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2025年10月12日日曜日

土器部位別分布類似度を比較する画像、動画、3Dモデル

 Images, videos, and 3D models comparing the distribution similarity of pottery by part


I created images, videos, and 3D models to intuitively compare the distribution similarity of pottery by part: rim, base, and handle. The limited distribution of handles is clearly evident.


口縁部、底部、把手という部位別土器分布の類似度を直観的に比較するための画像、動画、3Dモデルを作成しました。把手の分布が限定されていることがよくわかります。

1 土器口縁部-底部分布オーバーレイ


土器口縁部-底部分布オーバーレイ画像


土器口縁部-底部分布オーバーレイ動画

土器口縁部-底部分布オーバーレイ3Dモデル

2 土器口縁部-把手分布オーバーレイ


土器口縁部-把手分布オーバーレイ画像


土器口縁部-把手分布オーバーレイ動画

土器口縁部-把手分布オーバーレイ3Dモデル

3 土器底部-把手分布オーバーレイ


土器底部-把手分布オーバーレイ画像


土器底部-把手分布オーバーレイ動画

土器底部-把手分布オーバーレイ3Dモデル

4 メモ

動画、3Dモデルにより、把手分布域の限定を直観的に観察できます。把手分布域からどのような意味を読み取れるのか、今後の検討課題です。把手投棄場所は貝層内活動主部に対応しているような印象をうけます。


2025年9月7日日曜日

技術メモ 3DモデルのGigaMesh Software Framework展開前に行うMeshLab変換の意義

 Technical Note: The Significance of MeshLab Conversion Before Deploying 3D Models to the GigaMesh Software Framework


3D models (Wabefront (.obj)) must be converted to MeshLab before deploying them in the GigaMesh Software Framework. After four years, I finally understand why this is necessary. ChatGPT explained it to me.


3Dモデル(Wabefront(.obj))をGigaMesh Software Framework展開する前にMeshLab変換が必要です。なぜ必要なのか、4年経ってようやく理解できました。ChatGPTに教えてもらいました。

1 3DモデルのGigaMesh Software Framework展開方法

2021.09.27記事「GigaMesh Software Frameworkの使い方 その1 6面図の作り方

2021.09.30記事「GigaMesh Software Frameworkの使い方 その2 展開図の作り方


MeshLabに3Dモデルを読み込んだ様子

2 3DモデルのGigaMesh Software Framework展開前に行うMeshLab変換の意義

【ChatGPTへの質問】

フォトグラメトリソフト(3DF Zephyr Lite)で3Dモデルを作成し、それをGigaMesh Software Frameworkで展開しています。その際、3Dモデル(Wabefront(.obj))をMeshLabで変換(MeshLabに3Dモデル読み込み→書き出し)しないとGigaMesh Software Frameworkではテクスチャが貼り付きません。従って必ずMeshLabでWabefront(.obj)を変換します。

このMeshLabによる変換とは何を変換しているのか教えてください。MeshLabによる変換の意義を教えてください。

【ChatGPT回答】

良い質問です。結論から言うと、MeshLabでの「変換」とは、OBJファイルの形式・構造を標準的な形に書き直していることです。これは単なる「形式変換」や「保存し直し」に見えますが、実は以下のような意義があります。

1. OBJファイルの仕様の違いを吸収する

OBJ(Wavefront .obj)は非常に古いフォーマットで、拡張仕様や書き方の揺れがあります。

頂点(v)、法線(vn)、テクスチャ座標(vt)の書き出し順序や有無

マテリアルファイル(.mtl)の参照方法

パス表記(相対パス/絶対パス)

エンコードや改行コードの違い

Zephyr Liteが出力するOBJは、GigaMeshが想定している書式とは一部異なり、そのままではテクスチャ情報が正しく読み込めない場合があります。MeshLabで一度読み込み→書き出しを行うと、MeshLabが内部で解釈し、標準的なOBJ/MTLの形式に整理して出力してくれます。

2. マテリアルとテクスチャのリンクを再構成する

OBJには通常、外部ファイル(.mtl)を参照してマテリアルやテクスチャを読み込みますが、以下の問題が起こりやすいです。

.mtlファイル内のテクスチャパスがZephyr独自の書き方になっている

ファイル名にスペースや特殊文字が含まれている

相対パスが不正確でGigaMeshが見つけられない

MeshLabはこれらを適切に書き直し、パスを正規化します。そのため、GigaMeshで正しくテクスチャが貼り付くようになります。

3. データの整合性を保証する

フォトグラメトリ由来のモデルには、次のような「クセ」が含まれている場合があります。

重複頂点や未使用のテクスチャ座標

異常な法線の記録

サポートされないOBJ要素(グループ指定、smoothing groupなど)

MeshLabで「インポートしてエクスポート」する過程で、余計な情報が整理され、純粋な形状+マテリアル+テクスチャのセットに変換されます。

まとめ:MeshLab変換の意義

OBJ/MTLの仕様の揺れを吸収し、標準化する

テクスチャリンクを正しく修正する

不要・不正確なデータを整理して、GigaMeshが読み込めるようにする

つまり、MeshLabは「中継フィルタ」として働き、Zephyr出力 → GigaMesh入力 の間で互換性と安定性を保証する変換をしているのです。

👉 確認ですが、ユーザーさんはMeshLabで「単に読み込み→そのままエクスポート」していますか? それともエクスポート時に何か特定のオプション(例:法線の再計算、テクスチャを埋め込む、など)を設定していますか?

