created 3D models of 3 pieces of Kasori EⅠ style pottery that is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition".

In the exhibition, these potteries are explained as Daigi style spiral patterns transforming into Kasori EI style crank patterns and horizontal S-shaped patterns.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅠ式土器のうち3点の展示状況素3Dモデルを作成しました。展示では、これらの土器が大木式渦巻文が加曽利EⅠ式でクランク文や横S字文に変容する様子として説明されています。

1 加曽利EⅠ式土器3点 展示状況素3Dモデル

加曽利EⅠ式土器3点 展示状況素3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

展示土器のキャプション

097 加曽利EⅠ式土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

009 加曽利EⅠ式土器(銚子市粟島台遺跡)

060 加曽利EⅠ式土器(横芝光町東長山野遺跡)

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 148 images


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 展示説明

「文様:渦巻文

写真の009の土器は、クランク文のような形で区画上端から流れるモチーフが下端で渦巻になる文様が描かれます。

渦巻文は、大木8a/8b式の横方向に展開する胴部文様の主要な要素ですが、加曽利EⅠ式の口縁部文様帯に配置される渦巻文は、097の土器のように、クランク文や横S字文が変容あるいは曲線化した形で描かれます。」


2024年1月21日日曜日

千葉市埋蔵文化財調査センター特別展関連講座「幸福を祈る-古代人の願いと造形」のzoom受講

 Zoom lecture on  "Praying for Happiness - The Wishes and Creations of the Ancients" related to the special exhibition of the Chiba City Buried Cultural Properties Research Center


I attended a lecture related to the special exhibition of the Chiba City Buried Cultural Properties Research Center,  "Praying for Happiness - The Wishes and Creations of the Ancients" (lecturer: Masato Nishino) via zoom. The lecture further deepened my understanding of incense stamps and other aspects of viewing the exhibition, and my interest deepened.

千葉市埋蔵文化財調査センター特別展関連講座「幸福を祈る-古代人の願いと造形」(講師:西野雅人先生)をzoom受講しました。展示観覧における香印盤などの理解が、講演でより一層深まり、興味がさらに深まりました。

1 講演諸元

主催:千葉市埋蔵文化財調査センター

題名:千葉市埋蔵文化財調査センター特別展「幸福を祈る-古代人の願いと造形」関連講座 第1回「幸福を祈る-古代人の願いと造形」

講師:西野雅人(千葉市埋蔵文化財調査センター所長)

場所:千葉市生涯学習センター

月日:2024.01.21

参加方式:会場参加及びzoom参加

配布資料:展示パンフレット「幸福を祈る-古代人の願いと造形」(32ページ)(zoom参加者にはPDFダウンロードURL配布)


展示パンフレット(pdf)

2 講演の様子


講演の様子(zoom画面) 仏像墨画土器説明


講演の様子(zoom画面) 香印盤説明

3 講演内容と感想

この講演はzoomで受講しました。

展示の章立てに従って西野講師からの興味深い話しがつづきました。

第1章 聖武天皇の願い -国分寺と民衆仏教の開花-

第2章 神仏に祈りを -悔過と祓い-

第3章 星に願いを -古代房総の星信仰-

第4章 幸福の印 -「福」施印土器と宝印-

話しの内容が必ずしも古代学専門家とすり合わせしているわけではないことや、仮説的な考えが含まれていることが最初に述べられ、否が応でも興味が深まりました。第3章星に願いを-古代房総の星信仰-の話しのなかでは、メインコンテンツはまだ関係者に十分に受け入れられていないため、地元市原歴史博物館では展示されていていない旨の状況がポロリと紹介されました。そうした状況が生まれるほど今回の展示物解釈には重要な意義が含まれていて、発見的であり、それだけ講演者が自信を深めていると感じました。

自分は話しの中で次の諸点に興味を持ちました。

・墨書土器集中出土場所2ヶ所が神祈願系と仏祈願系にわかれているらしいこと。

・市川市北下遺跡出土仏像墨画土器には2つの仏像が描かれていて、大きい仏像は奈良の大仏を、小さい仏像は地元仏像を表現している可能性があること。

・市原市川焼第遺跡出土香印盤形土器は正倉院御物に匹敵する意義があること。


市原市川焼第遺跡出土香印盤形土器 展示の様子

・香印盤が使われた古代悔過とおなじ行事が、実は東大寺修二会で現在も伝わっていること。

・香印盤の使い方(型に香と灰を乗せ、盆を被せて、裏返して、盆の上で香を燃やす)

