Kasori EI style pottery (006)(Choshi City,Awashimadai Site) Observation record 3D model
I created a Observation record 3D model of Kasori EI style pottery (006), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition".
In the exhibition explanation, the three-unit handle (with the upper part missing) is called a "bridge-like handle" because of its three-dimensional structure. The "bridge-like handle" is the main element of the Daigi 8a style.
加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている加曽利EⅠ式土器(006)の観察記録3Dモデルを作成しました。
展示説明では、3単位の把手(上部欠損)について、その立体構造から「橋状把手」と呼んでいます。「橋状把手」は大木8a式の主な要素です。
1 加曽利EⅠ式土器(006)(銚子市粟島台遺跡)観察記録3Dモデル
加曽利EⅠ式土器(006)(銚子市粟島台遺跡)観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」
撮影月日:2024.01.20
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3DF Zephyr v7.517 processing 146 images
3Dモデルの画像
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 展示説明
「大木式の影響
加曽利EⅠ式は、大木8a式の器形や文様構成の影響を強く受けて成立しますが、それ以外の要素も時折、付帯的に現れます。
006の土器は、口縁部に3単位の把手が付き、単位の間を繋ぐ2本の隆線が立体的な構造を作り出しています。この構造が橋のようにみえることから「橋状構造」と呼ばれるこの把手は、大木8a式の主な要素です。」
4 メモ
006土器を上からオルソ投影画像でみると、口唇部の形状がおむすび型をしています。土器をつくるときに、3単位把手作成に意識のほとんどを集中したために、本来円形になるところがおむすび型になったのだと想像します。
オルソ投影画像 上から
3単位把手の上部が同じようにきれいに除去されていて、土器は底部以外は割れ目の少ない完形で出土しているようです。土器の生命ともいえる把手上部の除去は特段の意味のある行為だったに違いありません。
3単位把手の上部は欠損部状況から中空の丸穴があった構造のようです。
2本隆線で表現されるクランク文は、変形S字状文の連続で生まれた文様と理解します。S字状文を臍帯に起源を持つ紐帯文様と空想していますので、クランク文は人の命の連続性、継続性の抽象表現だと想像します。
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