【あなた:】

MeshLabで「単に読み込み→そのままエクスポート」しています。

【ChatGPT:】

なるほど、ありがとうございます 🙆‍♂️

それならまさに 「MeshLabが内部でOBJ/MTLを標準化し直している」 だけで、ユーザー側の操作は不要という状況ですね。

具体的に何が起こっているか

1. OBJの構造整理

Zephyrが出力したOBJは、OBJの「ゆるい仕様」の範囲で独自の順序や書き方をしていることがあります。

MeshLabが読み込むと、一度内部の統一的なデータ構造に変換されます。

その後、MeshLabからエクスポートすると、一般的な書式に従ったOBJ/MTLファイルとして書き直されます。

2. MTLとテクスチャ参照の修正

Zephyrが書き出したMTLファイルには、テクスチャファイルの参照に「相対パスのずれ」や「特殊な記述」が含まれていることがあります。

MeshLabは読み込み時にそれを解釈し、エクスポート時に単純で標準的な相対パスに書き換えます。

その結果、GigaMeshがテクスチャを正しく見つけて読み込めるようになります。

3. データのクリーンアップ

ZephyrのOBJには、未使用のUV座標・法線・マテリアル参照が残っている場合があります。

MeshLabは不要な情報を整理してからエクスポートするため、余分なデータが除去されたクリーンなOBJ/MTLになります。

●意義まとめ

ユーザーがMeshLabで「ただ読み込んで書き出す」だけでも、

ファイル形式のゆれを吸収

MTL/テクスチャ参照を修正

不要なデータを整理

という処理が裏で行われており、結果としてGigaMeshが問題なくテクスチャを扱えるようになっています。

🔎 ちなみに、もしMeshLabを経由せずに直接GigaMeshで使いたい場合は、ZephyrのOBJエクスポート設定(特に「テクスチャの書き出し方法」や「マテリアルパス」)を調整すれば解決できる可能性もあります。

👉 ご希望があれば、「MeshLabを経由せずZephyr→GigaMeshを直結できる設定」についても調べて整理してみますか?

【あなた:】

MeshLabを経由せずZephyr→GigaMeshを直結できる設定について教えてください。

【ChatGPT:】

お待たせしました!MeshLabを経由せずに 3DF Zephyr Lite → GigaMesh Software Framework へ直接つなげるための設定手順について、以下に整理してご案内します。

1. 3DF Zephyr Lite のエクスポート設定

OBJ/MTL 書式の選択

Zephyr Lite では、「Export Textured Mesh」機能を使い、出力形式として OBJ/MTL を選びます

3Dflow

テクスチャ形式とリスケール

テクスチャの形式としては、PNG や JPG が選択可能です。

高解像度テクスチャが必要な場合は、「Rescale Texture to Nearest Power of Two(最も近い2の冪乗サイズへのリスケール)」をONにしておくと、後工程で非対応になる可能性が減ります

3Dflow

パス指定の注意

古いバージョンでは、単一テクスチャエクスポート時に 絶対パス が出力されてしまうバグがありました。これによりスペースを含むフォルダ名でテクスチャが読み込めないことがあったため、必要に応じて .mtl ファイルを手動修正するケースもあります

Steam Community

2. Zephyr 出力ファイルの内容確認

GigaMesh では OBJ/MTL ファイルから以下が正しく読み込まれることが前提となります:

.mtl ファイルが正しくリンクされているか(mtllib と usemtl 記述)

map_Kd に正しい 相対パス or シンプルファイル名が記述されているか

テクスチャ画像ファイル(例: JPG or PNG)が .obj・.mtl と同じフォルダにあるか

これらは Blender や他のツールでも確認できる一般的なチェック項目です

Blender Stack Exchange

YouTube

SourceForge

3. GigaMesh 側の対応能力と制約

MTL の読み込み対応

GigaMesh は元来 PLY 形式を推奨している側面が強く、OBJ/MTL の取り扱いは限定的である点に注意が必要です

ウィキペディア

テクスチャ読み込みに関するバグ報告

開発側のリリースノートでは、「複数のテクスチャが欠落しているメッシュのインポートが正しく機能しないバグ」が報告されています

gigamesh.eu

これは、MTL に複数のテクスチャ指定(たとえば複数の map_Kd)がある場合、正しく読み込めない可能性を示唆しています。

4. まとめ:直結できるか?条件は?