・成田市稲荷山遺跡出土の七星剣は天皇家所有物が宮中から持ち出されたと考えざるを得ないこと。

・古印は古代研究者が研究し、宝印は中世研究者が研究していて、研究は連続していないが、「福」施印土器の存在は宝印が古代からあったことを示している。





縄文時代研究講座「GISでみる千葉市の縄文時代」聴講

 Attendance at the Jomon period research course “Jomon period in Chiba city seen through GIS”


I attended the 3rd Kasori Shell Mound Museum Jomon Period Research Course, “Jomon period in Chiba city seen through GIS”. This is a lecture on the use of QGIS in archaeological research and archaeological administration. It was very insightful and helpful for me, who uses QGIS to study archeology.


加曽利貝塚博物館縄文時代研究講座第3回「GISでみる千葉市の縄文時代」を聴講しました。考古研究及び考古行政におけるQGIS活用に関する講演です。QGISを活用して考古学習をする私にとって、とても示唆に富むもので、参考になりました。

1 講演諸元

主催:千葉市立加曽利貝塚博物館

題名:縄文時代研究講座第3回「GISでみる千葉市の縄文時代」

講師:武田芳雅(千葉市教育委員会文化財課)

場所:千葉市生涯学習センター

月日:2024.01.20

参加者:web申し込み先着順、限定40名

配布資料:Powerpoint画面A4両面印刷7ページ

2 講演風景


講演風景


講演風景


講演風景


講演風景

画像はいずれもリーニュクレール画像

3 講演内容と感想

QGISを使って千葉県あるいは千葉市の縄文時代遺跡分布の概説がありました。

メインのコンテンツは、DEM(5mメッシュ地形情報)を使った千葉市縄文遺跡の相互可視性分析です。

小流域内の主要貝塚集落が相互に見えていたという結果は面白ものでした。

また、景観重心指標という新しい概念により分析し、視線が集中する場所が下総台地の分水嶺であり、その分水嶺が下野-北総回廊(旧石器時代からの移動ルート)であるという発見も面白いものでした。


2024年1月19日金曜日

加曽利EⅠ式土器(094)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

 Kasori EI style pottery (094) (Togane City/Oamishirasato City,Yoanji Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Kasori EI style pottery (094), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

The sharp spines and spirals (barbed scroll pattern) derived from the Daogi style on the rim of the pottery leave a lasting impression.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅠ式土器(094)の観察記録3Dモデルを作成しました。口縁部の大木式由来の尖った棘と渦巻(有棘渦巻文)が印象に残ります。

1 加曽利EⅠ式土器(094)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式土器(094)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 138 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 感想

口縁部の大木式由来の尖った文様と渦巻(有棘渦巻文)が印象に残ります。


尖った棘


2024年1月18日木曜日

38年前遺物台帳(63000遺物)電子化日誌(2024.01.18)

 38 years ago relics ledger (63000 relics) Digitized diary (2024.01.18)


I have begun work on digitizing the 38 years ago relics ledger (Ariyoshi Kita Shell Mound north slope shell layer, 63,000 relics). Input speed has increased with the introduction of blind touch on the numeric keypad. I got the impression that there were places in the input where pottery fragments, stone tools, and hanging decorations were distributed in clusters.


38年前遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層、63000遺物)の電子化作業を進めています。テンキーのブラインドタッチ導入により、入力高速化が進みました。入力の中で土器片や石器や垂飾がかたまって分布している場所があるような印象を持ちました。

1 38年前遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層、63000遺物)の電子化作業の工夫

テンキーブラインドタッチを導入しました。初日に直ぐにブラインドタッチが実現し、2日目には入力効率化が実現し、3日目にはこれまでにはない入力高速化を実感できるようになりました。なお、キーボードを使いやすいものに取り替えました。

2 電子化作業進捗状況


遺物台帳電子化済区域 2024.01.18


遺物台帳電子化割合 2024.01.18

週(3日間)に2500件入力→毎月10000件入力→半年で全部入力のペースは確立できそうです。

3 電子化済区域の種別遺物数


電子化済区域の種別遺物数 2024.01.18

参考までに電子化済区域の種別遺物数は上記のようになります。骨等が圧倒的に多く、次いで土器片等、石器等、貝製品等の順番になります。

遺物種分けは便宜的なものです。

土器片等…土器片、朱塗土器、土器片一括、土錘、土製品等(土器片2次加工物も含んでいます)

