2011年3月27日日曜日

花見川流域の魅力と地域づくり


 私は次の3つの事柄に興味を持っています。
1 「趣味の散歩」のICT化、高度化を図り、地域発見ツールとして開発すること。
2 このツールを使って、花見川流域の魅力、アイデンティティを徹底的に探ること。
3 得られた情報を少子高齢化時代のまちづくり、かわづくりに活かす方策(システム)を発見開発すること。
 このブログでは、上記3つの事柄の取組活動プロセスを同時進行的に報告し情報発信しているものです。

 情報発信の順番は花見川本川筋を上流→中流→下流と進み(現在は中流の途中)、次いで高津川筋、勝田川筋、犢橋川筋、畑川筋、長作川筋、浪花川筋と進んでいくつもりです。情報発信したいと思っている「面白い」題材が沢山あるので、闇雲に情報発信していても散漫になりそうなので、ここでは活動を振り返り、今後の方向性の検討をつけておくことにします。

1 「趣味の散歩」のICT化、高度化を図り、地域発見ツールとして開発すること。
 GPS、GIS、各種ソフト活用などについてこれまで報告してきました。またWEBにある情報の効率的、効果的活用についてもスキル向上に努めています。今後も意欲的に取り組み、早まる時代の動きに負けないようにしたいと思います。なお、開発・スキルアップで満足してとどまることなく、実用ツールとしての活用実績を積み上げていきたと思っています。

2 このツールを使って、花見川流域の魅力、アイデンティティを徹底的に探ること。
 これまでの記事に収録された花見川流域の魅力、アイデンティティに関するキーワードとして、例えば次のようなものをリストアップすることができます。
 横戸弁天、元池、河川争奪、泉、砂利道、土置場跡、堀割普請、竹林、化灯場、続保定記、野鳥、花島公園、道教石、花見川の語源、白鳥、河川景観、魚類、カワセミ、縄文海進、活断層、花見川の出自、素掘堀割
 まだ本川筋だけです。今後支川筋を含めて花見川流域の魅力、アイデンティティに関するキーワードで、いままで見過ごされてきたもの、価値を軽視されてきたものなどに焦点を当てて記事として書いていきたいと思います。

3 得られた情報を少子高齢化時代のまちづくり、かわづくりに活かす方策(システム)を発見開発すること。
 この点では、これまでほとんど取組をしてきていません。しかし、流域の魅力やアイデンティティに関わる素材が集まりだしたので、これから取組を強めたいと思います。
 特に、素掘堀割の文化遺産的、土木遺産的価値に着目して、次のような方策アイディアが頭の中で思い浮かんでいますので、メモしておきます。こうしたメモを修正・肉付け・発展させながら活動していきたいと思います。

A子どもの学習支援
・千葉市、八千代市の小学校では、教科(社会科)で堀割普請を学習している。
・子どもたちが素掘堀割の現場に来て、安心して学習できる環境をつくることが大切だ。
・そうすることで、子どもたちの学習が深まるし、素掘堀割が残っていることの価値が生きる。
・子どもたちを素掘堀割の現場に呼ぶためには、地域の諸団体・行政が協力して様々なことを実現しなければならない。
・安全対策、トイレ、学習用説明板、教材、現場案内者、現場講師・・・
・保護者だけでなく、町内会、市民団体など地域住民の協力や意欲がなければできない。
・河川管理者、公園管理者(サイクリング道路)、事業者(水資源開発機構)の対応、協力が必須である。
・例えば千葉市花見川公園緑地事務所と八千代市郷土博物館が連絡連携するなど、自治体の違い、部局の違いを乗り越えた協力関係が大切である。八千代市の学校が現場学習をして花島公園を利用したり、千葉市の学校が現場学習の後八千代市郷土資料館を利用したい。
・こうしたことが実現の方向で動けば、地域内部のコミュニケーションや連携が深まる契機になるだろう。
・子どもたちが現場に来て学習できれば、堀割普請の学習を深めることが出来るだけでなく、河川・水環境・野鳥や自然環境・地域の歴史などに興味を拡げることもできるだろう。
・こうした活動が始まれば、保護者(子育て世代)と地域住民(高齢者)の交流が促進され、子育て世代のニーズが社会に反映されやすくなるだろう。
・こうした活動が始まれば、興味を持った住民が集まってきて、様々な自主的活動が盛んになるにちがいない。
・子どもたちの学習だけでなく、一般住民が堀割普請の学習、地域の自然・社会・歴史の学習をする仕掛けの構築も可能となる。

B花見川を軸としたフィールドミュージアム活動の展開
・花見川には文化的遺産、土木的遺産としての価値がある素掘堀割が残されている。
・しかし、その価値は忘れられていて、社会はそれを活用していない。
・素掘堀割以外にも花見川には沢山の文化・歴史・自然資産がある。本川筋の一部だけでも横戸弁天、元池、河川争奪、泉、砂利道、土置場跡、堀割普請、竹林、化灯場、続保定記、野鳥、花島公園、道教石、花見川の語源、白鳥、河川景観、魚類、カワセミ、縄文海進、活断層、花見川の出自などがある。支川筋を加えれば膨大な資産がある。
・これら地域が有する資産全体をネットワークとして捉え、持続可能な方法で保全・展示・活用していく仕組みを市民主導で構築していく。
・エコミュージアムやジオパーク、グラウンドワークなどの取組が参考になる。(ただし、そうした「ブランド」の直輸入を目的にしない。)
・最初の取組は、言いだしっぺとなる市民グループを形成し、どのような資産があるのか、現場で確認し、専門家の意見も聞きながら自分たちでリストアップすることだろう。
・専門家の指導を受けつつ、市民の目線で資産リストを作る活動が進展すれば、資産の保全・展示・活用方法などのアイディアは豊富化し、方向性も見えてくる。
・市民の活動が広がれば、行政の協力も得やすくなる。

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