2022年11月28日月曜日

とうとう縄文人が土器をばら撒いた証拠を見つける

 Evidence found that Jomon people scattered pottery


In the 3D distribution of pottery in the north slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Midden, I finally found evidence that the Jomon people scattered pottery. This ended my confusion. I presume that it was scattered by "wishing".


有吉北貝塚北斜面貝層土器3D分布で、とうとう縄文人が土器をばら撒いた証拠を見つけました。自分自身の迷いはこれで終わりました。「願掛け」でばら撒いたと推測します。

1 395土器(加曽利EⅢ式有孔鍔付土器)破片分布3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層 395土器(加曽利EⅢ式有孔鍔付土器)破片分布3Dモデル


接合復元された395土器(加曽利EⅢ式有孔鍔付土器)

紫色立方体…土器破片(全ての土器破片を一律30㎝×30㎝×30㎝で表現)

緑色曲面…貝層中の貝層-土層境界面

白色線…地形断面線(2m間隔)、地形境界

垂直:水平=1:1

395 pottery (Kasori EIII type pottery with perforated collar) Fragment distribution 3D model

North Slope Shell Layer of Ariyoshi Kita Shell Mound

395 pottery (Kasori EIII type pottery with perforated collar) Fragment distribution 3D model

395 restored pottery jointed (Kasori EIII type pottery with perforated collar)

Purple cube: pottery fragment (all pottery fragments are uniformly expressed in 30 cm x 30 cm x 30 cm)

Green curved surface: Shell layer-soil layer interface in the shell layer

White line: terrain cross-section line (2m interval), terrain boundary

vertical:horizontal=1:1


395土器(加曽利EⅢ式有孔鍔付土器)破片分布3Dモデル画像


395土器(加曽利EⅢ式有孔鍔付土器)破片分布3Dモデル動画

2 395土器3D分布の解釈


395土器3D分布の解釈

ア 1は土層に、2は貝層に存在するので、流水の営力で上流から1→2のように分布したことは否定される。

イ 9・10・11は貝層に、12は土層に存在するので、流水営力で9・10・11→12のように分布したことは否定される。なお、12は9・10・11より高度が高い。

ウ 7で土器が破壊され、その破片が重力や流水営力で落下移動したと考えると1・2・3・12などは場所が離れているので、その分布を説明できない。

エ ア・イ・ウから395土器破片分布は、縄文人が土器破片をバラバラの場所に投棄して歩いたと考えざるを得ない。

395土器3D分布は縄文人が廃用土器を破壊してばら撒いて歩いた確実な証拠であると考え、別の考え(※)に迷うことから解放されることになりました。

※「土器がある場所で破壊され、その破片が重力や流水営力で自然拡散して分布した」など。

3 廃用土器の破壊ばら撒き活動の意味

廃用土器の破壊ばら撒き活動の意味は「願掛け」(祈願活動)であったと推測します。奈良平安時代の墨書土器破壊投棄活動や現代に伝わる各地「かわらけ投げ」は縄文人の廃用土器破壊ばら撒き活動にそのルーツを有すると考えます。

不用になった土器はそのまま放置遺棄するのではなく、破壊して投棄することが早期以来縄文人の一般活動様式であるように想像します。いわゆる土器塚はその活動跡と考えます。

一般に破壊ばら撒き活動は土器だけでなく、土偶でも顕著だと言えます。

4 参考 395土器オリジナル分布情報(追記20221129)


395土器の分布(平面図)


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