石器等…石斧、黒曜石、石鏃、石錘、フレーク、フレーク一括、石、礫等(加工品以外も含んでいます)

骨等…骨、顎骨、鹿骨、骨一括、歯、骨歯牙製品等(獣骨と人骨の双方を含みます)

貝…貝刃、すり貝、貝製品、貝サンプル等(貝サンプルが遺物として含まれています)

その他…灰、スミ、木、フン石等

(なお、一部メッシュでのみ陸貝を遺物としてとり扱っていて、全体の平仄がとれていないようなので、今回の集計では陸貝を除外しています。)

4 電子化作業で受けた印象

遺物台帳配列から、土器片や石器や垂飾がかたまって分布しているような印象を持つ場所がかなりあります。実際の3D空間における分布がどうなっているのか、将来の分析が楽しみです。

遺物台帳配列から、骨だけが連続して分布しているような印象を受ける場所が多く存在します。骨の3D空間における粗密分布がどうなっているのか、将来の分析が楽しみです。発掘調査報告書掲載情報を加えると、最終的には獣骨3D分布図と散乱人骨3D分布図ができそうなので、その作成評価も将来の楽しみです。


加曽利EⅠ式土器4点 展示状況素3Dモデル

 4 pieces of Kasori EⅠ style pottery,  exhibition status 3D model


I created 3D models of 4 pieces of Kasori EⅠ style pottery that is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition".

The exhibition explains the uniformity of the Kasori EI style and the fluctuations within it.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅠ式土器のうち4点の展示状況素3Dモデルを作成しました。展示では加曽利EⅠ式の斉一性とそのなかの揺らぎが説明されています。

1 加曽利EⅠ式土器4点 展示状況素3Dモデル

加曽利EⅠ式土器4点 展示状況素3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

展示土器のキャプション

007 加曽利EⅠ式土器(銚子市粟島台遺跡)

089 加曽利EⅠ式土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

094 加曽利EⅠ式土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

092 加曽利EⅠ式土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 138 images


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 展示説明

「加曽利EⅠ式の斉一性

大きく膨らむ口縁部としなやかな胴部。境界を直線的にめぐる隆帯の区画線。器面を覆う縄文と口縁部に集約される立体的な文様。

加曽利EⅠ式にみられるこれらの要素は、広域に展開して異なる系統と接触する中でも強固に維持され、つづくEⅡ式に継承されます。

この型式の斉一性は、東北地方の大木8a式とも連動する中期後葉の土器群の特徴です。」


2024年1月15日月曜日

ブログ開設13周年通過にあたって

 On passing the 13th anniversary of the establishment of the blog


The blog "Walking in the Hanami River Basin" has passed its 13th anniversary.

The passage of the 13th anniversary is thanks to the various support and cooperation of many people inside and outside the country.

I would like to express my sincere gratitude to all of you.

Following the precedent, I summarized my 13 years of blogging and wrote down a small dream in my hobby activities in 2024.


本日(2024.01.15)はブログ「花見川流域を歩く」開設13周年通過日となります。

13周年を通過できたことは、ひとえに多くの内外皆様にさまざまなご支援、ご協力をいただいたおかげです。

皆様方に心からの感謝を申し上げます。

多くの皆様方に、このブログ及び関連ブログ、Twitter、Facebook等を閲覧していただき、コメント・いいねなどをいただき、アドバイスしていただきました。それにより自分は大いに励まされ、学習意欲を増進させることができました。

web及び対面でお会いした全ての皆様方にあらためてお礼申し上げます。

先例にならい、この記事では13年間のブログ足取りをまとめるとともに、2024年のささやかな夢をメモすることにします。

1 ブログ「花見川流域を歩く」13年間の足取り

1-1 13年間3879記事の分類


13年間3879記事の分類


2023年記事の分類

2011年当初は花見川流域の自然や地形をテーマとした記事から出発しました。その後下総台地の地形や歴史に興味が移行しました。さらに2015年~2016年には千葉県地名(小字)に熱中しました。2017年頃から考古事象に興味が限定傾向となりました。最初は古代遺跡、その後縄文遺跡を対象に発掘調査報告書収録データ分析に学習し、興味を深めています。

2023年には有吉北貝塚北斜面貝層学習対象を発掘調査報告書から発掘原票に切り替えて、より精細な情報3D分析に挑み始めました。この活動は、趣味活動とはいえ極端に狭い分野に興味を集中させることから、視野狭窄症的障害に陥る可能性を感じました。そこで、考古学切手収集、干渉色の3Dモデルへの応用、海外地形分析、ChatGPTのPython学習への活用など多方面の活動も意識しておこない、趣味活動が全体として楽しくバランスを持って発展できるようにしました。

