2012年3月26日月曜日

古長沼跡と地形との関係

米軍空中写真(昭和21年撮影)で見つかった蛇行する黒い影(水分を多く含む土質)と地形との関係を見てみました。
モノクロ空中写真を半透明にして地形段彩図のカラーが少し浮かび上がるようにし、高さの強調を20倍にして3D図を作成すると否が応でも直感的に理解できる資料になります。

次の3D図は北から南方向を見たものです。右が西になります。

米軍空中写真の3D表現 1
米軍空中写真は半透明
高さ強調倍率20倍

東西に延びる古長沼の浅い谷の南岸に、それと直交する尾根と谷の地形がありその地形に沿って黒い影が分布していることが判ります。
蛇行と表現した形状は、流れによる蛇行ではなく、尾根と谷の地形による平面的凹凸を表現していることであると判明しました。

次の3D図は南から北方向を見たものです。右が東になります。

米軍空中写真の3D表現 2
米軍空中写真は半透明
高さ強調倍率20倍

東西に延びる古長沼の浅い谷の南岸よりに黒い影が分布していることは、北岸側より南岸側の方が低いことを示していると考えます。
なお、黒い影のうち、長沼交差点近くの場所は地形的に一段高くなっていますが、これは最近の盛土(旧イトーヨーカ堂長沼店の開発)によるものです。

3D図と元の空中写真との関係を示すと次のようになります。

3D図と空中写真との関係

次の記事で古長沼の浅い谷と、それに直交する尾根、谷津の現在の姿を現場写真で示します。
また、なぜ古長沼の浅い谷とそれに直交する谷津があるのか、その理由も記事にします。

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