2011年10月30日日曜日

5期地形改変の把握(補足)

花見川河川争奪を知る29 花見川河川争奪の成因検討3 クーラーの説4

前記事で戦後の工事で、堀割区間の河床を3~5m掘削したことと一部で実施した比較的規模の大きな斜面掘削・盛土の把握を報告しました。
このうち、河床の掘削にともない、堀割区間のほぼ全線にわたって、斜面脚部において定規断面をつくるために掘削あるいは盛土していることを示すと考えられる資料が見つかりましたので、掲載します。

次の図は、1960年(昭和35年)測量の千葉都市図で、河床掘削と斜面掘削・盛土工事の後の様子を表現しています。
この図でケバで示された部分が定規断面をつくるための斜面整形部分です。
地図表現をみるとあたかも台地を全て掘削した跡のような強い印象を受けますが、工事の実態は一部区間以外は天保期の堀割普請斜面の表面を少しだけ整形したものです。
ほとんどの区間で、斜面の位置が変化するほどの掘削、盛土は行われていません。
千葉市都市図 「「絵にみる図でよむ千葉市図誌 下巻」(千葉市発行)440ページ掲載図を引用

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