1-2 13年間ブログ活動の到達点

●記事数(Blogger 2011.01.15~2024.01.13)

3887記事

●閲覧数(Blogger 2011.01.15~2024.01.13)(人・ページ)

951176ビュー

●訪問者人数(flagcounter 2013.04.14~2024.01.13)(人・日)

373151人

●訪問者国数(flagcounter 2013.04.14~2024.01.13)

91ヵ国


訪問者のflagmap

●訪問者人数の多い県・州 トップ10(flagcounter 2013.04.14~2024.01.13)

1 千葉県

2 東京都

3 神奈川県

4 カリフォルニア州

5 埼玉県

6 イリノイ州

7 大阪府

8 茨城県

9 愛知県

10 北海道


県・州別訪問者分布

2 2024年のささやかな夢リスト

2024年にその実現を目指す、ささやかな夢リストを次にメモします。

2-1 有吉北貝塚北斜面貝層3Dデータベース作成作業の進捗を図る

2024年趣味活動の最大案件は北斜面貝層の遺物台帳と遺物分布図の電子化・データベース化です。この作業が有吉北貝塚見える化プロジェクトの最難関です。ささやかとはいえない大げさな夢になってしまいますが、とにもかくにもこの夢の実現をめざします。この夢は2026年までつづきます。


見える化プロジェクト スケジュールイメージ

2-2 縄文土器学習を実用レベルに到達させる

これまで加曽利貝塚博物館の「あれもE…」企画展をはじめ多数の博物館等で縄文土器を観察して、3Dモデルを作成して、土器学習を深めてきました。3Dモデルの作成数は1000を越えます。しかし、自分の「縄文土器力」を見てみると、縄文土器について自信を持てる鑑識眼がほとんどありません。ただ単に縄文土器3Dモデル作成をして、それで満足してしまうというレベルの低い活動になっています。そこで、2024年は縄文土器鑑識眼を養うという意識的目標を設定して、縄文土器学習に取り組むことにします。できるだけ多数の縄文土器を新たに観察するとともに、過去に観察して作成した3Dモデルを咀嚼して栄養を吸収することにします。


縄文土器3Dモデルの画像

2-3 大膳野南貝塚学習を発展させる

2018年に取り組んだ大膳野南貝塚学習を2023年に再学習して問題意識を深めました。せっかくですから、この問題意識を今後発展できるように、2024年に学習を継続して、環状集落の特性にせまることにします。


大膳野南貝塚学習検討資料

2-4 Blender造形技術の基礎を身につける

これまでBlenderはおもに有吉北貝塚北斜面貝層の構造を表現するための3Dカンバスとして使ってきました。しかし、2024年はBlenderを地物造形ツールで使うという本来の使い方にチャレンジすることにします。Blenderのイロハから学習するということです。

例えば、縄文土器の各種把手(双環(双眼)把手など)の形状の簡易的3Dモデルを即座に作成して、3Dモデルで比較するとか、記号や言葉をはめこんだ3Dモデルで説明ができる技術を身につけることにします。

Blender造形力が身に付けば、縄文土器のみならず、別の考古学的遺物や遺構あるいは遺跡地形の造形などにもチャレンジすることにします。


Blender最初画面

2-5 QGIS等の基礎技術を身につける

QGIS、Python、HTML、WZ、Adobeソフト(illustrator、Photoshop、Premiere pro等)などの現在使っているパソコンソフトの基礎操作技術力を向上させます。その際、ChatGPTを有効活用して技術力向上を促進させます。


QGIS画面

2-6 考古学切手収集等を楽しむ

考古学切手収集を楽しみます。


考古学切手

……………………………………………………………………

●過去のブログ開設記念記事

2012.01.15記事「ブログ開設1周年

2015.01.15記事「2015年ささやかな夢リスト 趣味生活における埋土種子群落

2016.01.15記事「ブログ開設5周年通過

2017.01.15記事「ブログ開設6周年通過

2018.01.15記事「ブログ開設7周年通過にあたって

2019.01.15記事「ブログ開設8周年通過にあたって

2020.01.15記事「ブログ開設9周年通過にあたって

2021.01.15記事「ブログ開設10周年通過にあたって

2022.01.15記事「ブログ開設11周年通過にあたって

2023.01.15記事「ブログ開設12周年通過にあたって