Examination of the Description of Six Cross-Sectional Layers
I examined the six cross-sections of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, focusing on the shell fragmentation rate, major shell species, and shell layer color from the detailed descriptions in the excavation report. There are areas where shell layers with low shell fragmentation rates are concentrated.
有吉北貝塚北斜面貝層6断面について、発掘調査報告書の詳細記述のうち、貝殻破砕率、主要貝種、貝層色について把握し、検討しました。貝殻破砕率が小さい貝層が集中しているところがあります。
1 6断面貝殻破砕率
6断面貝殻破砕率
Aの領域は貝殻破砕率の値が大きいものが多くなっています。一方、Bの領域は貝殻破砕率が小さいものが多くなっています。
高濃度流(貝殻泥流)が斜面からガリー谷底に流れる様子をイメージすると、高濃度流(貝殻泥流)の先端部にゆくほど大きな物質が集まる(ソートされる)という特性と、この結果は整合します。
投棄された貝殻にはハマグリやイボキサゴの貝殻だけでなく、イボキサゴの人工的破砕物が混じり、それらが高濃度流で運ばれるなかで、貝殻の破壊も進みますが、堆積した結果をみると、運ばれた物質の大きさでソートされて堆積するので、斜面では貝殻破砕率が大きく、斜面下部(ガリー谷底)では貝殻破砕率が小さく観察されると考えます。
Cでは破砕率が大きくなっていますが、この堆積物の下部は水平堆積していて、Bなどと較べると勢いの弱い高濃度流の堆積物(高濃度流の先端から離れた場所の堆積物)であると考えます。
2 主要貝種
主要貝種
ハマグリが主要な貝層 4
イボキサゴが主要な貝層 3
ハマグリとイボキサゴが主要な貝層 6
という結果になりました。
断面中央部で純貝層と貝層(混土率20%未満)の主要貝種がイボキサゴとなっています。この貝層を含む高濃度流(貝殻泥流)の全体の主要貝種がイボキサゴであるのか、それとも、この断面から離れると、ハマグリやハマグリ・イボキサゴに変化するのか、その立体空間における変化が判れば、このデータの解釈が出来るようになります。現状では、6断面から下流(高濃度流の先端方向)にいくと、イボキサゴからイボキサゴ・ハマグリへ、さらに行くとハマグリへと変化すると予想します。
3 貝層の色
貝層・土層砂層の色
全体に貝層・土層砂層に色は暗褐色が多くなっています。谷底の2つの貝層が黒褐色になっていますが、堆積環境(地下水の影響)によるものであるかどうか、興味が湧きます。
4 メモ
高濃度流(貝殻泥流)の特性として、結果として物質が大きさでソートされて堆積すると想定しています。その想定が真であるかどうか理論的・実験的検討が必要です。同時に、堆積物ソートの実体を把握することを資料調査(発掘調査報告書データ解析)で進めています。



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