2026年4月13日月曜日

第4断面の検討

 Examination of Section 4


I have begun a detailed examination of the shell bed strata in Section 4 of the Ariyoshi Kita Shell Mound's northern slope, based on the original excavation data. Section 4 contains more descriptive information than the preceding and succeeding sections, and I anticipate further progress in this examination.


有吉北貝塚北斜面貝層の第4断面について、発掘原票に基づいて貝層分層の詳細検討に着手しました。第4断面は前後断面より記載情報が豊富であり、検討進展を期待しています。

1 4断面検討着手について

これまで6断面の検討をすすめ、予備解釈により貝層発達イメージをより詳しくもてるようになりました。本来なら、次の5断面の検討をおこない6断面の検討結果を活用したいところです。しかし、5断面のセクション図には分層記載がほとんどありません。しかし、ひとつ飛ばした4断面は特別に分層記載が豊富です。そこで、6断面の次に4断面を検討して、その後、5断面の検討をすることにします。

2 4断面貝層分層の色分け

4断面セクション図分層を6断面と同じ凡例で色分けしました。


有吉北貝塚北斜面貝層6断面

この分層結果は発掘調査報告書掲載図と異なるところもあります。発掘調査報告書掲載図は表現をまるめているところがあるので、今回作成した分層図がより正確です。


発掘調査報告書掲載4断面

4断面の分層には詳細な層相記載があり、今後この記載に基づいて検討を深めます。


4断面の層相記載

3 密集土器分布

4断面における密集土器分布をプロットしました。


密集土器分布

4断面における密集土器分布とは、密集土器を「当該土器から10㎝以内に別の土器が存在するもの」と定義し、6断面の前後10㎝以内に存在する密集土器を点プロットし、その点プロットを大まかにくくった範囲です。

なお、密集土器の分布位置は発掘調査報告書掲載4断面図と異なります。発掘調査報告書掲載情報は3D空間識における過誤であると考えます。


本検討において密集土器と4断面の対応を観察している3D空間画面

4 セクション図記載情報の空間位置特定について

4断面分層記載では、「cf Ⅱ64~68sec」といった記述が多数あります。この記述は「264グリッドから268グリッドに関するセクション図を参照すること」という意味です。

ここで、「264グリッドから268グリッド」が記載されているセクション図がどのセクション図であるか、調べる必要があります。この対応関係はいちいち別の対応資料を確認する必要があるので、手間がかかります。また、指示されたセクション図にたどり着いても、肝心の文章記載がないこともあります。

おそらく現場で発掘している担当者は、眼前で観察している貝層があたりまえであり、それを記載しているのですが、40年後に資料だけから現場を観察しようする自分にとって、あたりまえのことが判らないので、もどかしさを感じます。

作業の中で、断面図と対応するグリッドの関係図を作成しました。


断面とグリッド表示の関係

5 感想

4断面は情報が多いので、貝層分層情報と密集土器3D分布、発掘写真等により貝層発達の様子をできるだけ詳しく観察して、予備解釈を深めたいと思います。



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