項目 推奨設定/確認点

出力フォーマット OBJ/MTL(テクスチャ付き)

テクスチャ形式 PNG or JPG。できれば「Nearest Power of Two」にリスケール

パス指定 .mtl は相対パスかファイル名のみ

.obj 内の記述 正しく mtllib と usemtl があるかチェック

GigaMesh 読み込み 複数テクスチャがないシンプルな構成なら比較的安定

実際に直結できるか?

可能性は高いですが保証はできません

上記の通り形式を整え、シンプルな構成にすれば、多くの場合 MeshLab を挟まずに GigaMesh へとデータを渡すことが可能です

ただし、出力時のバグや GigaMesh 側の不具合のため、事前テストが推奨されます

もしよろしければ、実際にエクスポートした OBJ/MTL + テクスチャを GigaMesh に読み込む際に直面したエラーや挙動を教えていただければ、より詳しく原因を調べてアドバイスできます。お気軽にお知らせくださいね!

3 感想

なぜMeshLab変換が必要なのか、GigaMesh Software Frameworkのマニュアルでは理解できず、実務的経験的にだけ必要性がわかっていたのですが、今回ChatGPTに質問してみて、はじめてその意義を理解することができました。

ChatGPTがなければ、この状況を質問できる人やサイトはなく、永遠にわからなかったかもしれません。




2025年8月16日土曜日

技術資料 フォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャを画像編集ソフトで直接編集可能にする方法

 Technical Information: How to Edit the Texture of a Photogrammetry-Generated 3D Model Directly in Image Editing Software


I've been working on a method for directly editing the texture of a photogrammetry-generated 3D model in image editing software for the first time in a while, and I've finally managed to get it done. I cut a Katsusaka-style pottery vessel on display at "Shining! Kashiwa's Jomon All-Stars" (Kashiwa City Local History Exhibition Room) in half and traced the spiral and trident patterns.


フォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャを画像編集ソフトで直接編集可能にする方法に久しぶりに取組み、なんとかかんとか、形になりました。「輝く!柏の縄文オールスター」(柏市郷土資料展示室)展示勝坂式土器を半裁し、渦巻文と三叉文をなぞりました。

1 画像ソフトでテクスチャ編集した勝坂式土器(柏市大松遺跡)(半裁)3Dモデル

画像ソフトでテクスチャ編集した勝坂式土器(柏市大松遺跡)(半裁)3Dモデル

元3Dモデルの撮影場所:歴史企画展「輝く!柏の縄文オールスター」(柏市郷土資料展示室)

元3Dモデルの撮影月日:2025年7月29日

半裁した3Dモデルのテクスチャに、画像編集ソフトで渦巻文と三叉文を描き加えた3Dモデル


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 フォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャを画像編集ソフトで直接編集可能にする方法

この方法の原理は既に次の記事で説明しています。

ブログ花見川流域を歩く 番外編 2022.05.26記事「3Dモデル直接描画方法

3 今回の取組み

2の方法で勝坂式土器(柏市大松遺跡)のテクスチャを編集して、文様をなぞった3Dモデルを作成しようと試みました。

ところが思うようにできません。3日間程「あーだ、こーだ」と時間を浪費して、ようやく解決の糸口をみつけた段階にたどりつきました。

とりあえず、土器を半裁にして、隠れた「穴」(土器外面と内面をチューブ状につなぐ穴)を見つけて対処したところ、所望する結果に至りました。

今後、さらに技術的吟味をして、土器全体について所望する結果を得たいと思います。(3Dモデルにもともと開いている穴3箇所と、普通に見ただけでは判らない隠れた穴2箇所の対処をすれば、所望する結果を得られると期待しています。)

4 フォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャと画像編集ソフトで編集できるテクスチャ


フォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャ

一般にフォトグラメトリ生成3Dモデルのテクスチャは人の目では理解できない画像となっていますから、画像編集ソフトでは編集できません。


3DF Zephyr LiteとBlenderの連携により作成した人が理解できるテクスチャ画像


同上画像に画像編集ソフト(Illustrator)で渦巻文と三叉文を書きこんだ画像


2025年7月15日火曜日

土坑SK773A/B(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 Pit SK773A/B (Ariyoshikita Shell Mound, Chiba City) 3D Model


I created a 3D model of two pits that are cut one after the other. As a beginner in Blender 3D modeling, this was a slightly more difficult task for me. When I observed the completed 3D model, I was reminded of the possibility of using A/B simultaneously, which was not possible from the planar and cross-sectional data.


