2026年6月4日木曜日

有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の人骨分布

 Distribution of Human Remains in the Second Section of the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


I examined the relationship between the shell layer and the human remains found in the second section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. The human remains appear to have been carried in mainly from the western tributary valley and are scattered throughout the shell layer strata. It is reasonable to assume that the remains were swept away by a high-concentration current from their original location (burial site).


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の貝層と人骨出土との関係を見てみました。人骨は主に西側支谷から流れ込んだ様相を示し、貝層分層に散開して分布しています。本来存在していた場所(埋葬場所)から高濃度流で流亡したと考えることが合理的です。

1 第2断面付近の人骨分布状況


第2断面付近の人骨分布状況 Blender3Dビューポート画面

人骨データは発掘調査報告書掲載人骨データです。

2 第2断面 人骨分布


第2断面 人骨分布

断面から±0.5m幅のブロック内の人骨分布図です。

3 第2断面 人骨分布ヒートマップ


第2断面 人骨分布ヒートマップ

4 第2断面 人骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)


第2断面 人骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)

5 人骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)


人骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)

6 メモ


人骨分布立面図・平面図


人骨が埋葬場所から流亡した可能性

人骨は主に西側支谷から、一部は東側支谷から流れ込んだ様相を示しています。第2断面貝層分層との関係では特定の分層に集中することなく、散開的に分布しています。

この分布は第2断面のほとんどの貝層が加曽利EⅡ式新段階期に発生した高濃度流の二次堆積層であるという見立てと整合します。

2026.06.02記事「メモ 型式別土器情報の層位的逆転現象 その2

第2断面付近の人骨分布はほとんど全て本来存在していた場所(埋葬場所)から高濃度流で流亡したものと考えることが合理的です。

加曽利EⅡ式新段階期以前に、ガリー谷頭付近に安定した埋葬場所があり、その埋葬場所が加曽利EⅡ式新段階期に発生した高濃度流で破壊され、人骨(と恐らく副葬品)が高濃度流でガリー下流に運ばれたと想定します。

土器密集域と人骨分布が近似するので、廃用土器の投棄場所と埋葬場所は関連していた可能性があります。


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