Technical Note: Creating Cross Sections for Observing 3D Distribution of Artifacts
To efficiently observe the 3D distribution of numerous artifacts, it is important to create cross sections for observation. I have confirmed how to extract arbitrary cross sections in Blender and have made notes on the method.
多数遺物の3D分布を効率的に観察するためには、観察用の断面を作成することが大切です。任意の断面をBlenderで切り出す方法を確認しましたので、メモしました。
1 遺物3D分布の観察用断面作成方法
土器3D分布(土器数17481件、点群表示)を例に任意断面の作成方法を確認しました。
1-1 任意断面の選択
Blender3Dビューポートで点群表示された遺物分布から任意断面を選択します。
選択はボックス選択を使うので、断面方向が画面上限になるように遺物分布を揃えます。
オブジェクトモードで点群全体を選択してから、編集モードに以降し、一旦選択を外してから、必要な断面をボックス選択します。その際、「透過表示を切り替え」をオンにして起きます。
選択モードで点群が何も選択されていない様子
選択モードでボックス選択で断面が選択された様子
選択モードで点群が何も選択されていない様子(上からオルソ投影)
選択モードでボックス選択で断面が選択された様子(ウエイからオルソ投影)
1-2 選択点群のオブジェクト化
選択点群をShift+Dでコピーします。次にPで点群全体から分離します。
切り離された選択点群をgeometry nodesでオブジェクト表示にします。ここではICO球で表示しました。
次にgeometry nodesをモディファイア「適用」して、オブジェクトとして完全に実体化します。
実体化されたオブジェクトが観察用断面です。
1-3 オブジェクトのエクスポート
自分の場合、観察用オブジェクトをWabefront(.obj)でエクスポートして、Blenderより観察しやすい3DF Zephyr Liteにインポートして観察したり、Sketchfabに投稿したり、動画撮影します。
観察用断面(3DF Zephyr Lite画面)土器3D分布の観察用断面(テスト)
土器3D分布の観察用断面(テスト)動画
2 観察用断面(テスト)について
観察断面を作成すると、周辺の土器分布による視覚的影響が完全に除去でき、観察精度が飛躍的に向上します。
観察用断面(テスト)をみると土器の層状分布が観察できて、貝層発達を考える上でとても重要な事柄を確認できることが直観できます。また斜面性貝層から流路性貝層・土層に移行する関係も観察できます。この断面の詳しい観察は改めて別記事で行います。





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