切った切られたの関係にある2つの土坑の3Dモデルを作成しました。Blender3Dモデリング初心者の自分にとって少し難易度が上がった作業となりました。完成3Dモデルを観察すると、平面・断面資料からは生まれなかった、A/B同時利用の可能性を想起しました。

1 土坑SK773A/B(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

土坑SK773A/B(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.013でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 モデリング技術メモ

2-1 モデリングの順番

土坑周辺の地面(a)、切った土坑概形(b)、切られた土坑概形(c)、土坑に掘られた穴5箇所(d)のパーツに分け次の順序でモデリング作業を行いました。

b→c→bとcの統合→d(5つ)→bとcの統合モデルとdの合成(5回)→a→bcd合成モデルとaの統合

2-2 ブーリアン合成(ユニオン)

段階的に下に凸形状で構成される土坑、陥穴、竪穴住居、炉穴などの縄文遺構ではブーリアン合成(ユニオン)が有用性あるツールになります。


ブーリアン合成イメージ


参考 資料の分析

3 メモ

「土器1~3はAに、土器4~6はBに帰属する。土器は両土坑ともに磨消文成立前後の加曽利EⅡ式がまとまっている。両土坑とも9群~10群土器の範囲でとらえる。ただし、遺物の出土状況はAよりBの方が新しい様相を呈している。」(発掘調査報告書から引用)

「遺物の出土状況はA(切った土坑)よりB(切られた土坑)の方が新しい様相を呈している。」との記述が具体的に何を指しているのか、断面図を見ても判りません。もしかしたら、覆土層の中に上下関係が観察され、B覆土層がA覆土層の上に乗っているように観察されたのかもしれません。

発掘調査報告書のこの記述を信じると、自分が抱いていた次のイメージが崩れます。

●資料から自分が抱くイメージ。

・土坑Bが掘られ、使われ、廃用となり、覆土で覆われた。

・覆土で覆われた土坑Bの近くで土坑Aが掘られ、土坑Aが利用された。土坑Aの壁の一部は土坑Bの覆土層である。

・土坑Aが廃用となり、覆土で覆われた。

発掘調査報告書記述から、次のような状況も検討する必要があると考えます。

●土坑A/Bの利用イメージ例

・土坑Bが掘られ、使われた。

・ある時期に土坑Aが掘られ、空間的に土坑Bと連結して、土坑A・B空間が同時に使われた。

・土坑A/Bが廃用になり、深い土坑A部分が先に覆土で覆われ、その後、浅い土坑Bが覆土で覆われた。この様子が覆土層に表現され、発掘調査者は、A覆土層の上にB覆土層が乗っているように観察した。


2025年7月11日金曜日

土坑SK082(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 Pit SK082 (Ariyoshikita Shell Mound, Chiba City) 3D Model


I created a 3D model of a pit with two holes dug at the bottom that overhang the wall. It seems worthwhile to investigate why the holes overhang the wall.


底面に、壁面に対してオーバーハングしている穴が2つ掘られた土坑の3Dモデルを作成しました。穴が壁面に対してオーバーハングしている理由の検討は価値があるように感じます。

1 土坑SK082(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

土坑SK082(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.013でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

自作Blenderアドオン「Bezier Z Interpolator」を使うことにより、精度の高い3Dモデリングが可能となり、3Dモデリング作業に対する納得感が少しずつ出てきました。

3Dモデルは底面の2つの穴のうち1つを除いたモデルを作成し、除いた穴のモデルを別につくり、ブーリアン(アドオンbool tool利用)で合成しました。


参考 資料の分析

土坑底面に、壁面に対してオーバーハングしている穴が2つ掘られています。2つの穴が底面に対してオーバーハングしている理由の検討は価値があるように直観します。方位に関連して風除けとか日射量などに関連するのでしょうか?そもそもこの土坑の利用の仕方自体が自分には全くわかっていません。当面は、考古学的考察ではなく、3Dモデリング技術習得に焦点を当てた活動を展開することにします。

2025年6月25日水曜日

陥穴TP005(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 3D model of pitfall TP005 (Ariyoshikita Shell Mound, Chiba City)


A 3D model of a pitfall that completely drops animals into a space they cannot escape from was created. In the excavation report, we can see what appears to be a device for deception.


動物が脱出できない空間に完全に落としこむタイプの陥穴の3Dモデルを作成しました。欺瞞のための工夫装置らしきものが観察できます。

1 陥穴TP005(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

陥穴TP005(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.013でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの動画(ワイヤフレームバージョン)


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

陥穴底面付近空間が広がっているので、動物が脱出できないようになっています。大きな動物は脱出のために側壁を蹴ることができず、小さな動物は側壁をよじ登る足がかりがありません。

実測図を観察すると陥穴四隅に半円柱形を想起させるような掘り込み跡が表現されています。


実測図に表現されている陥穴四隅の掘り込み跡

この掘り込み跡の一つの解釈例として、陥穴が付近の地面と同じである欺瞞を草や土で行うときに、その重量を支える棒を固定する装置の跡であるのではないだろうかと考えます。

次の記事で3Dモデルのその様子を描き込んでみることにします。


2025年6月18日水曜日

陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 3D model of TP008 (Ariyoshikita Shell Mound, Chiba City)


I created a 3D model of a type of trap that restricts animals from moving in a small space.


