2026年6月5日金曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 二次堆積貝層が最初に投棄された場所の推定

 Estimation of the Initial Disposal Location of the Secondary Deposit Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


While the shell layer in the second cross-section of the Ariyoshi Kita Shell Mound's north slope shell layer is observed to be almost entirely a secondary deposit, I have estimated the initial disposal location of this shell layer. Based on the 3D spatial distribution of the shell layer, it is thought to be near the head of the western tributary valley of the gully.


有吉北貝塚北斜面貝層の第2断面の貝層はほとんど二次堆積貝層であると観察できますが、その貝層が最初に投棄された場所を推定しました。3D空間の貝層分布からそれはガリー西支谷の谷頭部付近であると考えられます。

1 第2断面の貝層がほとんど全て二次堆積貝層であると考える根拠


第2断面の貝層がほとんど全て二次堆積貝層であると考える根拠

加曽利EⅡ式新段階土器は有吉北貝塚で最も新しい土器です。この土器が第2断面貝層の最下部層付近から出土しています。このことから、第2断面貝層は加曽利EⅡ式新段階期に別の場所に堆積していた貝層が移動して二次堆積したと判断できます。

2 第2断面で観察できる貝層(二次堆積貝層)が最初に投棄された場所


第2断面で観察できる貝層(二次堆積貝層)が最初に投棄された場所

ガリー東支谷がガリー谷頭部の台地縁まで貝層が分布しているのと対照的に、ガリー西支谷の上部には貝層が分布していません。この部分に本来堆積していた貝層が高濃度流(土石流)でガリー下流に流下したと想定します。

3 感想

北斜面貝層発達最終局面(加曽利EⅡ式新段階期)に、ガリー谷頭西支谷で規模の大きな崩壊・高濃度流が発生して、その高濃度流堆積物が下流に運ばれたという予備解釈を持ちました。


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