Identifying the Excavation Site of Pottery No. 359
By correlating photographic and plan view information of the pottery concentration zone with a 3D spatial analysis of the distribution of densely packed pottery, the specific excavation site of pottery No. 359 was identified in 3D space. This allows for the analysis of the relationship between pottery concentration information (photographs and plan views) and stratigraphy.
土器集中ゾーンの写真・平面図情報と3D空間密集土器分布分析を対応させることで、具体土器(359番土器)の出土場所を3D空間で特定しました。これにより、土器集中情報(写真・平面図)と層位との関係分析ができるよになります。
この記事は2026.03.25記事「土器集中ゾーン発掘状況写真とグリッド・断面の対応関係」の続きです。
1 低所にあるため写真では観察できない359番土器
266グリッド付近の土器集中ゾーンの発掘状況写真と平面図を対比すると、平面図では359番土器が真二つに割れて近くに分布するのに、写真ではそれが観察できません。その様子から359番土器は低所にあるため陰になり、写真に写っていないことが想定できます。
359番土器が写っていない写真
359番土器が写っていない写真
359番土器が表現されている平面図
359番土器が表現されている平面図
2 359番土器の発掘状況写真
359番土器の発掘状況写真が発掘調査報告書に掲載されています。
359番土器の発掘状況写真
この写真から359番土器は貝層基底面(地山地形面…下総層群侵食面)に直接乗る貝混じり泥層から出土しているように見えます。359番土器そのものが基底面に接触しているように見えます。
3 3D空間密集土器分布分析
発掘原票(遺物台帳、遺物分布図)由来データに基づく3D空間における密集土器分布(距離10㎝以内に別の土器が存在する土器の分布)と5断面との空間位置関係を分析して、5断面の前後10㎝以内の空間における密集土器分布を把握しました。
密集土器分布と5断面との空間関係
5断面前後10㎝以内の密集土器分布
5断面前後10㎝以内の密集土器分布(拡大)
この図から、密集土器を高さという観点でみると、基底面に直接乗るものと、それより20~40㎝程上の貝層の中に存在するものの2つにわけて捉えることができます。
4 359番土器の出土場所
359番土器の出土場所
土器集中ゾーン平面図と5断面前後10㎝以内の密集土器分布図から359番土器出土場所を特定できました。
写真で想定した通り、貝層基底面に直接乗ってこの土器が出土していることが確認できました。
この情報により、写真・平面図の土器集中ゾーン情報と層位(断面図)との詳細関係が分析できるようになりました。続きの記事で分析を進めます。
5 359番土器の型式
359番土器実測図(発掘調査報告書から引用)
359番土器は西野雅人さんにより「加曽利EⅡ式新」と判断され、有吉北貝塚北斜面貝層では最も新しい型式に分類されます。この情報は今後北斜面貝層発達を考える上で重要情報となります。










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