動物を狭い空間で身動きさせないタイプの陥穴の3Dモデルを作成しました。

1 陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

3本の輪郭線(べジェ曲線)に1本の補助曲線を加えてBlender3Dビューポートに配置し、アドオンCurves To Meshで土坑壁面3Dモデルを作成し、その3Dモデルに底面の面貼りと台地面造形(辺ループのブリッジ)を行いました。最上位開口部輪郭線は断面標高差を表現するために、約2度の傾斜を設けています。


事前作業図

将来的には動物が歩いてきて、この陥穴に落ちて、身動きできなくなる状況の3Dモデル(動画)を作成することにします。


2025年6月14日土曜日

陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 3D model of the sinkhole-shaped earth pit TP009 (Ariyoshi Kita Shell Mound, Chiba City)


As the first example of the Jomon ruins 3D model creation mastery project, I created a 3D model of the simplest type of pit.


縄文遺構3Dモデル作成習熟プロジェクトの最初事例として、最も単純形の陥穴状土坑の3Dモデルを作成しました。

1 陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

5本の輪郭線(べジェ曲線)をBlender3Dビューポートに配置し、アドオンCurves To Meshで土坑壁面3Dモデルを作成し、その3Dモデルに底面の面貼りと台地面造形(辺ループのブリッジ)を行いました。5本の輪郭線のうち、最上位開口部輪郭線は断面標高差を表現するために、2度の傾斜を設けました。


事前作業図

落ちた動物に尖った槍状木製杭が刺さる仕掛けの陥穴のようです。

将来的には動物が歩いてきて、陥穴に落ちて槍状木製杭に刺さる様子のアニメ作成までの3D技術を獲得することにします。


2024年11月24日日曜日

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル

 3D model of the shape of Ningyozuka Tomb in Chiba City at the time of excavation


I created a 3D model of the shape of Ningyozuka Tomb in Chiba City at the time of excavation. The 3D model was created from the contour lines at the time of excavation and the texture of an aerial photograph at the time of excavation was overlaid on it. This is a highly accurate 3D model and will serve as the basic material for various studies.


千葉市人形塚古墳の発掘時形状3Dモデルを作成しました。発掘時点等高線から作成した3Dモデルに発掘時点空中写真のテクスチャを被せたものです。格段に精度の高い3Dモデルで、各種検討の基本資料となります。

1 千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×1.0)

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×1.0)

発掘時点等高線図(0.1mピッチ)から、QGIS(GRASSプラグインのv.surf.rstツール)でDEM(0.5m×0.5m)を作成し3Dモデル化

等高線図は発掘調査報告書掲載

テクスチャは発掘時点撮影空中写真

空中写真は千葉県教育委員会所蔵

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×3.0)

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×3.0)

発掘時点等高線図(0.1mピッチ)から、QGIS(GRASSプラグインのv.surf.rstツール)でDEM(0.5m×0.5m)を作成し3Dモデル化

等高線図は発掘調査報告書掲載

テクスチャは発掘時点撮影空中写真

空中写真は千葉県教育委員会所蔵

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 発掘時点撮影空中写真からフォトグラメトリで作成した3Dモデルとの違い

2024.11.21記事「3枚の空中写真から千葉市人形塚古墳の近原形3Dモデル作成に成功」で作成した3Dモデル「千葉市人形塚古墳 近原形3Dモデル」はフォトグラメトリに利用した空中写真が3枚と少数であるため、精度の上で分析的利用ができるレベルに到達していません。

今回作成した発掘時形状3Dモデルは入手できる最も詳しい資料に基づくものであり、分析的利用に耐える精度があります。

2-2 発掘時形状3Dモデルの作成手順

1)等高線図から3Dモデル作成

次の記事参照。2024.10.08記事「千葉市人形塚古墳3Dモデル(主要部)

技術的方法は次の記事参照。2024.09.15記事「紙等高線地図から地形3Dモデルを作成する方法

2)空中写真のジオリファレンス

空中写真を調整した上で、QGISにジオリファレンスします。

3)空中写真をテクスチャとした3Dモデルの作成

QGISのQgis2threejsプラグインで空中写真をテクスチャとした3Dモデルを作成します。

2-3 この3Dモデルを使った検討

この3Dモデルを使って次の検討を行います。

1)地割線の意義

この3Dモデルでは地割線を空中写真に乗算して表現してあります。地割線と発掘時古墳形状との関係は等高線以上にリアルに把握することができます。この3Dモデル観察をヒントに地割線意義について検討します。

