2026年9月3日木曜日

二枚貝殻密集性の指標検討

 Examination of Indices for Bivalve Shell Density


I examined indices for bivalve shell density in a fabric analysis based on 3D models of peel sections from the shell midden on the northern slope of the Ariyoshi-Kita Shell Midden. After comparing nearest-neighbor distances with Voronoi polygon areas, I determined that the Voronoi polygon area is a suitable index for bivalve shell density.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面3Dモデルを対象としたファブリック分析における、二枚貝殻密集性の指標について検討しました。最近隣距離とボロノイ多角形面積を比較し、ボロノイ多角形面積が二枚貝殻密集性指標にふさわしいと判断しました。

1 密集性指標画像


参考 剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図


剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図+二枚貝殻分布


二枚貝殻ヒートマップ+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形


二枚貝殻分布ボロノイ多角形+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(ボロノイ多角形面積を階級区分して色塗り)


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(二枚貝殻最近隣距離を階級区分して色塗り)

2 密集性指標画像(部分)


参考 剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図


二枚貝殻ヒートマップ+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(ボロノイ多角形面積を階級区分して色塗り)


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(二枚貝殻最近隣距離を階級区分して色塗り)

3 考察

ボロノイ多角形面積を階級区分(等量5段階区分)した図は二枚貝殻分布やヒートマップ分布と近い分布となることからボロノイ多角形面積を二枚貝殻密集性の指標とすることに合理性があります。

二枚貝殻最近隣距離を階級区分(等量5段階区分)した図をみると、二枚貝殻がほとんど分布しない場所にも濃赤色がかなり表れてしまいます。これはほとんど二枚貝殻が分布しない場所で、たまたま2枚の二枚貝殻が近寄っている場合に生じる現象です。このような事象が確認できるので、当初本命視した最近隣距離は二枚貝殻密集性の指標としてふさわしくないことを理解しました。

以上の検討から二枚貝殻密集性の指標としてボロノイ多角形面積を用いることにします。

今後、二枚貝殻密集性指標(ボロノイ多角形面積)と偏位角や殻位との関係を検討します。


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