2026年5月4日月曜日

小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(福岡市史編集委員会)に興味を深める

 Deepening my interest in "Seeds and Insects of the Jomon Period" by Hiromi Obata (Fukuoka City History Editorial Committee)


I became particularly interested in "Seeds and Insects of the Jomon Period" by Hiromi Obata, which was gifted to me by the Fukuoka City History Editorial Committee. The book clearly explains the latest research findings on seeds and insects incorporated into Jomon pottery, and this discussion unfolds within the grand scale of Paleolithic and Jomon history.


福岡市史編集委員会から贈呈していただいた小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」に特段の興味を深めました。縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してあり、その話しがスケールの大きな旧石器・縄文時代史の中で展開されています。

1 小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(新修福岡市史ブックレットシリーズ4 旧石器・縄文時代、福岡市史編集委員会、2026.03.31)


小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(福岡市史編集委員会)


目次ページ

海外考古学切手画像を提供した縁で本書を贈呈していただきました。感謝します。

本書の特徴は次の2点であると感じました。

1)一般人が持つ興味に沿ってまとめられている

いつもの専門考古学書とは異なり、一般人が持つ興味に沿ってまとめられています。「考古学体系」の説明というような教科書的かた苦しさがありません。著者の知識の幅広さ、柔軟性に富む興味の深さが著述に投影されているのだと思います。

2)縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してある

縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してあり、本書のメイン構成となっています。特にX線機器による土器片内部空洞調査には興味が深まります。

本書は愛着を深めたくなる図書です。

…………………

2 本書を読んで思い出したマメ圧痕とマメ遺体が多数観察できる土偶

伊那市創造館に展示されている(2024.07.15)土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)にマメ圧痕とマメ遺体が多数観察できます。興味が深まります。

2024.09.22記事「土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル


主なマメ圧痕とマメ遺体


主なマメ遺体

3 本書を読んで生まれた問題意識

本書には「X線が見つけた大発見-日本最古の貝殻入り土器-」というコラムがあり、カワニナ貝殻が埋め込まれた土器発見の様子が記述されています。

この記述を読んで、これまで観察した縄文土器の中に貝殻片多数が埋め込まれたものを見たような感覚がうまれました。自分のブログを検索するなどして記憶を辿ろうとしましたが、見つかりませんでした。千葉で出土した縄文土器に貝殻が多数埋め込まれたものはもともと存在しないのかもしれませんし、存在して展示されているのですが、その記憶を自分が取り戻せないだけかもしれません。

貝殻で文様をつけた土器は多数ありますから、貝殻と土器が密接な関係にあることは理解できます。千葉で土器に貝殻が埋め込まれたものがあるかどうか、気にかけて縄文学習を進めることにします。


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