2)古墳完成時形状の検討

この3Dモデルから古墳完成時形状復元にヒントが得られるかどうか、よく観察します。

3)杭跡の検討

特徴的な杭跡が各所に観察できます。それぞれ検討を加えることにします。

測量に使った杭跡、施設として使った杭跡などがあるようです。

4)周溝と水との関係考察

周溝の一部に水を貯めたり、流した様子が観察できますので、詳しく検討します。



2024年10月8日火曜日

千葉市人形塚古墳3Dモデル(主要部)

 3D model of Ningyozuka Tomb in Chiba City (main part)


Based on the preliminary model work, I created a DEM with 0.1m pitch contour lines, and created a 3D model of Ningyozuka Tomb in Chiba City. A 3D model that allows detailed observation of the tomb's shape has been completed.

Using this 3D model as a tool, I will begin to consider the significance of the land division lines, etc.


予察モデル作業を踏まえて、0.1mピッチ等高線によりDEMを作成し、それにより千葉市人形塚古墳3Dモデルを作成しました。古墳形状を詳しく観察できる3Dモデルが完成しました。

この3Dモデルをツールとして地割線の意義や完成時形状復元等について検討を始めます。

1 千葉市人形塚古墳3Dモデル(主要部)

千葉市人形塚古墳3Dモデル(主要部)

古墳等高線図(0.1mピッチ等高線)から作成した3Dモデルの主要部抽出版

QGIS(GRASSプラグインのv.surf.rstツール)でDEM(0.5m×0.5m)作成し3Dモデル化

左上図 テクスチャ:0.1mピッチ等高線抽出図、垂直比率:×1.0

左下図 テクスチャ:古墳等高線図、垂直比率:×1.0

右下図 テクスチャ:古墳等高線図、垂直比率:×3.0

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデル画像


3Dモデル画像

3Dモデル画像


3Dモデル画像



3Dモデル動画

2 メモ

予察モデル(0.5mピッチ等高線で作成した3Dモデル)作成で確認した方法に基づいて、古墳等高線図(0.1mピッチ等高線)による3Dモデルを作成しました。等高線で表現されている形状は全て3Dモデルで表現されていて、想定した精細な精度の3Dモデルを作成することができました。

この3Dモデルを主要検討素材として、これから地割線の意義や完成時形状復元などについて検討を始めることにします。

参考

2024.10.06記事「千葉市人形塚古墳 等高線からつくる3Dモデル 予察モデル

2024.09.15記事「紙等高線地図から地形3Dモデルを作成する方法


2024年9月26日木曜日

技術メモ 等高線の3Dモデル

 Technical memo: 3D contour model


It seems that contour shape files created with QGIS cannot be made into contour 3D models in QGIS.

So I checked how to import contour shape files into BlenderGIS and make them into 3D models. I decided to enjoy looking at contour 3D models of problematic terrains such as archaeological phenomena.


QGISで作成した等高線shapeファイルは、QGISでは等高線3Dモデルにできないようです。

そこで、等高線shapeファイルをBlenderGISにインポートして、3Dモデルにする方法を確認しました。考古事象などで問題意識のある地形について、等高線3Dモデルを眺めて楽しむことにします。

1 等高線の3Dモデル

等高線の3Dモデル

作成方法:QGISで等高線shapeファイル作成→BlenderGISでオブジェクトファイルに整形してエクスポート

垂直比率:×1.0

3DF Zephyr v7.531でアップロード


等高線の3Dモデル画像


等高線の3Dモデル動画

2 作成方法メモ

2-1 QGISで等高線shapeファイル作成

・QGISで等高線をトレース、標高付与してshapeファイルで保存する。

2-2 BlenderGISへインポート

・等高線shapeファイルをBlenderGIS(アドオンBlenderGISが有効となっているBlender)にインポートする。その際、標高がフィールドのどの項目であるか設定する。同時にCRSを設定する。この例ではEPSG:6677-JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS IX。(クエリーにEPSG:6677を入力すると、JGD2011 / Japan Plane Rectangular CS IXが応答してくる。)

2-3 オブジェクトファイルにするための整形作業

・取り込んだオブジェクト(メッシュ)をカーブに変換して、ベベル機能でチューブ状に整形し、さらにメッシュに変換する。

・メッシュにマテリアルを貼り付ける。

2-4 オブジェクトファイルのエクスポート

・整形したメッシュをWabefront(.obj)ファイルなどでエクスポートする。

3 メモ

QGISで作成した等高線shapeファイルを3Dモデルにして眺めたい(利用したい)のですが、QGISでは等高線3Dモデルを作成することはできないようです。(もしできるようでしたら、どなたか教えてください。)

