2024年3月13日水曜日

ケヤキ製の縄文赤色漆塗鉢に感動

Impressed by the Jomon red lacquered bowl made of zelkova


While talking with Shinjiro on Twitter, he showed me a photo of a panel of a red lacquer bowl made of zelkova with a handle (Oyabe City,Sakuramachi Site). It has a similar shape to a modern soup cup. It's very rare for me. The Jomon tableware has a nice texture on the lips. I was impressed when I saw this tableware for the first time.


Twitter伸二郎さんとお話しているなかで、伸二郎さんからケヤキ製の握り手付き赤色漆鉢(小矢部市桜町遺跡)のパネル写真を見せていただきました。現代スープカップと似た形状です。自分にはとても珍しく、口当たりのよい縄文食器をはじめて見て感動しました。

1 握手付赤色漆塗鉢(小矢部市桜町遺跡)


握手付赤色漆塗鉢(小矢部市桜町遺跡) Twitter伸二郎さん撮影パネル写真

2 発掘調査報告書掲載情報

全国遺跡報告総覧から次の発掘調査報告書をダウンロードして、詳細情報を入手しました。


桜町遺跡発掘調査報告書(木製品・繊維製品・植物編)


握手付赤色漆塗鉢(小矢部市桜町遺跡)の4面写真


握手付赤色漆塗鉢(小矢部市桜町遺跡)の4面図


握手付赤色漆塗鉢(小矢部市桜町遺跡)の詳細情報

3 感想

Twitter伸二郎さん提供パネル写真を見た時、自分は唇を直接あてがう様子を想像できる木製容器をはじめて見たと直観し、感動を深めました。木製スプーンや木製柄杓のようなものは見たことがありますが、鉢形木製容器を見た記憶は定かでなく、握り手付きははじめてです。自宅にある現代スープカップと形状がよく似ています。


現代スープカップ

縄文人が食事をする時、このような木製容器に鍋料理をよそって、食べていたのだと思います。土製鍋(深鉢)は残るけれども、それ以上に沢山つくられた木製食器はほとんど消滅し、超例外的に残存した例が、この小矢部市桜町遺跡出土握手付赤色漆塗鉢だと考えます。

Twitter伸二郎さんの情報発信に感謝します。


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