2022年11月20日日曜日

3Dグリッドによる分析の可能性

 Possibility of analysis by 3D grid


I set up a 3D grid on the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, and decided to try and examine the possibility of analyzing pottery, topography, and shell layer information in 3D space.


有吉北貝塚北斜面貝層の期別土器破片出土情報は3D座標を備えています。従って、3Dグリッドを設定すれば期別土器破片、地形、貝層を3Dグリッド毎のデータに変換することにより、それらを組み合わせた3D空間分析が可能になります。そこで発掘調査平面グリッド(2m×2m)に対応する3DグリッドをBlender3D空間に置いて、その様子を観察してみました。

1 3Dグリッド(2m×2m×2m)配置の様子


加曽利EⅡ式(第10・11群)土器3D分布(部分)


加曽利EⅡ式(第10・11群)土器3D分布に3Dグリッド(2m×2m×2m)を6つ置いた様子


加曽利EⅡ式(第10・11群)土器3D分布に3Dグリッド(2m×2m×2m)を6つ置いた様子 地形と貝層断面図も表示

2 感想

2-1 グリッドの大きさ

2つの期別土器破片分布の関係を分析する時、2m×2m×2mグリッドでは大きすぎて、期別土器の実際の出土層位の違い(出土高度の違い)がグリッドの違いとして反映されることはほとんどないような印象を受けます。2m×2m×2mグリッドで分析しても、平面グリッド(2m×2m)で分析した結果とあまり違わない結果しか得られないような印象を受けます。これまでの3D空間観察に基づくと、0.5m×0.5m×0.5m程度の大きさのグリッドが3D分布分析には適切であるような感じを持ちます。

もし0.5m×0.5m×0.5mグリッドを設定するとすれば、グリッド数は2m×2m×2mグリッドの64倍になり、作業労力が増大します。その作業ハードルを乗り越えるためには、それだけの価値があると事前に判っている必要があります。。

参考

発掘調査平面グリッド(2m×2m)のグリッド数・・・330

3Dグリッド(2m×2m×2m)のグリッド数・・・1980

3Dグリッド(0.5m×0.5m×0.5m)のグリッド数・・・31680

2-2 3Dグリッドを使って分析した結果の表現

3Dグリッドを使って分析した結果を3D分布図に表現する場合、その方法を開発する必要があります。次の絵は2×3×4で並んだ24個の3Dグリッドについて、分析結果で得られた値を球の大きさで表現した例(ダミー)です。


3D分布図例


3D分布図例

Blender3D空間で、この3D分布図を見る場合、動かすことによって分布状態はよくわかります。しかし静止画像として切り取ると分布の様子を直観的に理解することが困難になる場合があります。平面分布図にはこのような不都合は生じません。3D空間で行った分析結果を表現する場合、それを何らかの2次元画像に変換することは必須となり、一手間増えることを覚悟しなければならないようです。

2-3 3Dグリッドに関する試行

北斜面貝層の一部小領域について3Dグリッドを設定して期別土器破片、地形、貝層などをデータ化し、そのデータに基づいて各種空間分析を試行して、3Dグリッドによる空間分析の可能性について検討することにします。


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