そこで、等高線shapeファイルをBlenderGISに取り込み、3Dモデルにする方法を確認しました。考古事象などで問題意識のある地形について、等高線3Dモデルを眺めて楽しむことにします。

4 参考 QGISで作成したDEM、テクスチャのBlenderGISインポート

(紙等高線地図からv.surf.rstツールを活用して)QGISで作成したDEM、テクスチャもBlenderGISに取り込み、テクスチャが貼り付いた地形3Dモデルを作成することができます。

従って、QGISのQgis2threejsで3Dモデルを作成しなくても、DEMとテクスチャをQGISからエクスポートすれば、BlenderGISで3Dモデル作成ができます。Qgis2threejsで作成した3Dモデル(gltf)は必ず不必要な余白が含まれてしまい、扱いにくいので、BlenderGISで3Dモデルにした方が作業が効率的です。

5 関連記事

2024.09.14記事「千葉市人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデル

2024.09.15記事「紙等高線地図から地形3Dモデルを作成する方法



2024年9月14日土曜日

千葉市人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデル

 3D model of the terrain before development near Ningyozuka Tomb in Chiba City


I created a 3D model of the terrain before development near Ningyozuka Tomb, which once existed in Oyumino, Chiba City. The tomb is located on a narrow ridge with a dead end.


千葉市おゆみ野にかつて存在した人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデルを作成しました。古墳は行きどまりの狭い尾根を利用して立地しています。

1 千葉市人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデル

千葉市人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデル

作成方法:1960年代千葉市都市図等高線からDEM作成、3Dモデル化(QGIS、GRASSプラグイン)

等高線間隔:2m(標高14m~38m)

垂直比:×3.0

人形塚古墳・円墳全体図(発掘調査報告書掲載)貼付

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 開発前地形3Dモデル作成の意義

2-1 初見としての意義

千葉市おゆみ野にかつて存在した人形塚古墳付近の開発前地形3Dモデルはこれまでつくられたことが無かったので、今回作成は初見としての意義があります。

2-2 人形塚古墳立地検討材料としての意義

開発前地形を3Dモデルにすることによって、それを材料に人形塚古墳立地に関する検討を推し進めることができます。詳しくは改めて検討しますが、3Dモデルを観察していると、次のような感想を持つことができました。


3Dモデルを一瞥して浮かんだ感想

・狭い行き止まりの尾根に古墳が立地していて、使い勝手の悪い土地の有効活用となっています。

・古墳を見せる視点場が存在しています。(古墳立体シルエットと埴輪列を見せる)

・既存集落(椎名崎、刈田子)が直ぐ近くにあり、労働力確保や維持管理に有利です。

・台地面道路網に直結していて、交通に便利です。


2024年6月20日木曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 遺物のグリッド別標高分布3Dモデル(試作)

 Ariyoshikita Shell Mound North Slope Shell Layer: 3D model of the grid-based elevation distribution of artifacts (prototype)


I have created a prototype 3D model of the grid-based elevation distribution of artifacts in the Ariyoshikita Shell Mound North Slope Shell Layer. This 3D model shows the general shape of the 3D distribution of artifacts, i.e., the general shape of the north slope shell layer.


有吉北貝塚北斜面貝層における遺物のグリッド別標高分布3Dモデルを試作しました。この3Dモデルで、遺物3D分布の概形すなわち、北斜面貝層の概形がわかります。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 遺物のグリッド別標高分布3Dモデル(試作)

有吉北貝塚北斜面貝層 遺物のグリッド別標高分布3Dモデル(試作)


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物台帳素入力(遺物件数約64000)が完了しましたので、試しにグリッド別に遺物標高分布を表現してみました。グリッドから出土する遺物の最高標高と最低標高を表現したグラフです。

このグラフから遺物3D分布の概形を知ることができます。この3D分布概形は北斜面貝層そのものの3D概形でもあります。半年か1年後にはグリッド別ではなく、約64000遺物別に3D分布がわかりますので、その時にはこのグラフは役目を終えます。

なお、この3Dモデルを作成してみると、遺物台帳原票由来の異常値がみつかりました。転記ミスではない遺物台帳そのものに内在する問題が幾つかあるようです。今後この問題を解決することに取り組みます。


2024年5月26日日曜日

1949年撮影米軍空中写真から作成した3Dモデルの干渉色バージョン

 Interference color version of 3D model created from 1949 US military aerial photographs


I had fun creating an interference color version of a 3D terrain model created from several aerial photographs taken 75 years ago. I not only enjoy the colors, but also use them as schematic topographical models to promote thinking. The interference color set was developed by Koji Yamada, and the coloring was done using the Blender function.


