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2019年8月11日日曜日

安行3b式注口土器 馬場遺跡 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 230

印西市馬場遺跡第5地点第241号土坑出土の安行3b式土器の観察記録3Dモデルを作成しました。

安行3b式注口土器 馬場遺跡第5地点第241号土坑 観察記録3Dモデル

安行3b式注口土器 馬場遺跡第5地点第241号土坑 展示の様子

ガラス面越し撮影は光線のガラス面反射が極端に強く、難のある3Dモデルとなりました。

難の様子
3Dモデルに難はありますが、写真では把握が困難な立体性を確実に観察できるので学習資料しとして3Dモデルはとても有用であると感じています。
なお、撮影写真の全てに多大な有害反射があるにもかかわらずこれだけの質を確保した3Dモデルを作成できるというプラス面の方に大いに感動しています。

この安行3b式注口土器は土坑の垂直方向中ほどに正位で置かれていて、土坑を舞台とする祭祀の重要なアイテムであったことは間違いないものです。今後この土坑の意義について詳しく学習したいと考えています。

印西市立木下交流の杜歴史資料センター訪問

縄文土器学習 229

印西市立木下交流の杜歴史資料センターを訪問して縄文土器5点を観察させていただき、3Dモデル作成用写真撮影を行いました。

印西市立木下交流の杜歴史資料センター展示 縄文土器
馬場遺跡第5地点第241号土坑出土物が詳しく展示説明されていて、土器は4点展示されています。
馬場遺跡第5地点第241号土坑は深さ約5.5mの円筒形をしていて安行3b式注口土器が正位で、またその下からイノシシ頭骨が正位で出土するなど祭祀面で大きな意義がある可能性のある遺構です。
また出土土版も展示されていて、その模様からどのような感想を導くことが出来るか、興味が湧きます。
詳しい説明や土器以外の出土物が多数展示されています。

馬場遺跡第5地点第241号土坑の説明

馬場遺跡第5地点第241号土坑出土物の展示

この土坑については強い興味をもちましたので関連資料を入手しました。後日詳しく学習することにします。祭祀における完形土器の埋納と土器破壊して投げ込む姿が同時に観察できる遺構のようです。

馬場遺跡とは別に、表採された加曽利E式巨大土器も展示されています。

加曽利E式土器
加曽利EⅡ式期の集団で保存食をつくった「業務用鍋」であると推測します。