2011年3月1日火曜日

トピックス KASHMIR 3Dで基盤地図情報5mメッシュを運用してみる

私が使っているGISソフトは地図太郎PLUS(東京カートグラフィック)です。散歩の情報を整理する作業では満足して使っています。廉価(18000円)で高機能だと思っています。ただし、3D表現はできません。
今回せっかく基盤地図情報(数値標高モデル)5mメッシュデータ(無償)を入手したので、これを使ってフリーソフト「KASHMIR 3D」で地形の3D表現をしてみました。そして、どの程度使えるデータであるのか、検証してみました。千葉市付近の最も詳細な地形データで公表されているものは、この5mメッシュデータです(国土地理院確認済み)。

 KASHMIR 3Dで5mメッシュデータを運用してみると、例えば上記画像のような情報を得ることができました。左側画面が立体表示画面、右側画面が平面表示画面です。(当方はディスプレイ3台を1つのディスプレイのように運用していますので、このような表示が可能ですが、ディスプレイ1台の場合は2つの画面を同時に表示することは困難です。)
 柏井橋の上流付近から堀割の上流方向を眺めた鳥瞰図です。堀割の両側の土捨場跡がはっきりと分かります。1万分の1地形図等高線による地形把握よりもはるかに地形の実態を感覚的に捉えることができます。台地の起伏も、等高線では確認し難かった浅い谷の存在などが分かります。また、立体像を移動させながら見ることができるので、静止3D画面以上に微細な地形を認識できます。5m単位のギザギザが画面に出ることは残念ですが、思っていた以上に使い物になると思いました。
 なお、上記画像の諸元(カメラ位置、高度、使用カメラ種、太陽高度など)は全て詳細設定が可能です。ちなみに、上記画像は2011年3月1日午前8時10分26秒の太陽位置の光線で展望用パノラマカメラを使用して、高度169mから撮影しています。
 
等高線判読以上の情報がこの3D画像が得られると思うと、ワクワクしてきます。河川争奪の検討などに早速使いたいと思います。

 私は「趣味の散歩」のICT化、高度化を目指していますが、Google Earth、地図太郎PLUSとともにKASHMIR 3Dも主要なツールとしてこれから活用していきたいと思います。

KASHMIR 3Dは次のサイトからダウンロードできます。マニュアルも完備されています。
KASHMIR 3D 
カシミールで基盤地図情報(数値標高モデル)を使うには専用のプラグインをインストールする必要があります。その入手先、マニュアルも同じ上記サイト内にあります。
基盤地図情報(数値標高モデル)のデータは次のサイトからダウンロードできます。
国土地理院基盤地図情報サイト

このような高機能ソフトを無償で提供しているKASHMIR3D作者DAN杉本さんに感謝します。

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