75年前の空中写真から作成した地形3Dモデルの干渉色バージョンを作成して楽しみました。色を楽しむだけでなく、思考促進のための模式地形モデルとして使います。干渉色セットはやまだこーじさんが開発したもので、塗色はBlender機能で行いました。

1 1949年撮影米軍空中写真から作成した地形3Dモデル(花見川付近) 干渉色バージョン

1949年撮影米軍空中写真から作成した地形3Dモデル(花見川付近) 干渉色バージョン

この3Dモデルは利用(思考促進)のために、地形を極端にデフォルメしています。(地形垂直比率:×6.0)

元3Dモデルはhttps://skfb.ly/oUOBQ

干渉色セットはやまだこーじさん(地図アート研究所)が開発したものです。

Blenderにおける干渉色セット塗色は自作BlenderPythonスクリプトで行いました。

2024.04.28記事「技術メモ BlenderPythonによるオブジェクトの干渉色塗色


3Dモデル画像


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 感想

この干渉色バージョンをつくる過程で、干渉色の色味調整を行い、色を大いに楽しむことができました。

この干渉色バージョンは、自分が、花見川付近の地形や歴史に関する思考促進のツールとして使うために作成したものです。この地形3Dモデルを見ていると、これまでの趣味活動で興味をもった事柄、分かった事柄、疑問に思った事柄などが止めどもなく浮かんできます。


感想例

横戸に天保期印旛沼堀割普請の捨土土手が乗った印旛沼水系河岸段丘が存在し、印旛沼堀割普請以前の地形を観察することができます。この河岸段丘の露頭では東京軽石層を観察できます。


2024年5月21日火曜日

1949年撮影米軍空中写真から作成した3Dモデルのカラー化

 Colorization of 3D model created from U.S. military aerial photographs taken in 1949


A 3D terrain model created from an aerial photograph taken 75 years ago was transformed into pseudo-color using AI functionality. It's now much easier to see. It is a valuable resource simply because it allows us to observe the intact remains of the Inba-numa Horiwari construction work (horiwari and dumped earth bank) in its original state during the Tenpo period. You can also observe the remaining war ruins.


75年前の空中写真から作成した地形3DモデルをAI機能を利用して疑似カラー化しました。かなり見やすくなりました。天保期印旛沼堀割普請の遺構(堀割と捨土土手)の「無傷」な状況をそのまま観察することができるだけでも貴重な資料です。残置する戦争遺跡も観察できます。

1 1949年撮影米軍空中写真から作成した地形3Dモデル(花見川付近) 疑似カラー版

1949年撮影米軍空中写真から作成した地形3Dモデル(花見川付近) 疑似カラー版

元3Dモデルはhttps://skfb.ly/oUOBQ

疑似カラー化はテクスチャをPhotoshopニューラル機能「カラー化」により行う

概ね樹林が緑、畑が茶色、裸地が白で表示されている

3DF Zephyr Lite v.7.529でSketchfabにアップロード


3Dモデル画像


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 1949年地形3Dモデルの見どころ

2-1 天保期印旛沼堀割普請の堀割と捨土土手


天保期印旛沼堀割普請の堀割と捨土土手

1949年地形3Dモデルは昭和期印旛沼開発事業以前の地形モデルであり、天保期印旛沼堀割普請の遺構(堀割と捨土土手)を手つかずで表現している点でとても貴重です。天保期印旛沼堀割普請は黒船来航時代に東北から銚子-利根川-印旛沼-東京湾の舟運ルートを開く意義があり、外国勢力による東京湾封鎖に備える国家リスク管理に係る一大ビッグプロジェクトでした。


堀割を掘削して土を捨土土手に運ぶ様子

江戸働黒鍬之者、大もっこうにて堀捨土かつく図

但し、土の重サ三、四十貫目ゟ、水つき候土ハ七十貫目位迄もかつき候由

久松宗作著続保定記掲載絵図

「天保期の印旛沼堀割普請」(千葉市発行、平成10年3月)より絵図と文章転載

2-2 戦争遺跡


戦争遺跡の様子

鉄道連隊の架橋訓練地(柏井橋)が花見川区横戸台付近にありました。軽便鉄道橋梁や普通鉄道橋梁が演習として架橋されました。コンクリート橋台1基、トーチカ及びコンクリート製監視塔下部は現存しています。(立ち入れない場所にあるので、ほとんど知られていません。過去に住民グループで現場調査して報告書を刊行しています。)


花見川における架橋作業

出典:「写真に見る鉄道連隊」(髙木宏之著、光人社発行)

2-3 東京湾水系と印旛沼水系の谷中分水界跡


印旛沼水系と東京湾水系の谷中分水界跡(推定)

この付近に東京湾水系と印旛沼水系の谷中分水界が存在していたと推定しています。この谷中分水界を手がかりに印旛沼水系と東京湾水系を繋ぐ印旛沼堀割普請が試みられたと考えます。

この谷中分水界は奈良時代には印旛沼水系舟運と東京湾水系舟運を繋ぐ船越(陸路)として利用されていたと考えられます。


谷中分水界を利用した船越のイメージ